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鐘技怪異談W❻巻【完結】
146話「奥さんのほそい道」
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「1」
ーー「カネワザスーパーストア店」ーー
寒い秋暮れ。
夕方の人だかりに利用お買い物客は妙齢の奥様方でそれなりに混雑する。
そんな買い物客に混じって私、鬼村星華は今晩の夕飯の献立の材料をお買い求める。
いくつかめぼしい商品を目につけ購入した帰り道に知人の若奥さん糸川さんとばったりと遭遇する。
「こんばんわ。鬼村さん」
「こんばんわ。糸川さん」
糸川さんとはご近所同士だから仲が良い。
よく私が買い物するから他の奥さんと世間話するほどだから。
「鬼村さん所は夕飯は何かしら?」
「今夜はおでんにしようと思います。そうそう、丁度ちくわの半額セールスで結構売れ残ってましたからお買い得でしたよ」
「あら。そう。私も丁度ちくわは欲しかった所だわ。ありがとね。鬼村さんもいい人見つけたら立派な奥さんになれるわよ」
と、糸川さんにそう言われて満更ない私。
この後、糸川さんとは別れて私は帰宅する。
そして夕飯作る時に私はふと奥さんちなんだ怪異談を思いつく。
次の日、私は怪異談を語る部活でお披露目することになった。
「2」
私の名前は奥田民代、43歳。
専業主婦であり、みんなから奥さんと呼ばれている。
現在、1人息子はアニメーターの専門学校で上京して家はいなく、今の夫と2人暮らしだ。
生活に関しては充分人並みの生活基盤を送られているがただ不満があると言えば買い物である。
この付近は街中が狭くて車が通れないほどの交通不便である。
また、スーパーに行くにもここから遠回りしないと行けないほどである。
だから、スーパー行くにも買いだめするから、いつも汗だくでへろへろに疲れて帰宅するのだ。
そんな時、買い物の帰り道にある通路を見かける。
(……あれ?こんなほそい道あったかしら?)
その道は、家垣の境目にあった。
しかもその道を抜ければ私の家が見れた。
「ちょうどよかったわ。このほそい道を抜ければ近道ね」
私は幸運のツキが回ったと思いそのほそい道を通過しようとするが私の身体では通れなかった。
でも、このほそい道が通過できればお買い物がずいぶんと楽になると思い私なり決意を表明した。
「3」
「民代?何をしてるんだ?」
「今、ヨガしてるの!話しかけないで」
私はあのほそい道を通るためにウエストを細くしていろいろと試した。
私はやろうと思えばとことんやりきる性格である。
数週間後くらいにウエストがかなり細くなったのであのほそい道を試すことになった。
「この道ね」
私は試しにこのほそくなった身体できちんと通過できるか試すと見事に通過ができた。
無事に通過できた私は早速お買い物をして移動時間を短縮できたからこの余った余暇時間を有意義な時間を過ごそうと思った。
「4」
(~♪)
自宅の片隅でクラッシックの音楽を聴きながら文学小説を読み始めている。
あの苦痛なお買い物からようやく解放感が溢れていた私。
「そろそろ時間ね」
丁度、お買い物する時間になった私は早速出かけることにした。
あのほそい道を通過しようとするが何故か抜けることは出来なかった。
「あれ!?おかしいな」
通過できたほそい道は少し狭くなってる感じがした。
この時、私は諦めてかなり遠回りしながら買い物することにした。
「5」
ーー「????」ーー
あれ以来、私はかなりウエストを細くしようとした。
夫は呆れてそのまま広島の長期出張先へと向かった。
誰も私を止める者はいなかった。
ーーーーーー。
「はぁ。お買い物するのに疲れるわね。あら?」
とある主婦はそのほそい道から誰かが通過してこの道を抜けていく。
「あら!?奥さんじゃない。えらいほっそりとしてるわねその身体」
奥田民代本人だった。
彼女は胴体をかなりギリギリまで細くしていた。
「ふぅ……通れた……」
その後、無事に通過したことに安堵していたがその後胴体の支柱がボキッと骨が折れてしまった。
そして奥田が通過したほそい道はいつのまにか完全に塞がれてしまった。
「6」
ーー「鐘技高校2年3組」ーー
「おはよう……」
クラスのみんなは一斉に彼女を注目する。
「えーと、どちらさま?」
友紀が見知らぬ女子生徒だったので尋ねる。
「あたい馬具野だよ……」
馬具野はでかい体格していたが今の身長と体重とスリーサイズは一般的な女子高生の体格に戻っていた。
この後、彼女はそのまま保険室に運ばれて早退した。
原因は昨日食べた焼肉だった。
ーー「次の日」ーー
「おはようございマンモス!」
クラスのみんなは彼女に一斉に注目する。
彼女は馬具野だった。
身長、体重、スリーサイズも元に戻っていた。
この一連の流れで鐘技高校の八不思議と数えられていてその噂に当人は首をかしげていた。
奥さんのほそい道 完
ーー「カネワザスーパーストア店」ーー
寒い秋暮れ。
夕方の人だかりに利用お買い物客は妙齢の奥様方でそれなりに混雑する。
そんな買い物客に混じって私、鬼村星華は今晩の夕飯の献立の材料をお買い求める。
いくつかめぼしい商品を目につけ購入した帰り道に知人の若奥さん糸川さんとばったりと遭遇する。
「こんばんわ。鬼村さん」
「こんばんわ。糸川さん」
糸川さんとはご近所同士だから仲が良い。
よく私が買い物するから他の奥さんと世間話するほどだから。
「鬼村さん所は夕飯は何かしら?」
「今夜はおでんにしようと思います。そうそう、丁度ちくわの半額セールスで結構売れ残ってましたからお買い得でしたよ」
「あら。そう。私も丁度ちくわは欲しかった所だわ。ありがとね。鬼村さんもいい人見つけたら立派な奥さんになれるわよ」
と、糸川さんにそう言われて満更ない私。
この後、糸川さんとは別れて私は帰宅する。
そして夕飯作る時に私はふと奥さんちなんだ怪異談を思いつく。
次の日、私は怪異談を語る部活でお披露目することになった。
「2」
私の名前は奥田民代、43歳。
専業主婦であり、みんなから奥さんと呼ばれている。
現在、1人息子はアニメーターの専門学校で上京して家はいなく、今の夫と2人暮らしだ。
生活に関しては充分人並みの生活基盤を送られているがただ不満があると言えば買い物である。
この付近は街中が狭くて車が通れないほどの交通不便である。
また、スーパーに行くにもここから遠回りしないと行けないほどである。
だから、スーパー行くにも買いだめするから、いつも汗だくでへろへろに疲れて帰宅するのだ。
そんな時、買い物の帰り道にある通路を見かける。
(……あれ?こんなほそい道あったかしら?)
その道は、家垣の境目にあった。
しかもその道を抜ければ私の家が見れた。
「ちょうどよかったわ。このほそい道を抜ければ近道ね」
私は幸運のツキが回ったと思いそのほそい道を通過しようとするが私の身体では通れなかった。
でも、このほそい道が通過できればお買い物がずいぶんと楽になると思い私なり決意を表明した。
「3」
「民代?何をしてるんだ?」
「今、ヨガしてるの!話しかけないで」
私はあのほそい道を通るためにウエストを細くしていろいろと試した。
私はやろうと思えばとことんやりきる性格である。
数週間後くらいにウエストがかなり細くなったのであのほそい道を試すことになった。
「この道ね」
私は試しにこのほそくなった身体できちんと通過できるか試すと見事に通過ができた。
無事に通過できた私は早速お買い物をして移動時間を短縮できたからこの余った余暇時間を有意義な時間を過ごそうと思った。
「4」
(~♪)
自宅の片隅でクラッシックの音楽を聴きながら文学小説を読み始めている。
あの苦痛なお買い物からようやく解放感が溢れていた私。
「そろそろ時間ね」
丁度、お買い物する時間になった私は早速出かけることにした。
あのほそい道を通過しようとするが何故か抜けることは出来なかった。
「あれ!?おかしいな」
通過できたほそい道は少し狭くなってる感じがした。
この時、私は諦めてかなり遠回りしながら買い物することにした。
「5」
ーー「????」ーー
あれ以来、私はかなりウエストを細くしようとした。
夫は呆れてそのまま広島の長期出張先へと向かった。
誰も私を止める者はいなかった。
ーーーーーー。
「はぁ。お買い物するのに疲れるわね。あら?」
とある主婦はそのほそい道から誰かが通過してこの道を抜けていく。
「あら!?奥さんじゃない。えらいほっそりとしてるわねその身体」
奥田民代本人だった。
彼女は胴体をかなりギリギリまで細くしていた。
「ふぅ……通れた……」
その後、無事に通過したことに安堵していたがその後胴体の支柱がボキッと骨が折れてしまった。
そして奥田が通過したほそい道はいつのまにか完全に塞がれてしまった。
「6」
ーー「鐘技高校2年3組」ーー
「おはよう……」
クラスのみんなは一斉に彼女を注目する。
「えーと、どちらさま?」
友紀が見知らぬ女子生徒だったので尋ねる。
「あたい馬具野だよ……」
馬具野はでかい体格していたが今の身長と体重とスリーサイズは一般的な女子高生の体格に戻っていた。
この後、彼女はそのまま保険室に運ばれて早退した。
原因は昨日食べた焼肉だった。
ーー「次の日」ーー
「おはようございマンモス!」
クラスのみんなは彼女に一斉に注目する。
彼女は馬具野だった。
身長、体重、スリーサイズも元に戻っていた。
この一連の流れで鐘技高校の八不思議と数えられていてその噂に当人は首をかしげていた。
奥さんのほそい道 完
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