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鐘技怪異談W❼巻【完結】
151話「霊蚊」
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「1」
ーー「夢道家」ーー
蒸し暑い真夏日和。
夢道家の各部屋にはエアコンがついてるが電気代の節約で寝静まる晩はつけておらず窓を開けて涼んでいる。
その開けた窓の障子の隙間から奴らがやってくる。
奴らとはカだ。
カはハイエナのように群れを作り獲物を狙って血を吸いに求める。
ちょうど寝ている亜矢のさらけ出した腕に止まり血を吸うが途中から羽音に気づき手を払う。
カ達もめげずにしつこく血を吸いに来る。
その時亜矢の中から、ぷっつんとキレ出してカ達との激しいバトルの展開が開始された。
ーー「鐘技高校3年3組」ーー
夏休みの補習授業。
大学や専門学校に入学試験に挑むため生徒たちは補習を受ける。
ちょうどその痛々しい姿で登校する亜矢はみんなに注目を受ける。
これらは全てカ達の激しい激闘によるモノだが友人達には本音を言わずにそのまま黙っていた。
そしてそのまま補習終えると亜矢以外鐘技怪異談部員達は部活に参加する。
ーー「部室」ーー
部室内はクーラーがついてるがそれでもカ達は隙間に乗じて狙ってくる。
ちょうど羽音を鳴らして友紀達の腕や膝を狙って血を吸いに来る。
友紀達は怪異談を披露する前にパシと叩き潰すがそこから蘇り幽霊のカとしてさまよい続ける。
「ひゃうん」
ちょうど真理亜の腕に止まり血を吸う。
幽霊のカなので触れるとひんやり冷たいのである。
その時友紀達は激しいカ達のバトルに展開になり、そのまま時間が過ぎて夕方になりお開きとなった。
ーー「通学路」ーー
草壁草美は帰路に向かう時にちょうど道端で雑草があったので気に入りそのまま手の感触を楽しんでいた。
そして帰宅する時に母親は彼女を見て気絶する。
その時、草美はわけが分からずふと自分の顔を鏡を見て彼女も気絶した。
その時草美の顔はびっしりとカ達が貼り付いていたからだ。
この後、父親が帰宅して介抱するまでは気を失ったままだった。
ーー「黒田ジョージの部屋」ーー
寝静まる晩、ジョージの部屋からカ達が窓の隙間からやってくる。
その時、ジョージの顔にカが血を吸うがジョージは骨であり硬くて先端部分の芯が折れてしまう。
その時、カに気づいたジョージはカを叩きつぶす時、死んだカから幽霊となって蘇り血を吸おうとするが先端部分が折れて血が吸えなかった。
カは諦めて別の場所へ向かった。
ーー「????」ーー
仲間達が次々と失敗する中、私はあの場所へとやってくる。
そいつは脂が煮えたぎりぎとぎとしていたが背に変えることは出来なかった。
私はストローをそいつの腕に刺して血を吸う。
これも全て生きる術であり子供達のためだった。
一定の血を吸ったところで私は子供達の元へと戻り就寝した。
「2」
「霊蚊先生おはようございます」
「おはようみんな」
鐘技高校の教師香取霊蚊。
彼女はキ族であり蚊の人間であるが見た目は人間に近い。
夏場になると彼女はカになって生き血を求めて吸いに向かうが生命がけである。
そんな彼女も怪異談に虜になっており、鐘技怪異談部の顧問となっている。
そこで霊蚊もよく怪異談を語り鳴かせるのである。
霊蚊 完
ーー「夢道家」ーー
蒸し暑い真夏日和。
夢道家の各部屋にはエアコンがついてるが電気代の節約で寝静まる晩はつけておらず窓を開けて涼んでいる。
その開けた窓の障子の隙間から奴らがやってくる。
奴らとはカだ。
カはハイエナのように群れを作り獲物を狙って血を吸いに求める。
ちょうど寝ている亜矢のさらけ出した腕に止まり血を吸うが途中から羽音に気づき手を払う。
カ達もめげずにしつこく血を吸いに来る。
その時亜矢の中から、ぷっつんとキレ出してカ達との激しいバトルの展開が開始された。
ーー「鐘技高校3年3組」ーー
夏休みの補習授業。
大学や専門学校に入学試験に挑むため生徒たちは補習を受ける。
ちょうどその痛々しい姿で登校する亜矢はみんなに注目を受ける。
これらは全てカ達の激しい激闘によるモノだが友人達には本音を言わずにそのまま黙っていた。
そしてそのまま補習終えると亜矢以外鐘技怪異談部員達は部活に参加する。
ーー「部室」ーー
部室内はクーラーがついてるがそれでもカ達は隙間に乗じて狙ってくる。
ちょうど羽音を鳴らして友紀達の腕や膝を狙って血を吸いに来る。
友紀達は怪異談を披露する前にパシと叩き潰すがそこから蘇り幽霊のカとしてさまよい続ける。
「ひゃうん」
ちょうど真理亜の腕に止まり血を吸う。
幽霊のカなので触れるとひんやり冷たいのである。
その時友紀達は激しいカ達のバトルに展開になり、そのまま時間が過ぎて夕方になりお開きとなった。
ーー「通学路」ーー
草壁草美は帰路に向かう時にちょうど道端で雑草があったので気に入りそのまま手の感触を楽しんでいた。
そして帰宅する時に母親は彼女を見て気絶する。
その時、草美はわけが分からずふと自分の顔を鏡を見て彼女も気絶した。
その時草美の顔はびっしりとカ達が貼り付いていたからだ。
この後、父親が帰宅して介抱するまでは気を失ったままだった。
ーー「黒田ジョージの部屋」ーー
寝静まる晩、ジョージの部屋からカ達が窓の隙間からやってくる。
その時、ジョージの顔にカが血を吸うがジョージは骨であり硬くて先端部分の芯が折れてしまう。
その時、カに気づいたジョージはカを叩きつぶす時、死んだカから幽霊となって蘇り血を吸おうとするが先端部分が折れて血が吸えなかった。
カは諦めて別の場所へ向かった。
ーー「????」ーー
仲間達が次々と失敗する中、私はあの場所へとやってくる。
そいつは脂が煮えたぎりぎとぎとしていたが背に変えることは出来なかった。
私はストローをそいつの腕に刺して血を吸う。
これも全て生きる術であり子供達のためだった。
一定の血を吸ったところで私は子供達の元へと戻り就寝した。
「2」
「霊蚊先生おはようございます」
「おはようみんな」
鐘技高校の教師香取霊蚊。
彼女はキ族であり蚊の人間であるが見た目は人間に近い。
夏場になると彼女はカになって生き血を求めて吸いに向かうが生命がけである。
そんな彼女も怪異談に虜になっており、鐘技怪異談部の顧問となっている。
そこで霊蚊もよく怪異談を語り鳴かせるのである。
霊蚊 完
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