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鐘技怪異談W❷巻【完結】
109話「暗黒死産通貨デッドコイン」
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「1」
ネット上に広まる暗号資産通貨。
すでにその種類は数万もくだらないと言われている。
そんな中、いわくつきの呪われた暗号資産通貨がある。
それは暗黒死産通貨デッドコイン。
そのコインを手にしたモノは死を誘われると言われている。
その作られた製作者も不明なコインにとある男性が手に入れた事から怪異談が始まるーー。
ーー「杉原太一のマンション自室」ーー
目覚ましをかける暇がないほど昼間に起きる俺。
今日も窓の日差し浴びながら眠気覚ましと歯磨きする。
清々しいいつもの日常である。
この時間帯ならばサラリーマン達はせっせとがむしゃらに汗をかきながら働いて稼いでいるだろうが俺には必要すらない。
なぜなら、新しくやり始めたこいつがあるから。
それは暗号資産通貨だ。
昨年末から興味本意でやり始めたがここんとこは資産が上手く増えていきしばらく働かなくても資産の蓄えがあるほど儲かっていたからだ。
でも、現状に満足してない俺はさらなる上を目指していくのだ。
そして俺は遅い朝食からステーキを焼いて腹を満たした後は早速本業に取り掛かることをした。
「2」
俺は早速ノートパソコンを開き仮想通貨取引所をアクセスする。
ここ石山県では多数の暗号資産通貨の取引売買が多くされている。種類も数千はくだらないと言われてる。ここの取引所で数百万も利益が出たから懇意としてる。
そんな中、新しく暗号資産通貨が出たのでそれをチョイスしてクリックする。
「えーと?……デッドコイン」
妙に変わった歪な黒いコインだった。
しかし、コインのレートも変わっていた。
(1年つき100万とか、無茶ぶりだな)
おそらくお試し期間かなんかだろうと、俺は試しに3年分購入した。
すると丁度、コインが300万入手した。
その都度試しにコインが問題なく使えたので俺は調子に乗って追加で7年分購入したので手持ちがかなり増えた。
その時俺は気づくべきだったのだ。
美味い話には裏があるというのに……。
「3」
最近、あのコイン買ってから数年後のことマンション自室で何やら人の気配を感じるのだ。
そう、まるで誰かの気配を感じるが気のせいかと思っていた。
そんな時に俺が寝静まる晩のことだ。
俺が寝室に寝ている途中に金縛りにあうのだ。
それも首を締め付けるようなギシギシと締め付けるような感じだった。
俺はそこで目を覚ましてしまう。
そこから大量の汗を掻いてしまうのだ。
そこで俺は目覚めが悪いから汗だくなった身体をシャワーで洗い流そうと浴室に向かうとたしかに異常があったことがわかった。
なぜなら俺の首元に青あざがついていたからだ。
それもくっきりと手垢が残るほどだったから。
俺は怖くなったから、そのマンションを次の日から引き払ったが次の転居マンション先でも似たようなことが起きていた。
俺は毎晩あの締め付けるような金縛りに悩まされることになった。
「4」
ーー「鐘技家」ーー
「という怪異談なのですが、お嬢どうみます?」
「そうね……」
私と黒岩は怪異談について披露して仮説立てて推理しあう。
私たちは怪談語りの内容の精度を高める。
黒岩は私の師匠みたいなものだった。
そして私は目を瞑り語る。
「この杉原も実際にコインを買ったから怪奇現象に起きるでしょう?しかもデッドがつくから買って使用したモノを死を誘うということかしらね」
私は差し当たりのない推理を立てると黒岩はうなずく。
「そうですね。しかし杉原は偶然にもあることで死を免れます。そうあれはーー」
黒岩の語る怪異談に私は意外にも感心した。
「5」
「……」
あの後、俺はデッドコインのネットで検索したが死を誘われるという類いの噂だった。どうもあのコインには寿命年数が設けられており、俺の場合は30年だった。ほとんどは災害や火災で亡くなっていたからな。俺はすでに25年分も購入した。ただ、残り僅かだった俺は最期は派手に散ろうと寿命年数全てのデッドコインを購入した。
そして俺が購入した時点では丁度外国バカンスの帰りでマンション自室の前にいた。
どうせ終わるならば地元の国で最期へ迎えようと。
そして俺はそのままマンション自室には入れなかった。
なぜなら最期に迎えたからーー。
俺のマンション自室が青白い彼らが占拠して火事になって住めなくなったからな。
わけがわからなかったが後日わかった。
あのデッドコインは住む家の寿命年数分をはかるものだったから。
「6」
私たちはその怪異談を提供してくれた杉原さんに話をすることができた。彼は住む家もなくホームレスだったが気が合う仲間達とともにいろいろと工夫しながら生活してるらしい。彼の場合は十分貯蓄があったから仕事がなくてもやっていけるらしいこと。彼はたまたま運が良かったのに仮想通貨取引所は懲りずにまだ利用するらしい。
「人間の欲とは底が見えませんね」
黒岩のつぶやきに同意する私。
もしかしたら、今でも死よりももっとも恐れるものは人間たちの欲望かもしれないと思った。
暗黒死産通貨デッドコイン 完
ネット上に広まる暗号資産通貨。
すでにその種類は数万もくだらないと言われている。
そんな中、いわくつきの呪われた暗号資産通貨がある。
それは暗黒死産通貨デッドコイン。
そのコインを手にしたモノは死を誘われると言われている。
その作られた製作者も不明なコインにとある男性が手に入れた事から怪異談が始まるーー。
ーー「杉原太一のマンション自室」ーー
目覚ましをかける暇がないほど昼間に起きる俺。
今日も窓の日差し浴びながら眠気覚ましと歯磨きする。
清々しいいつもの日常である。
この時間帯ならばサラリーマン達はせっせとがむしゃらに汗をかきながら働いて稼いでいるだろうが俺には必要すらない。
なぜなら、新しくやり始めたこいつがあるから。
それは暗号資産通貨だ。
昨年末から興味本意でやり始めたがここんとこは資産が上手く増えていきしばらく働かなくても資産の蓄えがあるほど儲かっていたからだ。
でも、現状に満足してない俺はさらなる上を目指していくのだ。
そして俺は遅い朝食からステーキを焼いて腹を満たした後は早速本業に取り掛かることをした。
「2」
俺は早速ノートパソコンを開き仮想通貨取引所をアクセスする。
ここ石山県では多数の暗号資産通貨の取引売買が多くされている。種類も数千はくだらないと言われてる。ここの取引所で数百万も利益が出たから懇意としてる。
そんな中、新しく暗号資産通貨が出たのでそれをチョイスしてクリックする。
「えーと?……デッドコイン」
妙に変わった歪な黒いコインだった。
しかし、コインのレートも変わっていた。
(1年つき100万とか、無茶ぶりだな)
おそらくお試し期間かなんかだろうと、俺は試しに3年分購入した。
すると丁度、コインが300万入手した。
その都度試しにコインが問題なく使えたので俺は調子に乗って追加で7年分購入したので手持ちがかなり増えた。
その時俺は気づくべきだったのだ。
美味い話には裏があるというのに……。
「3」
最近、あのコイン買ってから数年後のことマンション自室で何やら人の気配を感じるのだ。
そう、まるで誰かの気配を感じるが気のせいかと思っていた。
そんな時に俺が寝静まる晩のことだ。
俺が寝室に寝ている途中に金縛りにあうのだ。
それも首を締め付けるようなギシギシと締め付けるような感じだった。
俺はそこで目を覚ましてしまう。
そこから大量の汗を掻いてしまうのだ。
そこで俺は目覚めが悪いから汗だくなった身体をシャワーで洗い流そうと浴室に向かうとたしかに異常があったことがわかった。
なぜなら俺の首元に青あざがついていたからだ。
それもくっきりと手垢が残るほどだったから。
俺は怖くなったから、そのマンションを次の日から引き払ったが次の転居マンション先でも似たようなことが起きていた。
俺は毎晩あの締め付けるような金縛りに悩まされることになった。
「4」
ーー「鐘技家」ーー
「という怪異談なのですが、お嬢どうみます?」
「そうね……」
私と黒岩は怪異談について披露して仮説立てて推理しあう。
私たちは怪談語りの内容の精度を高める。
黒岩は私の師匠みたいなものだった。
そして私は目を瞑り語る。
「この杉原も実際にコインを買ったから怪奇現象に起きるでしょう?しかもデッドがつくから買って使用したモノを死を誘うということかしらね」
私は差し当たりのない推理を立てると黒岩はうなずく。
「そうですね。しかし杉原は偶然にもあることで死を免れます。そうあれはーー」
黒岩の語る怪異談に私は意外にも感心した。
「5」
「……」
あの後、俺はデッドコインのネットで検索したが死を誘われるという類いの噂だった。どうもあのコインには寿命年数が設けられており、俺の場合は30年だった。ほとんどは災害や火災で亡くなっていたからな。俺はすでに25年分も購入した。ただ、残り僅かだった俺は最期は派手に散ろうと寿命年数全てのデッドコインを購入した。
そして俺が購入した時点では丁度外国バカンスの帰りでマンション自室の前にいた。
どうせ終わるならば地元の国で最期へ迎えようと。
そして俺はそのままマンション自室には入れなかった。
なぜなら最期に迎えたからーー。
俺のマンション自室が青白い彼らが占拠して火事になって住めなくなったからな。
わけがわからなかったが後日わかった。
あのデッドコインは住む家の寿命年数分をはかるものだったから。
「6」
私たちはその怪異談を提供してくれた杉原さんに話をすることができた。彼は住む家もなくホームレスだったが気が合う仲間達とともにいろいろと工夫しながら生活してるらしい。彼の場合は十分貯蓄があったから仕事がなくてもやっていけるらしいこと。彼はたまたま運が良かったのに仮想通貨取引所は懲りずにまだ利用するらしい。
「人間の欲とは底が見えませんね」
黒岩のつぶやきに同意する私。
もしかしたら、今でも死よりももっとも恐れるものは人間たちの欲望かもしれないと思った。
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