61 / 268
野花怪異談N②巻【完結】
27話「夢想家の君はとべるー③ー」
しおりを挟む
「10」
『夢想家のリーダーへ、どうしたんだ?
みんなが夢を追うばかりで、作戦が進まないのか?
よし、わかった。私がみんなを夢に飛ばしてやる!
みんな、集まってくれ。
リーダーのお前は、この白紙を配ってくれ。
準備はいいか?今から作戦を始めるぞ。
作戦プランは、アルファベットの「A」だ。
お前はみんなに伝えて、白紙に「A」と書いてくれ。
できたか?よし、全員が「A」を書いたら、
おまえが作戦家にジョブチェンジだ!
夢想家のリーダーへ、やるべきことはシンプルだ。
一緒にこの夢を、みんなで追いかけよう!
作:天野つみれ』
ーー「野花高校1年B組クラス内」
「みんな協力して!」
と、何やら夢見はとべることに対してみんなに協力求めた。
んで、しかしみんなはヒソヒソとざわつき出して協力に関しては慎重的である。
「具体的に何をすればいいんだ?」
と、男子生徒の富山和昌が言った。
「天空上に登る山を作るのよ」
その具体的な意味がわからない。
と、女子生徒の黒木あかねがツッコミいれた。
「その天空なんちゃらを作ってどうすんのよ?私たちになんのメリットあるわけ?」
それはそうだよな。
「そ、それは達成感という……」
と、クラスメイト達は呆れてそのまま席を立って帰ってしまった。
唯一親友である楓さんと桜さんもこの後用事があるのか出てしまった。
「……」
ーーーー。
夕方遅くに結局残ったのは俺と和田岡、そして天野のいつもの馴染みのメンバー3人である。
天野はどこか腕を組んでなにかつぶつぶつぶやいてるが大丈夫なんだろうか?
夢見はどこか寂しくたそがれていた。
「なー?夢見。そろそろ帰ろうぜ」
「……あんたが帰ればいいじゃない」
「は?」
「あんたに何がわかるっていうの?ただのストッパーだけの野球部補欠のあんだが!!」
「……」
「ちょっと言いすぎだよ。夢見君」
「……いいんだよ和田岡」
夢見は俺のことをそう思っていたのだろうか。
「……すまんが俺は帰るぞ」
「……あ」
俺はいたまれない空気感にそのまま帰宅した。
「……」
「11」
ーー「????」ーー
俺は食欲がなかったのか、そのまま早めに寝た。
「かつ……かつ……」
ん?夢見か。
また夢を見てるんだな……。
て、えーーーーーー!?
そこにいたのは中国の世界遺産である万里の頂上である雰囲気に似てるな。
そういえば歴史で万里の頂上を習った感じだな。
そこに夢見と似たクローンがせっせと工事をしてるな。
それを見た夢見は目を瞑り、一気に万里の頂上まで駆け上っていく。夢見の姿を小さくなるまで見えなくなると俺は意識を失った。
ーー「次の日」ーー
夢見が珍しく俺の自宅までわざわざやってきた。
気まずい雰囲気だが俺に深々と謝罪した。
俺はその謝罪を快く受け入れた。
で、その夢見は天野と和田岡と相談してみんなに協力するために作戦を練っているそうだが一体なんのかわからない。数週間後、それらしき協力得られたので休日ある日のこと、俺は夢見を連れられてその場所に向かうことになった。
④へ続く。
『夢想家のリーダーへ、どうしたんだ?
みんなが夢を追うばかりで、作戦が進まないのか?
よし、わかった。私がみんなを夢に飛ばしてやる!
みんな、集まってくれ。
リーダーのお前は、この白紙を配ってくれ。
準備はいいか?今から作戦を始めるぞ。
作戦プランは、アルファベットの「A」だ。
お前はみんなに伝えて、白紙に「A」と書いてくれ。
できたか?よし、全員が「A」を書いたら、
おまえが作戦家にジョブチェンジだ!
夢想家のリーダーへ、やるべきことはシンプルだ。
一緒にこの夢を、みんなで追いかけよう!
作:天野つみれ』
ーー「野花高校1年B組クラス内」
「みんな協力して!」
と、何やら夢見はとべることに対してみんなに協力求めた。
んで、しかしみんなはヒソヒソとざわつき出して協力に関しては慎重的である。
「具体的に何をすればいいんだ?」
と、男子生徒の富山和昌が言った。
「天空上に登る山を作るのよ」
その具体的な意味がわからない。
と、女子生徒の黒木あかねがツッコミいれた。
「その天空なんちゃらを作ってどうすんのよ?私たちになんのメリットあるわけ?」
それはそうだよな。
「そ、それは達成感という……」
と、クラスメイト達は呆れてそのまま席を立って帰ってしまった。
唯一親友である楓さんと桜さんもこの後用事があるのか出てしまった。
「……」
ーーーー。
夕方遅くに結局残ったのは俺と和田岡、そして天野のいつもの馴染みのメンバー3人である。
天野はどこか腕を組んでなにかつぶつぶつぶやいてるが大丈夫なんだろうか?
夢見はどこか寂しくたそがれていた。
「なー?夢見。そろそろ帰ろうぜ」
「……あんたが帰ればいいじゃない」
「は?」
「あんたに何がわかるっていうの?ただのストッパーだけの野球部補欠のあんだが!!」
「……」
「ちょっと言いすぎだよ。夢見君」
「……いいんだよ和田岡」
夢見は俺のことをそう思っていたのだろうか。
「……すまんが俺は帰るぞ」
「……あ」
俺はいたまれない空気感にそのまま帰宅した。
「……」
「11」
ーー「????」ーー
俺は食欲がなかったのか、そのまま早めに寝た。
「かつ……かつ……」
ん?夢見か。
また夢を見てるんだな……。
て、えーーーーーー!?
そこにいたのは中国の世界遺産である万里の頂上である雰囲気に似てるな。
そういえば歴史で万里の頂上を習った感じだな。
そこに夢見と似たクローンがせっせと工事をしてるな。
それを見た夢見は目を瞑り、一気に万里の頂上まで駆け上っていく。夢見の姿を小さくなるまで見えなくなると俺は意識を失った。
ーー「次の日」ーー
夢見が珍しく俺の自宅までわざわざやってきた。
気まずい雰囲気だが俺に深々と謝罪した。
俺はその謝罪を快く受け入れた。
で、その夢見は天野と和田岡と相談してみんなに協力するために作戦を練っているそうだが一体なんのかわからない。数週間後、それらしき協力得られたので休日ある日のこと、俺は夢見を連れられてその場所に向かうことになった。
④へ続く。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる