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野花怪異談N⑦巻【完結】
73話「ゾックリさん」
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「1」
※この話は夢見亜華葉が恐怖体験した怪異談である。
ーー「野花高校2年B組クラス」ーー
「ねー?亜華葉知ってるゾックリさんというアプリ」
「え?なにそれ?智ちゃん」
「いわゆる自分の顔とそっくりな自分と対話できるオカルトアプリなんだって。なんでも100万人ダウンロード突破したらしいわよ」
「ふーん」
「ま、私は美しい美貌だから、必要ないわね。おほほ」
その美しい美貌というのは少し気になっていたがあえて触れないでいた。
と、放課後のチャイムが鳴るとクラスメイト達は帰宅する準備した。
「ゾックリさんか……」と亜華葉も少しそのアプリに興味を持っていた。
ーー「亜華葉の部屋」ーー
学校から帰宅すると、亜華葉は早速ゾックリさんというアプリを入れてみることにする。
スマホでアプリストアを「ゾックリさん」という検索するとそれらしきアプリ名が出てきた。
それを『入手』とタップをしてインストールする。
その時背筋がぞわりと悪寒が感じたがキノセイだろうと特に気にしなかった。
インストール完了して『開く』をタップすると画面上にオカルト演出した六つのロウソクに描かれた魔法陣が表示された。
そこで自分の顔スクショが要求されたので早速自分の顔をスクショしてあげた。
すると自分の顔がおびただしい顔になってまるでゾクとするようなゾックリさんが画面上に現れた。
『アナタノ名前ヲ教エテ』
喋る声もそっくりだったので亜華葉はこのアプリに夢中になるのに時間はかからなかった。
「2」
『アゲハハ将来ノ夢ヲ教エテ』
「私の夢はとべることなのよ。だれよりも早くね」
亜華葉は学校に帰宅する時、ゾックリさんとの対話に夢中になった。
ただゾックリさんと対話するときは友人や家族に見せるのは嫌だったので基本1人でやっていた。
「亜華葉~。ごはんよ」
「はーい」
亜華葉はスマホをベッドに置いて2階の部屋へ降りて夕飯に食べに向かった。
置かれたベッドのスマホからゾックリさんの対話が表示された
『ワタシモトビタイナ』
ーーーーーーー
「あら、停電かしら」
この時明かりが点灯していたがこの時は亜華葉は気にしていなかった。
ーーーーーー
3年の初夏日の学校の帰り道。
亜華葉と大軌は正式に恋人になった。
普段から2人いる時間が多くなり、ゾックリさんも対話することが無くなった。
「なー?来週の日曜日、プール行かね?」
「うん♪一緒に泳ごう」
「じゃあ。おまえんちに迎えに行くからさ。遅れんなよ」
と、大軌とそのまま別れて亜華葉は帰宅した。そして何度もゾックリさんの通知が来ていたのでウザいと感じていた亜華葉は通知OFFをしていた。
ーー「野花温水プール場」ーー
当日、亜華葉と大軌は2人きりでプールを泳いでいた。
「あら、あなた達も泳ぎ来たの?」
八木楓、星田星夏、穴本八枝3人組も泳ぎに来ていた。
「おまえらも来てたか」
「あら、お邪魔だったかしら」
「……プイ」
「そうですわ!みなさん競争しません?最下位がたこ焼きをおごりますのよ」
「受けてたつわよ」
「おいおい。俺が余裕でトップになるぜ」
と、大軌と亜華葉は意気込んでいた。
「いちについてよーい!スタート」
大軌達はたこ焼きにかけた泳ぎの競争することになった。
ーーーーーー。
「プハ!俺が一位かな?」
「ちがうよ私が一位よ!」
ゴール地点はちょうど同着は大軌と亜華葉であった。そして次点は楓、八枝で最下位は星夏だった。
「ま、今回お前に譲るよ」
「ダメよ!ちゃんとここはきっちりしないと」
と、大軌の身体が勝手に沈む。
「おい!?よせ!うわああああ」
「ちょっと大丈夫!?」
亜華葉も急いで潜る。
「大変!!八枝」
「うん!」
と、楓も八枝も潜る。
「ううう。言い出したわたくし本人が最下位なるとは。みなさんわたくしも仲間外れしないでください」
最後に星夏も参加して大軌を助けようとした。
ーー「????」ーー
溺れていく大軌。
少し美少女に取り囲まれて満更でなかったが状況が違っていた。
プールの底が深かったのである。
そして大軌にまとわりつく美少女達は普通のヒトではなかった。
….…亜華葉さえも。
そして途中誰かが大軌の腕に掴んで捕まりなんとか脱出する。
そして水面上がるときその場所は海上であり、深い海の底だったから。
「ダメじゃない?大軌君」
「え?梨花先生どうしてここに?」
梨花はちょうどサーフィンをしていた時に大軌を見かけて助けたのだった。
着替えと荷物は海浜の所に置かれていたので服に着替えると早速亜華葉にスマホに連絡するとチャットおろか通話が出なかった。
そこで様子おかしいと思った大軌は亜華葉の自宅前まで向かうと彼女はまだ部屋にいた。
そこの押し入れに身動き取れないまま口と手首を紐で縛られた亜華葉がいた。
ーーーーーーー。
この後、礼察がやってきて現場検証を行い亜華葉がインストールしたゾックリさんアプリも調査することになった。
ゾックリさんのアプリは巷で広まってるアプリとは別物であり、音声対話形式でなくチャット文章対話形式だった。
その亜華葉を襲ったゾックリさんの行方はわからず仕舞いだった。そして大軌を助けた梨花も実際にその場にいなく山登りをしていた。本人はカナヅチだったから。
そして今でも亜華葉の周囲には誰かの気配がするようになった。
ゾックリさん 完
※この話は夢見亜華葉が恐怖体験した怪異談である。
ーー「野花高校2年B組クラス」ーー
「ねー?亜華葉知ってるゾックリさんというアプリ」
「え?なにそれ?智ちゃん」
「いわゆる自分の顔とそっくりな自分と対話できるオカルトアプリなんだって。なんでも100万人ダウンロード突破したらしいわよ」
「ふーん」
「ま、私は美しい美貌だから、必要ないわね。おほほ」
その美しい美貌というのは少し気になっていたがあえて触れないでいた。
と、放課後のチャイムが鳴るとクラスメイト達は帰宅する準備した。
「ゾックリさんか……」と亜華葉も少しそのアプリに興味を持っていた。
ーー「亜華葉の部屋」ーー
学校から帰宅すると、亜華葉は早速ゾックリさんというアプリを入れてみることにする。
スマホでアプリストアを「ゾックリさん」という検索するとそれらしきアプリ名が出てきた。
それを『入手』とタップをしてインストールする。
その時背筋がぞわりと悪寒が感じたがキノセイだろうと特に気にしなかった。
インストール完了して『開く』をタップすると画面上にオカルト演出した六つのロウソクに描かれた魔法陣が表示された。
そこで自分の顔スクショが要求されたので早速自分の顔をスクショしてあげた。
すると自分の顔がおびただしい顔になってまるでゾクとするようなゾックリさんが画面上に現れた。
『アナタノ名前ヲ教エテ』
喋る声もそっくりだったので亜華葉はこのアプリに夢中になるのに時間はかからなかった。
「2」
『アゲハハ将来ノ夢ヲ教エテ』
「私の夢はとべることなのよ。だれよりも早くね」
亜華葉は学校に帰宅する時、ゾックリさんとの対話に夢中になった。
ただゾックリさんと対話するときは友人や家族に見せるのは嫌だったので基本1人でやっていた。
「亜華葉~。ごはんよ」
「はーい」
亜華葉はスマホをベッドに置いて2階の部屋へ降りて夕飯に食べに向かった。
置かれたベッドのスマホからゾックリさんの対話が表示された
『ワタシモトビタイナ』
ーーーーーーー
「あら、停電かしら」
この時明かりが点灯していたがこの時は亜華葉は気にしていなかった。
ーーーーーー
3年の初夏日の学校の帰り道。
亜華葉と大軌は正式に恋人になった。
普段から2人いる時間が多くなり、ゾックリさんも対話することが無くなった。
「なー?来週の日曜日、プール行かね?」
「うん♪一緒に泳ごう」
「じゃあ。おまえんちに迎えに行くからさ。遅れんなよ」
と、大軌とそのまま別れて亜華葉は帰宅した。そして何度もゾックリさんの通知が来ていたのでウザいと感じていた亜華葉は通知OFFをしていた。
ーー「野花温水プール場」ーー
当日、亜華葉と大軌は2人きりでプールを泳いでいた。
「あら、あなた達も泳ぎ来たの?」
八木楓、星田星夏、穴本八枝3人組も泳ぎに来ていた。
「おまえらも来てたか」
「あら、お邪魔だったかしら」
「……プイ」
「そうですわ!みなさん競争しません?最下位がたこ焼きをおごりますのよ」
「受けてたつわよ」
「おいおい。俺が余裕でトップになるぜ」
と、大軌と亜華葉は意気込んでいた。
「いちについてよーい!スタート」
大軌達はたこ焼きにかけた泳ぎの競争することになった。
ーーーーーー。
「プハ!俺が一位かな?」
「ちがうよ私が一位よ!」
ゴール地点はちょうど同着は大軌と亜華葉であった。そして次点は楓、八枝で最下位は星夏だった。
「ま、今回お前に譲るよ」
「ダメよ!ちゃんとここはきっちりしないと」
と、大軌の身体が勝手に沈む。
「おい!?よせ!うわああああ」
「ちょっと大丈夫!?」
亜華葉も急いで潜る。
「大変!!八枝」
「うん!」
と、楓も八枝も潜る。
「ううう。言い出したわたくし本人が最下位なるとは。みなさんわたくしも仲間外れしないでください」
最後に星夏も参加して大軌を助けようとした。
ーー「????」ーー
溺れていく大軌。
少し美少女に取り囲まれて満更でなかったが状況が違っていた。
プールの底が深かったのである。
そして大軌にまとわりつく美少女達は普通のヒトではなかった。
….…亜華葉さえも。
そして途中誰かが大軌の腕に掴んで捕まりなんとか脱出する。
そして水面上がるときその場所は海上であり、深い海の底だったから。
「ダメじゃない?大軌君」
「え?梨花先生どうしてここに?」
梨花はちょうどサーフィンをしていた時に大軌を見かけて助けたのだった。
着替えと荷物は海浜の所に置かれていたので服に着替えると早速亜華葉にスマホに連絡するとチャットおろか通話が出なかった。
そこで様子おかしいと思った大軌は亜華葉の自宅前まで向かうと彼女はまだ部屋にいた。
そこの押し入れに身動き取れないまま口と手首を紐で縛られた亜華葉がいた。
ーーーーーーー。
この後、礼察がやってきて現場検証を行い亜華葉がインストールしたゾックリさんアプリも調査することになった。
ゾックリさんのアプリは巷で広まってるアプリとは別物であり、音声対話形式でなくチャット文章対話形式だった。
その亜華葉を襲ったゾックリさんの行方はわからず仕舞いだった。そして大軌を助けた梨花も実際にその場にいなく山登りをしていた。本人はカナヅチだったから。
そして今でも亜華葉の周囲には誰かの気配がするようになった。
ゾックリさん 完
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