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蜂鐘怪異談B5【完結】
180話「御守り」
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これは病弱の母親から手渡された御守りである。
「これを肌身離さず持ってなさい」
そう言って母親は私の首元にかけた。
次の日、母は病室で息を引き取るように亡くなった。
高校生の頃、私は雨がぽつぽつと降る中、学校の帰り道、深く暗いトンネルの小道に入る頃、暴漢男に襲われた。
「へへっ静かにしろ!」
「い、いやー!誰か助けてー!!」
私は必死に助けを求めた。
そして暴漢男が私の御守りを引きちぎるとそこから、ブワーと大量の無数に蠢く蠅蟲が御守り袋から飛び出して来た。
「ひ!な、なんだ!?なんなんだよ!!」
その蠅蟲はその暴漢男に襲いかかりまとまりつく。
「びぎぐゅくゃたずげでぎ」
暴漢男は必死に助けを求めようとするが次第に声が遠のき尽き果てた。
そして暴漢男の周辺身体は骨と服だけ残り、そこに残ったのは白いうずらサイズの卵が残っていた。
私は乱れた服装を整えて私はその卵を持って現場から離れた。
ーー二十年後ーー
「だから、この御守りを肌身離さず持ちなさい真江」
「わかった。お母さん。早く元気になってね」
私は高校卒業の頃、結婚して娘をもうけて高校生になる頃この御守りを託した。
私は不治の病におかされてもう永くはない。
だから、この御守りはかわいい愛娘に託す。
そして私が死んだ後、真江の娘、そして次の娘が一子相伝と引き継がれていく。
これは私達の運命である。
御守り 完
「これを肌身離さず持ってなさい」
そう言って母親は私の首元にかけた。
次の日、母は病室で息を引き取るように亡くなった。
高校生の頃、私は雨がぽつぽつと降る中、学校の帰り道、深く暗いトンネルの小道に入る頃、暴漢男に襲われた。
「へへっ静かにしろ!」
「い、いやー!誰か助けてー!!」
私は必死に助けを求めた。
そして暴漢男が私の御守りを引きちぎるとそこから、ブワーと大量の無数に蠢く蠅蟲が御守り袋から飛び出して来た。
「ひ!な、なんだ!?なんなんだよ!!」
その蠅蟲はその暴漢男に襲いかかりまとまりつく。
「びぎぐゅくゃたずげでぎ」
暴漢男は必死に助けを求めようとするが次第に声が遠のき尽き果てた。
そして暴漢男の周辺身体は骨と服だけ残り、そこに残ったのは白いうずらサイズの卵が残っていた。
私は乱れた服装を整えて私はその卵を持って現場から離れた。
ーー二十年後ーー
「だから、この御守りを肌身離さず持ちなさい真江」
「わかった。お母さん。早く元気になってね」
私は高校卒業の頃、結婚して娘をもうけて高校生になる頃この御守りを託した。
私は不治の病におかされてもう永くはない。
だから、この御守りはかわいい愛娘に託す。
そして私が死んだ後、真江の娘、そして次の娘が一子相伝と引き継がれていく。
これは私達の運命である。
御守り 完
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