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蜂鉢怪異談∞
210話「じじぃーと生監視実況動画」
しおりを挟む「1」
ーー「ヤマグロコンビニチェーン木山店」ーー
「いらっしゃいませ」
駅前近くに建てられているコンビニ店もあってか、それなり学生や社会人がそれなりに出入りする。
それもあってか監視カメラにたびたびチェックするアルバイトの私。
「……やっぱりいるわね」
そこの監視カメラ映像に映る謎のおじいさん。
そのおじいさんはずっと監視カメラにじーと見つめるのだ。
ちなみにバイトリーダーにも言ったが特に盗まれたとか他のお客様に対して邪魔してるとかそういうモノはないから、しばらく本部には報告せずに様子見するということだった。
このおじいさんも害するモノではないが不気味である。
~♪
と呼び鈴なったのでどうやらお客が来たようなのでレジに向かった。
「2」
ーー「アパート一室」ーー
私はパソコンテレビを立ち上げて日課してるミャウミャウ動画配信サイトを開いていくつか動画を閲覧する。
私の名前は香山理恵、18歳。
職業はフリーターであり、趣味として人気実況配信者の動画やSNSを閲覧したり、自分も配信者でありながら、いくつか実況動画をあげていた。
私の配信者の立ち位置としてはそこそこ中堅であるが、最近では視聴者数や登録チャンネル数も伸び悩み横ばいである。徐々に視聴者数も減っているから、なんとかしないと思っていた。そこで巷で有名人気動画配信者テツヤさんとコラボするようになり、私みたいな中堅がよりによって選ばれるとは思わなかったのでとある場所にて指定されたので早速来週の月曜日から出向くことになった。
「3」
ーー「????」ーー
指定された場所は馴染みない町名の田舎の田んぼ道だった。
そこにずっと立ってるテツヤさん所に向かうが、、、、
テツヤさんの周囲には立って見つめる老若男女の集団が待ち受けていた。
私は少し驚くがテツヤさんに何度も声をかけてみるが何も返事はしないし、ずっと私のことを見つめている。
「…………」
テツヤさんおろか他の人達もずっと私のことを見つめていた。
怖くなった私はこの場からすぐ離れるようにした。
ーー「電車内」ーー
理恵は帰宅に向かう電車に乗り込んでいた。
その時どっと疲れが溜まっていたのか空いていた優先席に座り居眠りする。
そのとき出発して走り出す車内の窓景色にはずっとおじいさんが立っており、じぃーと理恵を見つめていたが降りる最後まで気づいてなかった。
ーー「アパート一室」ーー
理恵は帰宅すると、そのまま風呂場に向かい沸かした後、すぐゆっくりと浸かる。
そこに髪を洗い流してると鏡を映るおじいさんがいた。
そして理恵はそのおじいさんの眼を見つめると意識が朦朧としたまま気を失った。
ーー「とある場所にて実況生配信動画にて」ーー
とある場所で超人気動画配信者の生配信があった。そこの映る動画配信には理恵とにた存在がじぃーと遠くから見つめていた。その動画視聴者の反響は大きく以前消息不明となった配信者と似ていたから。
そして、その動画を視聴を見たユーザー達は彼女の行方を調べていたがそのユーザー達も行方知らずとなり、いつしか彼女の存在を調べることは禁忌となり、オカルトサイトでは検索はしてはいけないワードのひとつとして数えるようになった。
そしてたびたび動画配信には彼女の他にもじぃーとみつめる人物が後をたたない。
じじぃー生監視実況動画 完
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