112 / 268
野花怪異談N⑦巻【完結】
73話「ゾックリさん」
しおりを挟む
「1」
※この話は夢見亜華葉が恐怖体験した怪異談である。
ーー「野花高校2年B組クラス」ーー
「ねー?亜華葉知ってるゾックリさんというアプリ」
「え?なにそれ?智ちゃん」
「いわゆる自分の顔とそっくりな自分と対話できるオカルトアプリなんだって。なんでも100万人ダウンロード突破したらしいわよ」
「ふーん」
「ま、私は美しい美貌だから、必要ないわね。おほほ」
その美しい美貌というのは少し気になっていたがあえて触れないでいた。
と、放課後のチャイムが鳴るとクラスメイト達は帰宅する準備した。
「ゾックリさんか……」と亜華葉も少しそのアプリに興味を持っていた。
ーー「亜華葉の部屋」ーー
学校から帰宅すると、亜華葉は早速ゾックリさんというアプリを入れてみることにする。
スマホでアプリストアを「ゾックリさん」という検索するとそれらしきアプリ名が出てきた。
それを『入手』とタップをしてインストールする。
その時背筋がぞわりと悪寒が感じたがキノセイだろうと特に気にしなかった。
インストール完了して『開く』をタップすると画面上にオカルト演出した六つのロウソクに描かれた魔法陣が表示された。
そこで自分の顔スクショが要求されたので早速自分の顔をスクショしてあげた。
すると自分の顔がおびただしい顔になってまるでゾクとするようなゾックリさんが画面上に現れた。
『アナタノ名前ヲ教エテ』
喋る声もそっくりだったので亜華葉はこのアプリに夢中になるのに時間はかからなかった。
「2」
『アゲハハ将来ノ夢ヲ教エテ』
「私の夢はとべることなのよ。だれよりも早くね」
亜華葉は学校に帰宅する時、ゾックリさんとの対話に夢中になった。
ただゾックリさんと対話するときは友人や家族に見せるのは嫌だったので基本1人でやっていた。
「亜華葉~。ごはんよ」
「はーい」
亜華葉はスマホをベッドに置いて2階の部屋へ降りて夕飯に食べに向かった。
置かれたベッドのスマホからゾックリさんの対話が表示された
『ワタシモトビタイナ』
ーーーーーーー
「あら、停電かしら」
この時明かりが点灯していたがこの時は亜華葉は気にしていなかった。
ーーーーーー
3年の初夏日の学校の帰り道。
亜華葉と大軌は正式に恋人になった。
普段から2人いる時間が多くなり、ゾックリさんも対話することが無くなった。
「なー?来週の日曜日、プール行かね?」
「うん♪一緒に泳ごう」
「じゃあ。おまえんちに迎えに行くからさ。遅れんなよ」
と、大軌とそのまま別れて亜華葉は帰宅した。そして何度もゾックリさんの通知が来ていたのでウザいと感じていた亜華葉は通知OFFをしていた。
ーー「野花温水プール場」ーー
当日、亜華葉と大軌は2人きりでプールを泳いでいた。
「あら、あなた達も泳ぎ来たの?」
八木楓、星田星夏、穴本八枝3人組も泳ぎに来ていた。
「おまえらも来てたか」
「あら、お邪魔だったかしら」
「……プイ」
「そうですわ!みなさん競争しません?最下位がたこ焼きをおごりますのよ」
「受けてたつわよ」
「おいおい。俺が余裕でトップになるぜ」
と、大軌と亜華葉は意気込んでいた。
「いちについてよーい!スタート」
大軌達はたこ焼きにかけた泳ぎの競争することになった。
ーーーーーー。
「プハ!俺が一位かな?」
「ちがうよ私が一位よ!」
ゴール地点はちょうど同着は大軌と亜華葉であった。そして次点は楓、八枝で最下位は星夏だった。
「ま、今回お前に譲るよ」
「ダメよ!ちゃんとここはきっちりしないと」
と、亜華葉は大軌の身体にひっつく。
「おい!?よせ!おまえの小さなむねあがががががが」
「悪い口はどこかしらね」
亜華葉は大軌を足を引っ張る。
「今聞き捨てならない口を聞いたわね」
「あら、私も」
と、楓も八枝も参加する。
「ううう。言い出したわたくし本人が最下位なるとは。みなさんわたくしも仲間外れしないでください」
最後に星夏も参加して大軌を溺れさせようとした。
ーー「????」ーー
溺れていく大軌。
少し美少女に取り囲まれて満更でなかったが状況が違っていた。
プールの底が深かったのである。
そして大軌にまとわりつく美少女達は普通のヒトではなかった。
….…亜華葉さえも。
そして途中誰かが大軌の腕に掴んで捕まりなんとか脱出する。
そして水面上がるときその場所は海上であり、深い海の底だったから。
「ダメじゃない?大軌君」
「え?梨花先生どうしてここに?」
梨花はちょうどサーフィンをしていた時に大軌を見かけて助けたのだった。
着替えと荷物は海浜の所に置かれていたので服に着替えると早速亜華葉にスマホに連絡するとチャットおろか通話が出なかった。
そこで様子おかしいと思った大軌は亜華葉の自宅前まで向かうと彼女はまだ部屋にいた。
そこの押し入れに身動き取れないまま口と手首を紐で縛られた亜華葉がいた。
ーーーーーーー。
この後、礼察がやってきて現場検証を行い亜華葉がインストールしたゾックリさんアプリも調査することになった。
ゾックリさんのアプリは巷で広まってるアプリとは別物であり、音声対話形式でなくチャット文章対話形式だった。
その亜華葉を襲ったゾックリさんの行方はわからず仕舞いだった。そして大軌を助けた梨花も実際にその場にいなく山登りをしていた。本人はカナヅチだったから。
そして今でも亜華葉の周囲には誰かの気配がするようになった。
ゾックリさん 完
※この話は夢見亜華葉が恐怖体験した怪異談である。
ーー「野花高校2年B組クラス」ーー
「ねー?亜華葉知ってるゾックリさんというアプリ」
「え?なにそれ?智ちゃん」
「いわゆる自分の顔とそっくりな自分と対話できるオカルトアプリなんだって。なんでも100万人ダウンロード突破したらしいわよ」
「ふーん」
「ま、私は美しい美貌だから、必要ないわね。おほほ」
その美しい美貌というのは少し気になっていたがあえて触れないでいた。
と、放課後のチャイムが鳴るとクラスメイト達は帰宅する準備した。
「ゾックリさんか……」と亜華葉も少しそのアプリに興味を持っていた。
ーー「亜華葉の部屋」ーー
学校から帰宅すると、亜華葉は早速ゾックリさんというアプリを入れてみることにする。
スマホでアプリストアを「ゾックリさん」という検索するとそれらしきアプリ名が出てきた。
それを『入手』とタップをしてインストールする。
その時背筋がぞわりと悪寒が感じたがキノセイだろうと特に気にしなかった。
インストール完了して『開く』をタップすると画面上にオカルト演出した六つのロウソクに描かれた魔法陣が表示された。
そこで自分の顔スクショが要求されたので早速自分の顔をスクショしてあげた。
すると自分の顔がおびただしい顔になってまるでゾクとするようなゾックリさんが画面上に現れた。
『アナタノ名前ヲ教エテ』
喋る声もそっくりだったので亜華葉はこのアプリに夢中になるのに時間はかからなかった。
「2」
『アゲハハ将来ノ夢ヲ教エテ』
「私の夢はとべることなのよ。だれよりも早くね」
亜華葉は学校に帰宅する時、ゾックリさんとの対話に夢中になった。
ただゾックリさんと対話するときは友人や家族に見せるのは嫌だったので基本1人でやっていた。
「亜華葉~。ごはんよ」
「はーい」
亜華葉はスマホをベッドに置いて2階の部屋へ降りて夕飯に食べに向かった。
置かれたベッドのスマホからゾックリさんの対話が表示された
『ワタシモトビタイナ』
ーーーーーーー
「あら、停電かしら」
この時明かりが点灯していたがこの時は亜華葉は気にしていなかった。
ーーーーーー
3年の初夏日の学校の帰り道。
亜華葉と大軌は正式に恋人になった。
普段から2人いる時間が多くなり、ゾックリさんも対話することが無くなった。
「なー?来週の日曜日、プール行かね?」
「うん♪一緒に泳ごう」
「じゃあ。おまえんちに迎えに行くからさ。遅れんなよ」
と、大軌とそのまま別れて亜華葉は帰宅した。そして何度もゾックリさんの通知が来ていたのでウザいと感じていた亜華葉は通知OFFをしていた。
ーー「野花温水プール場」ーー
当日、亜華葉と大軌は2人きりでプールを泳いでいた。
「あら、あなた達も泳ぎ来たの?」
八木楓、星田星夏、穴本八枝3人組も泳ぎに来ていた。
「おまえらも来てたか」
「あら、お邪魔だったかしら」
「……プイ」
「そうですわ!みなさん競争しません?最下位がたこ焼きをおごりますのよ」
「受けてたつわよ」
「おいおい。俺が余裕でトップになるぜ」
と、大軌と亜華葉は意気込んでいた。
「いちについてよーい!スタート」
大軌達はたこ焼きにかけた泳ぎの競争することになった。
ーーーーーー。
「プハ!俺が一位かな?」
「ちがうよ私が一位よ!」
ゴール地点はちょうど同着は大軌と亜華葉であった。そして次点は楓、八枝で最下位は星夏だった。
「ま、今回お前に譲るよ」
「ダメよ!ちゃんとここはきっちりしないと」
と、亜華葉は大軌の身体にひっつく。
「おい!?よせ!おまえの小さなむねあがががががが」
「悪い口はどこかしらね」
亜華葉は大軌を足を引っ張る。
「今聞き捨てならない口を聞いたわね」
「あら、私も」
と、楓も八枝も参加する。
「ううう。言い出したわたくし本人が最下位なるとは。みなさんわたくしも仲間外れしないでください」
最後に星夏も参加して大軌を溺れさせようとした。
ーー「????」ーー
溺れていく大軌。
少し美少女に取り囲まれて満更でなかったが状況が違っていた。
プールの底が深かったのである。
そして大軌にまとわりつく美少女達は普通のヒトではなかった。
….…亜華葉さえも。
そして途中誰かが大軌の腕に掴んで捕まりなんとか脱出する。
そして水面上がるときその場所は海上であり、深い海の底だったから。
「ダメじゃない?大軌君」
「え?梨花先生どうしてここに?」
梨花はちょうどサーフィンをしていた時に大軌を見かけて助けたのだった。
着替えと荷物は海浜の所に置かれていたので服に着替えると早速亜華葉にスマホに連絡するとチャットおろか通話が出なかった。
そこで様子おかしいと思った大軌は亜華葉の自宅前まで向かうと彼女はまだ部屋にいた。
そこの押し入れに身動き取れないまま口と手首を紐で縛られた亜華葉がいた。
ーーーーーーー。
この後、礼察がやってきて現場検証を行い亜華葉がインストールしたゾックリさんアプリも調査することになった。
ゾックリさんのアプリは巷で広まってるアプリとは別物であり、音声対話形式でなくチャット文章対話形式だった。
その亜華葉を襲ったゾックリさんの行方はわからず仕舞いだった。そして大軌を助けた梨花も実際にその場にいなく山登りをしていた。本人はカナヅチだったから。
そして今でも亜華葉の周囲には誰かの気配がするようになった。
ゾックリさん 完
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【全64話完結済】彼女ノ怪異談ハ不気味ナ野薔薇ヲ鳴カセルPrologue
野花マリオ
ホラー
石山県野薔薇市に住む彼女達は新たなホラーを広めようと仲間を増やしてそこで怪異談を語る。
前作から20年前の200X年の舞台となってます。
※この作品はフィクションです。実在する人物、事件、団体、企業、名称などは一切関係ありません。
完結しました。
表紙イラストは生成AI
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる