233 / 268
空ノ蝉怪異談S【完結】
186話「キズが視える男」
しおりを挟む「1」
ーー「ノバナショッピングモール内」ーー
最近出来たばかりの石山県で1番広い大型ショッピングモール。
家族連れや若い男女や老若男女の客達で人だかりできていた。
そこに、八木楓、永木桜、榊原羅奈、そして鳴沢栞も買い物楽しむために訪れてきた。
そこに休憩で喫茶店に入る時に桜達はとある中年男性に悪態をつく。
「見て、あれなんかダサくないあの人」
「本当ねー。もう少し服装センス磨けてよね」
「私耐えきれませんわ」
と、彼女達の指摘通り中年男性の服装はパンダ柄のパーカー服に秋だというのに短パンでありぼろぼろのサンダルを履いていた。
その時楓は桜達をたしなめた。
「みんな。そんな事を言うとキズが視えるようになりますよ?」
「キズ?何それ?もしかしてそんな怪異談あんの?」
と、羅奈の問いかけに楓はうなずき、その怪異談をゆっくりと語ってくれた。
「2」
ーー「山岡高校2年B組クラス内」ーー
僕の名前は高倉太一。16歳。
今、担任の木原の数学授業を黙って受けているが集中できなかった。
何故なら周囲の人達はキズがつけられていたから。
僕以外キズは見えない。
その理由はわからないがふとしたきっかけでキズが視えるようになったから。
「じゃあ、ここまでだ」
「起立!礼」
と、授業終えたとき僕は休憩中紛らわすためにスマホを取り出してソシャゲをプレイしていた。
ーーーーーー
放課後、僕は電車内でもスマホでソシャゲをやっていた。周囲にいる乗客もキズだらけだった。僕はそれを見ているとストレスがたまるのではけ口としてソシャゲをプレイしていた。結局帰宅時で夕飯を食べる以外はずっとソシャゲをしていた。
ーー「とある日のクラスにて」ーー
僕はいつのまにか頭の中に誰かが罵詈雑言に響いて聞こえるようになっていた。
直接頭の中で響くので頭を押さえていたところに彼女に呼びかけられる。
「どうしたの?高倉くん。大丈夫」
彼女は生徒会長を務める天倉和美だ。いつもクラスメイトに頼りなる存在だ。
僕は彼女だけにキズが視えることを打ち明けると病院に行くことを勧められた。たしか、この病気なら体質科なので夢山大学病院に診察しに来ることをきめた。
ーー「夢山駅前」ーー
僕は夢山大学病院に向かう前にスマホでソシャゲをいつもようにしていた。とあるユーザーがガチャでハズレたのみて僕は彼を煽るコメントした。すると僕の身体に異常をきたしたのだ。
そう、僕の身体にキズ口が開いてそこから口のようなモノが開いて罵詈雑言を言われるのだ。その時僕は霊急車に運ばれて呪術室でオペしたが身体のキズ跡が残り僕は不登校になってしまった。その時に心配した生徒会長とクラスメイト達がお見舞いにきて励ましの言葉をいただいた時に僕の心のキズ跡は癒えて僕も頑張ろと思い登校するようになった。
ーー「????」ーー
生徒会長である天倉は他の生徒達や教師から評判が鰻登りだったので機嫌がよかった。そして彼女は自宅の浴室で風呂を浸かろうと服を脱ぎ捨てると違和感を感じていた。
彼女のお腹周りに黒く塗り潰されていたから。
そう、彼女自身性格が腹黒かったので腹が実際に黒くなっていたから。
「3」
栞は迎えの母親の自家用車に乗り込むときに実際にお腹周りをめくって確認して腹が黒くないか確認をしていた。
そして何度も確認する時に同乗していた姉がみっともないわよと叱られてしまったが姉のお腹周りも注意深く見ていた。
キズが視える男 完
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる