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鐘技怪異談W❽巻【完結】
159話「嫁帰り道」
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「1」
とある田んぼの田舎道。
虫やカエルの鳴き声がする。
彼女は遅い晩遅くに買い物の帰り道だった。
明かりあまりなく、暗闇の真っ直ぐ田舎道を通過するだけだった。
その時に田んぼの中心に人影が立っていることに目撃するがこの時彼女はカカシか何かだろうと思っていたが彼女の目を離した隙にポツポツと人影が増えていくのである。
その数はひとつやふたつではなく数十から数百を超える数だった。彼女は怖くなり急いでこの場から離れるように帰った。
その時以来、彼女はこの田舎道を通らず遠回りして帰宅するようになった。
「という怪異談ですよ」
私はその怪異談を聞いてゾクと肩が身震いした。
怪異談を語ってくれた彼女は、鐘技高校に通う〇〇さん。
彼女もよく怪異談を語るらしい。
まー、怪異談と言っても所詮は作りモノでしょ?と踏んでいた私だった。
「そろそろ、私夕飯の献立作らなきゃ行けないから私帰るわね」
私は適当に会話を打ち切り帰路に向かう。
「おばさま、……帰り道気をつけてくださいね」
「あ、はいそうね」
その言葉に一瞬だけ背筋から寒気を感じたが私は特に気にしてなかった。
「2」
私の名前は北長市子、42歳。
夫と中1の娘がいる専業主婦である。
私は買い物からの帰り道、偶然〇〇さんと会ってその場で怪異談を聞いたがその帰り道も田舎道の田んぼ道であった。
その暗闇の田んぼ道を通過するたびにあの怪異談を思い出してしまうのだった。
そんな時に限って現れてしまう。
「ひっ!?」
その青白い人影が現れたから。
しかし、よく見るとどうやらカカシのようだった。
私は安堵したがそのカカシはマネキンのように人間とよく似せてあるから不気味に感じるのだ。
そのカカシからまるで人の視線が感じてしまう……。
そのカカシがゆっくりと笑ってるような気がした私は足早と帰宅する。
そして次の日の早朝、飼い猫の散歩でここを通過するが、先程のカカシがいなくなっていた。
田んぼ農家の人が片付けられたかどうか真偽はわからないがこの暗闇の田舎道はよくたびたびカカシが目撃するらしいと近所の中では噂になっていた。
それを聞いた私は夜分遅くにこの帰り道は利用することはほぼなくなった。
嫁帰り道 完
とある田んぼの田舎道。
虫やカエルの鳴き声がする。
彼女は遅い晩遅くに買い物の帰り道だった。
明かりあまりなく、暗闇の真っ直ぐ田舎道を通過するだけだった。
その時に田んぼの中心に人影が立っていることに目撃するがこの時彼女はカカシか何かだろうと思っていたが彼女の目を離した隙にポツポツと人影が増えていくのである。
その数はひとつやふたつではなく数十から数百を超える数だった。彼女は怖くなり急いでこの場から離れるように帰った。
その時以来、彼女はこの田舎道を通らず遠回りして帰宅するようになった。
「という怪異談ですよ」
私はその怪異談を聞いてゾクと肩が身震いした。
怪異談を語ってくれた彼女は、鐘技高校に通う〇〇さん。
彼女もよく怪異談を語るらしい。
まー、怪異談と言っても所詮は作りモノでしょ?と踏んでいた私だった。
「そろそろ、私夕飯の献立作らなきゃ行けないから私帰るわね」
私は適当に会話を打ち切り帰路に向かう。
「おばさま、……帰り道気をつけてくださいね」
「あ、はいそうね」
その言葉に一瞬だけ背筋から寒気を感じたが私は特に気にしてなかった。
「2」
私の名前は北長市子、42歳。
夫と中1の娘がいる専業主婦である。
私は買い物からの帰り道、偶然〇〇さんと会ってその場で怪異談を聞いたがその帰り道も田舎道の田んぼ道であった。
その暗闇の田んぼ道を通過するたびにあの怪異談を思い出してしまうのだった。
そんな時に限って現れてしまう。
「ひっ!?」
その青白い人影が現れたから。
しかし、よく見るとどうやらカカシのようだった。
私は安堵したがそのカカシはマネキンのように人間とよく似せてあるから不気味に感じるのだ。
そのカカシからまるで人の視線が感じてしまう……。
そのカカシがゆっくりと笑ってるような気がした私は足早と帰宅する。
そして次の日の早朝、飼い猫の散歩でここを通過するが、先程のカカシがいなくなっていた。
田んぼ農家の人が片付けられたかどうか真偽はわからないがこの暗闇の田舎道はよくたびたびカカシが目撃するらしいと近所の中では噂になっていた。
それを聞いた私は夜分遅くにこの帰り道は利用することはほぼなくなった。
嫁帰り道 完
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