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蜂鉢怪異談∞
217話「痛がるおじさん」
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「1」
ーー「賢木屋敷邸・賢木理奈の部屋午前8時15分」ーー
私、賢木理奈。
絶賛夢の中でぐっすりとすやすやなのだ。
どんな夢の中だって?
それはね~日ノ本海で獲れる高級イシヤマカネワザカニのカニしゃぶフルコースなのだ。ウフフ♡
(じりりりりり)
と、せっかく私が食べる最中に邪魔をしてくれた。
私の安眠を邪魔するモノは許さない。
私は身体を起こしてそばに置かれているピコトンハンマー(重さ1tある)をつかみ大きく振りかぶりそのうるさいモノをピコと音を出して破壊した。
ふー。いっぱい汗がかいたな。もうひと眠りしよう。おやすみ。
そのすぐそばには破壊した目覚まし時計の残骸がいくつかあったけど私は気にしないのだ。
しばらくして私はトイレを向かう時に飾られている額縁の時計を見て登校時間がとっくに過ぎていることに青ざめていた。
ーー「通学路」ーー
「い、いってきまーす!」
私は急いで制服を着替えて朝食のカニパンを咥えて学校へ走って向かう。
私の屋敷邸から学校へ着く距離は30分くらいだが、私の寝坊でさらに大ピンチなのだ。
おっとと。私の自己紹介まだったね。
私は賢木理奈、15歳、スリーサイズは秘密だよ。みんなからあだ名はパクリナと呼ばれている。
私は賢木財閥のお嬢様だけど家柄の方針により、登校するときはリムジンの送り迎えないし、お小遣いは人並みだからたくさんもらってないよ?
そして、私の大好物はカニだよ。ふふふ。今日の夢の中でカニしゃぶ美味しかったな。じゅるり。
て、それよりも今何時だーー!?
と、私が身につけてるカニさん腕時計を見ると12時近くさしていた。
「げげげぇーー!?こんな時間!い、急げー!?私のカニ足ーーー!!」
私はカニカニとカニ足を早めて学校へようやく着いた。
「2」
ーー「鐘技市立高校1年2組午前11時50分」ーー
私はクラスの教室へ着くとすでに古典の担任梅田鏡花先生の授業は終わりそうでこっそりと隠れて机の席についた同時にお昼のチャイムが鳴った。
「それではみなさんここまでです。復習はきっちりとお願いしますね!」
「ひっ!?」
梅田先生は私の方を見てギロリと睨まれてしまった。
そろそろお昼か。
と、私もカバンの中から弁当箱と水筒を取り出す。
「理奈。一緒に屋上でお昼食べない?」
と、私の名前を呼んだのは大親友ツインテールのツンデレ八木瑠奈ちゃんだ。
彼女は家柄の方針で白粉肌を身につけて普段着は和服なんだけど和服よりも流行りの洋服を好むだけど私は和服の方が好きなんだけどな。
「ねー?行くの行かないの?」
「あああ!?い、いくよ。一緒に食べよう。レッツゴー」
と、私と瑠奈は一緒に屋上へ向かった。
ーー「4階屋上」ーー
鐘技市ではいつも雨季が発生して湿気が多い。
今日はたまたま快晴だったから、久しぶりに屋上でお昼を食べられる。
「お弁当♪お弁当♪」
私は食べることが好きだったからお昼を楽しみにしていた。
が、その弁当箱のフタを開けると私は硬直して悲しくなる。
「どうしたの?」
瑠奈は気にかけてくるが私は泣きそうになるがこらえる。
そう、弁当箱は綺麗に何もなかったからだ。
この仕打ちに何度も耐えてきた。親しい友人達にも何も言えなかったのだ。
私はなんて世界一不幸なんだろうか。
……そう、この弁当は今朝召し上がったモノだからさ。
「ああ。なんて可哀想なんだろうか」
「あっそ」と瑠奈は私を見て興味をなくして弁当を食べるの再開した。
「……」
私は瑠奈の弁当を見てゴクリと喉を鳴らす。
そして、私はこっそりと瑠奈が水筒のお茶を飲んでる隙に弁当にあるタコさんウィンナーをパクろうとすると。
「フン!」と、その手に持っていた箸を私の右手に刺した。
「リナリナ~!?」とあまりの痛さに私は鳴いた。
「3」
「いたたた」と私は右手に息を吹きかけて冷ましている。
「自業自得よ」と、瑠奈は弁当箱を全て平らげており、私の分は当然ながら残してない。
と、痛がる私はある怪異談を思いついたのだ。
「ねー?瑠奈。私、怪異談を思いついたたんだけど聞かない?」
「遠慮するわ」
と、瑠奈はあっさり拒否した。
「な、なんで?」
「あなたの怪異談はすぐおねーちゃんや友紀先輩の怪異談平気でパクるけど、どこか劣化してるからね。いまいち怖さが足りなくてね」
「パクってないよ借りてるだけだもん!」
「どっちも一緒よ」
「ううう。で、でも今度は大丈夫だからさ。お願い!」
と、瑠奈はお茶を飲んでひと息ついたところでうなずいてくれた。
「ま、いいわよ。とりあえず短めのやつね」
「うん。リナ特製怪異談痛がるおじさんご静聴ください」
と、私は怪異談披露して聴かせた。
「4」
僕は晩遅く夜勤で帰宅最中に住宅街のとある街角の電柱に背を持たれて倒れてるおじさんがいた。
「大丈夫ですか?」と、僕は慌てておじさんのすぐそばに駆け寄り心配して声をかけた。
「イタタタタ。イテテ。すまんが手を握ってくれないか?イテテ」
「はい!わかりました」と、よほど痛いんだなと僕は安心するためにおじさんの手を握ったが束の間急に僕の全身の身体から急激に痛みを感じて悲鳴をあがる。
「ふー。スッキリした。あんちゃんすまんな」
と、先程痛がっていたおじさんはそのまま身体を起こして立ち去っていた。
僕はというと全身くる痛みに必死で耐えていて立ち上がれないほどうずくまっていた。
「大丈夫ですか?」とそこに若い女性が訪ねてくる。
そのとき思ったのだ。あのおじさんは痛みを押し付けて手を握ってくれたんだと。
ならばこの女性に悪いけど押し付けようと僕はその女性にお願いした。
「あら、ちょうどよかったですわ。握ってくれるんですね」
と、その女性は僕に握手すると痛みは引いてくれるがその時に何かを吸われていく時、僕は息ができないまま身体が思うように動けなくなり、そのまま意識を失った。
その時、僕の全身体はミイラ上に干からびていた。
「ごちそうさま。イタタタ」と、その女性は痛がりながらも次の獲物を探しに出かけた。
「5」
「という怪異談」と、瑠奈は怪異談よかったのか拍手してくれた。
「割とよかったわよ。これは私からのご褒美」
「こ、これはフルーツ盛り合わせ!!」
瑠奈は私のためにデザートを取っておいたのだ。
「さ、もうそろそろお昼終わっちゃうから食べてね」
「うん♪」と、私は早速フルーツ盛り合わせを食べ始める。
私の怪異談はこの場を確かに咲かせていた。
痛がるおじさん 完
ーー「賢木屋敷邸・賢木理奈の部屋午前8時15分」ーー
私、賢木理奈。
絶賛夢の中でぐっすりとすやすやなのだ。
どんな夢の中だって?
それはね~日ノ本海で獲れる高級イシヤマカネワザカニのカニしゃぶフルコースなのだ。ウフフ♡
(じりりりりり)
と、せっかく私が食べる最中に邪魔をしてくれた。
私の安眠を邪魔するモノは許さない。
私は身体を起こしてそばに置かれているピコトンハンマー(重さ1tある)をつかみ大きく振りかぶりそのうるさいモノをピコと音を出して破壊した。
ふー。いっぱい汗がかいたな。もうひと眠りしよう。おやすみ。
そのすぐそばには破壊した目覚まし時計の残骸がいくつかあったけど私は気にしないのだ。
しばらくして私はトイレを向かう時に飾られている額縁の時計を見て登校時間がとっくに過ぎていることに青ざめていた。
ーー「通学路」ーー
「い、いってきまーす!」
私は急いで制服を着替えて朝食のカニパンを咥えて学校へ走って向かう。
私の屋敷邸から学校へ着く距離は30分くらいだが、私の寝坊でさらに大ピンチなのだ。
おっとと。私の自己紹介まだったね。
私は賢木理奈、15歳、スリーサイズは秘密だよ。みんなからあだ名はパクリナと呼ばれている。
私は賢木財閥のお嬢様だけど家柄の方針により、登校するときはリムジンの送り迎えないし、お小遣いは人並みだからたくさんもらってないよ?
そして、私の大好物はカニだよ。ふふふ。今日の夢の中でカニしゃぶ美味しかったな。じゅるり。
て、それよりも今何時だーー!?
と、私が身につけてるカニさん腕時計を見ると12時近くさしていた。
「げげげぇーー!?こんな時間!い、急げー!?私のカニ足ーーー!!」
私はカニカニとカニ足を早めて学校へようやく着いた。
「2」
ーー「鐘技市立高校1年2組午前11時50分」ーー
私はクラスの教室へ着くとすでに古典の担任梅田鏡花先生の授業は終わりそうでこっそりと隠れて机の席についた同時にお昼のチャイムが鳴った。
「それではみなさんここまでです。復習はきっちりとお願いしますね!」
「ひっ!?」
梅田先生は私の方を見てギロリと睨まれてしまった。
そろそろお昼か。
と、私もカバンの中から弁当箱と水筒を取り出す。
「理奈。一緒に屋上でお昼食べない?」
と、私の名前を呼んだのは大親友ツインテールのツンデレ八木瑠奈ちゃんだ。
彼女は家柄の方針で白粉肌を身につけて普段着は和服なんだけど和服よりも流行りの洋服を好むだけど私は和服の方が好きなんだけどな。
「ねー?行くの行かないの?」
「あああ!?い、いくよ。一緒に食べよう。レッツゴー」
と、私と瑠奈は一緒に屋上へ向かった。
ーー「4階屋上」ーー
鐘技市ではいつも雨季が発生して湿気が多い。
今日はたまたま快晴だったから、久しぶりに屋上でお昼を食べられる。
「お弁当♪お弁当♪」
私は食べることが好きだったからお昼を楽しみにしていた。
が、その弁当箱のフタを開けると私は硬直して悲しくなる。
「どうしたの?」
瑠奈は気にかけてくるが私は泣きそうになるがこらえる。
そう、弁当箱は綺麗に何もなかったからだ。
この仕打ちに何度も耐えてきた。親しい友人達にも何も言えなかったのだ。
私はなんて世界一不幸なんだろうか。
……そう、この弁当は今朝召し上がったモノだからさ。
「ああ。なんて可哀想なんだろうか」
「あっそ」と瑠奈は私を見て興味をなくして弁当を食べるの再開した。
「……」
私は瑠奈の弁当を見てゴクリと喉を鳴らす。
そして、私はこっそりと瑠奈が水筒のお茶を飲んでる隙に弁当にあるタコさんウィンナーをパクろうとすると。
「フン!」と、その手に持っていた箸を私の右手に刺した。
「リナリナ~!?」とあまりの痛さに私は鳴いた。
「3」
「いたたた」と私は右手に息を吹きかけて冷ましている。
「自業自得よ」と、瑠奈は弁当箱を全て平らげており、私の分は当然ながら残してない。
と、痛がる私はある怪異談を思いついたのだ。
「ねー?瑠奈。私、怪異談を思いついたたんだけど聞かない?」
「遠慮するわ」
と、瑠奈はあっさり拒否した。
「な、なんで?」
「あなたの怪異談はすぐおねーちゃんや友紀先輩の怪異談平気でパクるけど、どこか劣化してるからね。いまいち怖さが足りなくてね」
「パクってないよ借りてるだけだもん!」
「どっちも一緒よ」
「ううう。で、でも今度は大丈夫だからさ。お願い!」
と、瑠奈はお茶を飲んでひと息ついたところでうなずいてくれた。
「ま、いいわよ。とりあえず短めのやつね」
「うん。リナ特製怪異談痛がるおじさんご静聴ください」
と、私は怪異談披露して聴かせた。
「4」
僕は晩遅く夜勤で帰宅最中に住宅街のとある街角の電柱に背を持たれて倒れてるおじさんがいた。
「大丈夫ですか?」と、僕は慌てておじさんのすぐそばに駆け寄り心配して声をかけた。
「イタタタタ。イテテ。すまんが手を握ってくれないか?イテテ」
「はい!わかりました」と、よほど痛いんだなと僕は安心するためにおじさんの手を握ったが束の間急に僕の全身の身体から急激に痛みを感じて悲鳴をあがる。
「ふー。スッキリした。あんちゃんすまんな」
と、先程痛がっていたおじさんはそのまま身体を起こして立ち去っていた。
僕はというと全身くる痛みに必死で耐えていて立ち上がれないほどうずくまっていた。
「大丈夫ですか?」とそこに若い女性が訪ねてくる。
そのとき思ったのだ。あのおじさんは痛みを押し付けて手を握ってくれたんだと。
ならばこの女性に悪いけど押し付けようと僕はその女性にお願いした。
「あら、ちょうどよかったですわ。握ってくれるんですね」
と、その女性は僕に握手すると痛みは引いてくれるがその時に何かを吸われていく時、僕は息ができないまま身体が思うように動けなくなり、そのまま意識を失った。
その時、僕の全身体はミイラ上に干からびていた。
「ごちそうさま。イタタタ」と、その女性は痛がりながらも次の獲物を探しに出かけた。
「5」
「という怪異談」と、瑠奈は怪異談よかったのか拍手してくれた。
「割とよかったわよ。これは私からのご褒美」
「こ、これはフルーツ盛り合わせ!!」
瑠奈は私のためにデザートを取っておいたのだ。
「さ、もうそろそろお昼終わっちゃうから食べてね」
「うん♪」と、私は早速フルーツ盛り合わせを食べ始める。
私の怪異談はこの場を確かに咲かせていた。
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