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天ノ鐘怪異談K 【完結】
191話「ステルスエレベーター」
しおりを挟む「1」
ーー「野薔薇屋敷邸」ーー
そこそこ広い野薔薇屋敷邸。
100年も続いている野薔薇家であり、祖父の代に続いてる事業である野薔薇証券も今も健在であり、石山県の経済界を支えている。
そこに鐘技友紀、安良田恵、鬼村星華3人組の少女達が友人野薔薇真理亜の屋敷邸に遊びきた。
友紀が代表して屋敷門にインターホン鳴らすと警備員の方が応対して本人達の確認を取ると屋敷の中に上がりこんだ。
ーー「リビングルーム」ーー
「ねーねー。新しく買ったゲームソフトどれ?」
恵は真理亜に尋ねると真理亜はゲームソフト箱からあさり取り出した。
「おう。これだぜ!すてるぞえれなんちゃらだ!」
と、かがけてるソフトの正式名称はステルスエレベーターである。主人公はどこかのスパイを暗躍する兵士になり、テロリストが占拠する高層ビル部隊に殲滅するのが目的だ。ちなみに主人公が待つ高層ビルには見えないエレベーターがいくつかあり、どこに現れるかわからないのでステルスエレベーターを上手く活用しながらテロリストを排除していく。そしてこのゲームは対戦もできるのでいかにステルスエレベーターで活用ができるか勝敗を決めるのである。
「早速やろうべや」
と、友紀が急かすので真理亜はゲーム機カネワザストームをテレビにセットして各自友紀達はゲームコントローラーを携えプレイした。
そしてしばらく1時間した後、休憩に入り、その間に真理亜のサプライズにより怪異談ステルスエレベーターを披露した。
「2」
ーー「カネワザ高層ビル64建物内」ーー
僕の名前は工藤タカラ。25歳。
大学就活生であり、ゲーム会社の面接に向かうところである。
とりあえず余裕もって30分前も着いたので少し早いけど目的地24階に向かうエレベーターに乗り込んだ。
エレベーター内は僕1人しかいなかった。
僕は面接で受かるため質問等受け答えを準備してきた。
何としてでもこのゲームクリエイターになりたかったから。
エレベーター内はどこか緊張感を隠せないまま24階についた。
ーーーーーー
「は?」
24階に着くといくつか部屋に別れていた。
何故か全てトイレの個室だった。
目的地である会社はなかったので僕の押し間違いだろうかと思い階数の表記を確認するとどうやら32階のようだったのでエレベーターに再び入った。
ーーーーーーー
エレベーターに降りると女性社員のみがいたが全て同じ似た顔を持つ人ばかりだった。
僕は目を擦り再度確認するが確かに同じ顔を持つ女性社員ばかりである。
「ここも違うようだな」
表記も34階になっていた。いや、おかしいだろ!?なんで24階につかないのかなと僕は再度確認してエレベーターに乗り込んだ。
ーーーーーー
「なんでなんで?」
いくつかエレベーターに乗り込んだがアマゾン森林だったり、マネキンばかり、そして何故かアニマルのコスプレした人の階だったりそんなもんだった。そして非常用の階段は封鎖していたので仕方なくエレベーターに乗り込むのだ。すでに身につけてる腕時計には面接時間はとうに過ぎていた。
そこで今度こそ正しいエレベーター階に着くんだとそう思って着いた場所は、、、、
血だらけになった無数の社員達が倒れていた。
そこにチェンソーかづいた殺人鬼ジェイソンのような者が気づいて僕の方に慌ててやってくるので僕は再度エレベーターに入り、ドアを閉めた。
そこで適当に階を押してようやく安堵した僕が着いた場所は24階の目的地だったが、精神的にも肉体的にもクタクタだった僕は面接をすっぽかっしてそのまま帰ろうと再びエレベーターに入った。
ーー「????」ーー
タカラの入ったエレベーター前にはひとつ目が見開いていた。
そこにエレベーターのドアを閉めた同時にバリバリと咀嚼音が聴こえて、しばらくして咀嚼音が止まるとそのエレベーターのドアは忽然と消失した。そのエレベーターに乗り込んだタカラの行方先は知らず。
「3」
友紀達はゲームをしばらく遊んで疲れたのかそのまま居眠りした。そこで目を覚ますと、顔にマジックペンで落書きされていた。憤慨する彼女達だが誰が犯人なのか推理当てステルスゲームをし始めた。その時推理してでも犯人は分からず野薔薇家の八不思議として数えられた。友紀が大人になった今でも落書きした犯人は見つかってない。
ステルスエレベーター 完
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