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空ノ蝉怪異談S【完結】
185話「サクラアルバイト」
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ーー「永木屋敷邸」ーー
パンパカパーン。
はい。ありがとう。
八木家と永木家の合同主催する怪異談語り披露宴を開催します。
あ、お母さんもう桜吹雪はいいよ。
うん。みんなも拍手ありがとうね。
さて、私は永木家の代表となって怪異談を披露します。
怪異談サクラアルバイト。
どうぞご静聴ください。
「第一話。サクラ、行列に並ぶアルバイトする」
はい。ありがとう。お母さん掃除機はあとでいいよ。うん。
あのね。ただ行列を並ぶアルバイトなんだよね。
え?サクラは私だよ?
そっちじゃないて?
どういう意味かな。
話続けるね。
この行列に並んでも終わりがないの。
そう、何故ならグルグルと回って並んでいたからね。
え?そうだよ。
なんの行列かはわかんないけど、その分時給が発生するから、3時間も並んだよ。
え? そうだよ。並ぶだけでもらえたよ。
うん。あとでそのバイト教えるね。あかねさん。
次行くよ。
「第二話。アイドルコンサートに参加するアルバイト」
パチパチ。
はい。ありがとう美味しく秋刀魚焼けたね。
私の分も残しておいてね。
このバイトはただお客さんとして参加する楽なバイトだよ。
このバイトはね、若い女性ファンがあまりいないから、大人の事情により、私のような女性達がたくさん参加したのね。
でね。そこに自称大きなおにぃたん達が主なファン達が熱くなり実際に燃え広がって火事になるハプニングあったのね。
え?ま、まぁその原因はわからないけどね。
そういえばお母さんも昔アルバイトしていたよ。なんでも結婚式の友人として参加するアルバイト。
たしか、結婚する奥さんはゆかなていう人だったけど友人がいなかったから呼ばれたみたいね。
ん?どうしたのあかねさん?
え!?ゆかなってあかねさんのお母さんだったの!?
あー。泣かないであかねさん。
ううう。ごめんなさい。
お母さん!小遣い減らさないで!?
「第三話。サクラメイド喫茶店にアルバイトする」
大丈夫?あかねさん。
うん。ありがとう。
……あかねさんは私の親友だよ!
うん。本当にほんと!
うん。
さて、次はメイド喫茶店なんだけどね。
え?
メイドだから冥土喫茶店じゃないかって?
え?なんでわかったの?
そうだよ。幽霊や死者に相手してる美味しいバイトだよ。
そうそう。私も体質だからね。
そういえばよくその冥土喫茶店は生者も多くくるよ。なんでも冥土のお土産としてね。たしか達郎さんて方も毎日来ていて私のことをひいきにしていたよ。
どうしたの?あかねさん?
なんでもないって?わかった。
うんうん。
では、次で最後でおしまいだよ。
「第四話。サクラ、花見場所で陣取るアルバイト」
イェーイ。
ありがとうみんな。
これもサクラの木で陣取るアルバイトだよ。
だから朝早く起きて場所に陣取るね。
そこに依頼者であるこのバイトを紹介してくれた達郎さんと奥さんがやってきたよ。
ん?どうしたの?あかねさん。
話続けるよ。
その達郎さんから報酬もらったら、私も花見することになったの。
達郎さんはニートらしく奥さんがアルバイトしたり、霊能者だから、生計立ててるらしく私と同じ娘さんがいる見たいだけど内緒してるらしいのね。
あれ?どうしたのみんな。
え?まさかまさか。
うわああああああん!?
あわわわ。今のなしだから!
本当に!?
お母さん!!1年間お小遣いなしてあんまりだよ!?
うわああん!!!
※この後永木家の図らいであかねの父親は使用人として雇ってもらい、母親は八木家から友人会を開催して友人ができるようになったが、あかね当人の心情はどこか複雑な気持ちだった。
サクラアルバイト 完
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