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野花怪異談N⑦巻【完結】
72話「黒子美人」
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「1」
ーー「八木家」ーー
八木楓はすごく気にしていた。
いつも白粉を身につけるときに目につく顔の右目尻にある黒子である。
いや、素肌もアレがついてるが小さな黒子でも楓はすごく気にしていたから。
と、突如楓の部屋に妹瑠奈が入ってくる。
「おねーちゃん、ここの数学分からなくて……あ」
「……」
「ごめん……」
「出てって!!」と楓はすごい剣幕により、妹瑠奈は一旦引き戸を閉めて部屋の外に出た。
見られてしまった。
それも知られたくない妹に。
両親以外素肌を見せてないアレも……。
楓は憤りを見せていたが一旦冷静になる。
アレはいつかバレるのは時間の問題だった。
しかしながら勝手に部屋に入り、無断で乙女の素肌を見られたのはいただけなかった。
この場の怒りをどこにぶつけようか?と思索を巡らせていた。
そこで素肌のアレを白粉で隠した後、瑠奈を部屋まで呼び寄せた。
ーーーーーーー。
楓の部屋で瑠奈の勉強を見ていた。
しかし、気まずい雰囲気が流れる中、瑠奈はあまり集中できなかった。
なぜなら2時間も罰として正座させられて足のつま先の感覚がなかった。
そんな時、見逃さなかった楓は瑠奈の足先にチョンと指先を立てると頭の中にはと走る電流が流れてくる。
それもお構いなく足先を攻め続ける。
「ちょ!?や、やめて~」
もはや勉強どころではなかった。
そして楓も足先が痺れだして瑠奈もお返しに攻め続けてちょっとしたレスリングにへと発展した。
そこで気まずい雰囲気だった場は和み、元のよい仲のいい姉妹への関係に戻れたから。
ーーーーーー。
彼女達は一旦激しい運動して軽く息を整えた後、楓は事情を説明した。
「私が白粉肌を身につけるのはアレがあるけど他にもあるの」
「他にも?」
「この黒子ね。少し目立っていて……」
その時、瑠奈はキョトンと首を傾げていた。
「そんなに気にするかな?私、おねーちゃんに黒子と言われるまで全然気がつかなかったよ」
「そう……」
「それに、黒子あっても可愛いよ。私なんて腕に黒子あるからね。でも黒子なんかで言われたことないしさ」
「そうかもね」
言われてみれば幼い頃から黒子のことで他の人達から指摘はなかった。それどころか、可愛いと親しみ込めて呼ばれるのが唯一の救いであったから。
「そういえば。私、黒子に関する怪異談あるわよ」
「あら、聞かせてちょうだい♪」
と、瑠奈の語る怪異談に耳を傾ける楓だった。
「2」
「やだ~黒子ついてる」
私の名前は時川麗子、15歳。
自分の部屋に手鏡で自分の顔元を確認すると、少し大きくなった左目尻の下の黒子だった。
一応爪で摘んで取ろうかと思ったが後々痕が残ると思い泣く泣く諦めてそのままにした。
次の日登校するときは大きなマスクをつけるよう決めた。
ーー「野原高校1年2組」ーー
「おはよう」
「おはよう麗子は風邪?」
「まぁね……ゲフンゲフン」
私が登校する間は仮病の扱いするがここで出会いたくない奴と遭遇する。
「あら、あなた登校してる間に風邪なんかしてませんでしたわよ?」
「ギク」と思わず否定しようとする。
彼女の名前は城金佐知子。
お嬢様であり家来を引き連れて鼻をつく彼女である。
いつも私を目の敵にするのだ。
と、佐知子は家来を使って私の身体を身動き取れなくする。
「ちょっと!?離して!!」
「どうせニキビでもついたのでしょう。そのブサイクな顔に潰してあげますわ」
す、するどい。
しかし、解せぬ。私は断じてブサイクではない取り消せ。
そして家来から私のマスクが取り外されてしまう。
それを見たクラスメイトは黙ってしまった。
終わったと思った。
頭の中は不登校の3文字がよぎった。
笑いたければ笑うがよいと思っていたが実態は違っていた。
「まぁ、なんて素敵な黒子かしら」
「え?え?え?」
佐知子は私を見て恍惚な表情を浮かぶ。
それどころかクラスメイト達も私の黒子を見て褒め称えるのだった。
私の人生の中でモテ期が到来した瞬間だった。
ーー「次の日」ーー
「おはようございますみんな」
私が登校するとみんなは私のことを女王様のように扱う。
そんな佐知子は私の充実な配下だった。
そして黒子は忘れずにケアするが日にちが経つごとにだんだんと大きくなっていたのはキノセイではなかったから……。
ーー「数週間後」ーー
「おはようみんな」
みんな私の黒子を見てドン引きする。
そう、黒子は1メートルあろうかまで太くなっていたから。
そしてかなり重たくなっていたが途中からブチと千切れてしまい大量の血が出ていた。
どうやら、黒子ではなくダニかなんかであった。
どうりでたびたび立ちくらみするのかと思った。
その後、私は救急車に運ばれて一命取り留めたが傷痕ついた私は不登校になった。
ーー「????」ーー
一カ月間、私はひきこもりなった。
しかし、黒子が失っても毎日、佐知子達が心配して家に訪ねてくるが面会拒否していた。
それでも彼女達は私のことを心配してくれるから、一度登校しようかなと思った。
こんな姿だけど……。
ーー「当日」ーー
登校する間はみんなは私のことを注目してくれる。
そこに佐知子がいたので呼びかける。
「佐知子」
すると彼女は私を見て微笑んで気絶した。
そう、私の全身体は無数の目が開かれていたから。
ーーーーー
「ねー?この怪異談のモデルてっさー誰かしら?」
「ふぇ!?え、えーと。その」
どうやら楓の黒子を気にしてるのは家族にとっては周知だったと楓によるくすぐりの制裁により発覚した。そんなおしゃべり好きな犯人の元に向かう。
「あら?どうしたの楓?ちょ!?や、やめて~!!」
その犯人はちょうど足を痺れていたので執拗に攻めていく。そこに反撃として向かいお互い彼女達の悲鳴が上がった。そこで楓も黒子に関してはどうでも良くなっていた。
ーー「野花高校3年B組クラス」ーー
「おはようございます」
楓は次の日、白粉肌を身につけるときに黒子を曝け出すようになった。その時に後輩の女子からモテ期の到来時に黒子がムシでないか充分鏡の中で確認していた。
黒子美人 完
ーー「八木家」ーー
八木楓はすごく気にしていた。
いつも白粉を身につけるときに目につく顔の右目尻にある黒子である。
いや、素肌もアレがついてるが小さな黒子でも楓はすごく気にしていたから。
と、突如楓の部屋に妹瑠奈が入ってくる。
「おねーちゃん、ここの数学分からなくて……あ」
「……」
「ごめん……」
「出てって!!」と楓はすごい剣幕により、妹瑠奈は一旦引き戸を閉めて部屋の外に出た。
見られてしまった。
それも知られたくない妹に。
両親以外素肌を見せてないアレも……。
楓は憤りを見せていたが一旦冷静になる。
アレはいつかバレるのは時間の問題だった。
しかしながら勝手に部屋に入り、無断で乙女の素肌を見られたのはいただけなかった。
この場の怒りをどこにぶつけようか?と思索を巡らせていた。
そこで素肌のアレを白粉で隠した後、瑠奈を部屋まで呼び寄せた。
ーーーーーーー。
楓の部屋で瑠奈の勉強を見ていた。
しかし、気まずい雰囲気が流れる中、瑠奈はあまり集中できなかった。
なぜなら2時間も罰として正座させられて足のつま先の感覚がなかった。
そんな時、見逃さなかった楓は瑠奈の足先にチョンと指先を立てると頭の中にはと走る電流が流れてくる。
それもお構いなく足先を攻め続ける。
「ちょ!?や、やめて~」
もはや勉強どころではなかった。
そして楓も足先が痺れだして瑠奈もお返しに攻め続けてちょっとしたレスリングにへと発展した。
そこで気まずい雰囲気だった場は和み、元のよい仲のいい姉妹への関係に戻れたから。
ーーーーーー。
彼女達は一旦激しい運動して軽く息を整えた後、楓は事情を説明した。
「私が白粉肌を身につけるのはアレがあるけど他にもあるの」
「他にも?」
「この黒子ね。少し目立っていて……」
その時、瑠奈はキョトンと首を傾げていた。
「そんなに気にするかな?私、おねーちゃんに黒子と言われるまで全然気がつかなかったよ」
「そう……」
「それに、黒子あっても可愛いよ。私なんて腕に黒子あるからね。でも黒子なんかで言われたことないしさ」
「そうかもね」
言われてみれば幼い頃から黒子のことで他の人達から指摘はなかった。それどころか、可愛いと親しみ込めて呼ばれるのが唯一の救いであったから。
「そういえば。私、黒子に関する怪異談あるわよ」
「あら、聞かせてちょうだい♪」
と、瑠奈の語る怪異談に耳を傾ける楓だった。
「2」
「やだ~黒子ついてる」
私の名前は時川麗子、15歳。
自分の部屋に手鏡で自分の顔元を確認すると、少し大きくなった左目尻の下の黒子だった。
一応爪で摘んで取ろうかと思ったが後々痕が残ると思い泣く泣く諦めてそのままにした。
次の日登校するときは大きなマスクをつけるよう決めた。
ーー「野原高校1年2組」ーー
「おはよう」
「おはよう麗子は風邪?」
「まぁね……ゲフンゲフン」
私が登校する間は仮病の扱いするがここで出会いたくない奴と遭遇する。
「あら、あなた登校してる間に風邪なんかしてませんでしたわよ?」
「ギク」と思わず否定しようとする。
彼女の名前は城金佐知子。
お嬢様であり家来を引き連れて鼻をつく彼女である。
いつも私を目の敵にするのだ。
と、佐知子は家来を使って私の身体を身動き取れなくする。
「ちょっと!?離して!!」
「どうせニキビでもついたのでしょう。そのブサイクな顔に潰してあげますわ」
す、するどい。
しかし、解せぬ。私は断じてブサイクではない取り消せ。
そして家来から私のマスクが取り外されてしまう。
それを見たクラスメイトは黙ってしまった。
終わったと思った。
頭の中は不登校の3文字がよぎった。
笑いたければ笑うがよいと思っていたが実態は違っていた。
「まぁ、なんて素敵な黒子かしら」
「え?え?え?」
佐知子は私を見て恍惚な表情を浮かぶ。
それどころかクラスメイト達も私の黒子を見て褒め称えるのだった。
私の人生の中でモテ期が到来した瞬間だった。
ーー「次の日」ーー
「おはようございますみんな」
私が登校するとみんなは私のことを女王様のように扱う。
そんな佐知子は私の充実な配下だった。
そして黒子は忘れずにケアするが日にちが経つごとにだんだんと大きくなっていたのはキノセイではなかったから……。
ーー「数週間後」ーー
「おはようみんな」
みんな私の黒子を見てドン引きする。
そう、黒子は1メートルあろうかまで太くなっていたから。
そしてかなり重たくなっていたが途中からブチと千切れてしまい大量の血が出ていた。
どうやら、黒子ではなくダニかなんかであった。
どうりでたびたび立ちくらみするのかと思った。
その後、私は救急車に運ばれて一命取り留めたが傷痕ついた私は不登校になった。
ーー「????」ーー
一カ月間、私はひきこもりなった。
しかし、黒子が失っても毎日、佐知子達が心配して家に訪ねてくるが面会拒否していた。
それでも彼女達は私のことを心配してくれるから、一度登校しようかなと思った。
こんな姿だけど……。
ーー「当日」ーー
登校する間はみんなは私のことを注目してくれる。
そこに佐知子がいたので呼びかける。
「佐知子」
すると彼女は私を見て微笑んで気絶した。
そう、私の全身体は無数の目が開かれていたから。
ーーーーー
「ねー?この怪異談のモデルてっさー誰かしら?」
「ふぇ!?え、えーと。その」
どうやら楓の黒子を気にしてるのは家族にとっては周知だったと楓によるくすぐりの制裁により発覚した。そんなおしゃべり好きな犯人の元に向かう。
「あら?どうしたの楓?ちょ!?や、やめて~!!」
その犯人はちょうど足を痺れていたので執拗に攻めていく。そこに反撃として向かいお互い彼女達の悲鳴が上がった。そこで楓も黒子に関してはどうでも良くなっていた。
ーー「野花高校3年B組クラス」ーー
「おはようございます」
楓は次の日、白粉肌を身につけるときに黒子を曝け出すようになった。その時に後輩の女子からモテ期の到来時に黒子がムシでないか充分鏡の中で確認していた。
黒子美人 完
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