265 / 268
蜂鉢怪異談∞
218話「死冥(シメイ)バス」
しおりを挟む
「1」
ーー「????」ーー
俺は目を覚ますとどこかの市営バスに乗っていた。
ここはどこなんだろうか?
と、俺は周囲を見渡す。
車内は明かりはついてなく窓の景色も何処かの林道である。乗客も数人の男女がいたがどこか青白かった。
『次のバス停は撲殺町~撲殺町です』
「は?なんだって?」と車内アナウンスに俺は思わず首を傾げた。すると、その若い女性1人がバスの降車ボタンを押してブザーが鳴り、そのバスは停車してそのバス停に降りた。
すると、バス車内に設置してあるテレビが先程の若い女性が撲殺される映像が流れて思わず目が背けてしまうほどだった。
「な、なんだよこれ!?」
当然ながら俺はパニックなるが乗客は無表情で青白く無言だ。
これが悪夢なら目を覚めて欲しいと頬をつねってみるが痛いのでこれは現実であることに知った。
『次のバス停は火事町~火事町です』
次の車内アナウンスが流れた。
すると若い男性1人が降車ボタンを押してブザーに鳴るとバスは停車してその火事町とやらに降りた。
するとテレビ映像には先程の女性と同じく火事に巻き込まれて死んでしまうのだ。
これは悪夢なんだと、俺はこのバスを出ようと窓ガラスを割ろうとしてみたが何かの強化ガラスなのか割れなくて非常口も探してみたがついてなかったのだ。
俺は途方に暮れていた。
『次のバス停は首釣町~首釣町です』
と、次のバス停が近くなると乗客は1人ずつバス停は降りるが俺は踏ん切りがつかず降りなかった。だが、このあとで後悔することになるとはまだ知らなかった。
ーーーーーー
「2」
『次のバス停は水難町~水難町です』
いくつかバスは巡回していたが俺は死ぬのが怖くて躊躇っていた。ちょうどそのバス停に乗客男性が1人降りて、最後俺だけ1人になってしまった。すると車内アナウンスが流れた。
『これより回送になります。回送』
と、バスはUターンして、先程のバス停水難町に着くと自動的に降車ドアが開いてそこから無数の腕が俺に引きずり込まれて水難事故に巻き込まれる。
「うわあああああゴボゴボ」
そして水難事故で一度死んだ俺はいつのまにかバスに乗り、次のバス停に着くとそのバス停でまた死んでしまう。そう、回送なると一周回って何度も死の体験を巡回するハメになる。
そして、次の乗客が来るまで死の巡回を繰り返していた。
「という怪異談ね」
と、友紀が怪異談を披露するとバス車内にいる友人達と乗客はぞわりと寒気をヒヤァとしていた。
その時乗客の中に信じてない青年がいたがその青年は降車ボタンを押すときに見慣れないバス停に降りる。
そのバス停は「死冥町」と書かれていた。そこで青年はバスに乗る悪夢を見ることになるとはまだ知らない。
死冥バス 完
ーー「????」ーー
俺は目を覚ますとどこかの市営バスに乗っていた。
ここはどこなんだろうか?
と、俺は周囲を見渡す。
車内は明かりはついてなく窓の景色も何処かの林道である。乗客も数人の男女がいたがどこか青白かった。
『次のバス停は撲殺町~撲殺町です』
「は?なんだって?」と車内アナウンスに俺は思わず首を傾げた。すると、その若い女性1人がバスの降車ボタンを押してブザーが鳴り、そのバスは停車してそのバス停に降りた。
すると、バス車内に設置してあるテレビが先程の若い女性が撲殺される映像が流れて思わず目が背けてしまうほどだった。
「な、なんだよこれ!?」
当然ながら俺はパニックなるが乗客は無表情で青白く無言だ。
これが悪夢なら目を覚めて欲しいと頬をつねってみるが痛いのでこれは現実であることに知った。
『次のバス停は火事町~火事町です』
次の車内アナウンスが流れた。
すると若い男性1人が降車ボタンを押してブザーに鳴るとバスは停車してその火事町とやらに降りた。
するとテレビ映像には先程の女性と同じく火事に巻き込まれて死んでしまうのだ。
これは悪夢なんだと、俺はこのバスを出ようと窓ガラスを割ろうとしてみたが何かの強化ガラスなのか割れなくて非常口も探してみたがついてなかったのだ。
俺は途方に暮れていた。
『次のバス停は首釣町~首釣町です』
と、次のバス停が近くなると乗客は1人ずつバス停は降りるが俺は踏ん切りがつかず降りなかった。だが、このあとで後悔することになるとはまだ知らなかった。
ーーーーーー
「2」
『次のバス停は水難町~水難町です』
いくつかバスは巡回していたが俺は死ぬのが怖くて躊躇っていた。ちょうどそのバス停に乗客男性が1人降りて、最後俺だけ1人になってしまった。すると車内アナウンスが流れた。
『これより回送になります。回送』
と、バスはUターンして、先程のバス停水難町に着くと自動的に降車ドアが開いてそこから無数の腕が俺に引きずり込まれて水難事故に巻き込まれる。
「うわあああああゴボゴボ」
そして水難事故で一度死んだ俺はいつのまにかバスに乗り、次のバス停に着くとそのバス停でまた死んでしまう。そう、回送なると一周回って何度も死の体験を巡回するハメになる。
そして、次の乗客が来るまで死の巡回を繰り返していた。
「という怪異談ね」
と、友紀が怪異談を披露するとバス車内にいる友人達と乗客はぞわりと寒気をヒヤァとしていた。
その時乗客の中に信じてない青年がいたがその青年は降車ボタンを押すときに見慣れないバス停に降りる。
そのバス停は「死冥町」と書かれていた。そこで青年はバスに乗る悪夢を見ることになるとはまだ知らない。
死冥バス 完
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる