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鐘技怪異談W❹巻【完結】
127話「赤いカマをかけるオカマ」
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「1」
ーー「亜季田養鶏舎」ーー
ここでは数多くの新鮮な鶏の肉や卵が近くの地元スーパーやレストランに供給される。
礼奈も幼い頃から数多くの鶏を見て育てていたので慣れたものだった。
「礼奈、そろそろお昼にしましょう」
「うん。これを絞めたら行くから」
と、母親の掛け声のもと礼奈はその手頃の鶏の頭を逃がさないよう押さえてゆっくりと首元に鉈を下ろした。
ーー「キッチンルーム」ーー
「はい。チキンドリアよ」
数多く並ぶ彩りあふれる鶏料理
母親の作る鶏料理は格別なモノだった。
特に私自身が絞めた鶏肉は美味しかった。
(ピンポーン)
私が鶏料理に堪能してるときに玄関先にインターホーンが鳴ったので母親が玄関先に向かう。
「礼奈、お友達よ」
「今行くー」
私の友人達も呼んだのだ。
そう、とびっきりの鶏料理をご馳走するためにね。
ーー「玄関前」ーー
「さぁ。あがってちょうだい」
「あがらせてもらうわね」
「……うん」
「肉だーー」
私たちが呼んだのは友紀と絵留胃奈と鵺3人だった。
他の人も誘ってみたが都合がつかず断られた。
「礼奈さん。その服汚れてるわよ」
「あ、本当だ」
友紀の指摘により服に血だらけになってることに気がついたので後で着替えよう。
「う……」
「大丈夫?鵺さん」
「……なんとか」
鵺は血とかグロい系はダメだったからね。
と、友紀たちが居間に上がろうとするとバキバキと玄関の扉が壊れてしまった。
「ごめーん。あたいまた玄関の扉壊してしまったわ」
原因は絵留胃奈だった。彼女自身は体格が大きいので充分注意が必要だった。
「……いいよ三度目だし。また丈夫なのを頼んどくしね」
せっかく私が招待したんだから、これくらい大目にみようと思った。
「……」
ーーーーーー
「どうぞみなさんよく召し上がってくださいね♪」
「「いただきまーす」」
みんなも鶏料理を堪能した。
友紀は丁寧にゆっくりと食べている。
鵺は目を瞑りながらおそるおそる食べている。
絵留胃奈に限ってはガツガツと食べるワイルドさにたくましさがあったが……。
「ねー?その肉よく捌けてあるから美味しいでしょ?」
「うん。美味いよ。これあたい好みだわ。この捌ききれてない出来損ない肉よりかは美味しいよ。礼奈としてはやるじゃない」
「……ふーん。そっか」
絵留胃奈限ってはその肉だけは、綺麗に避けている。
他のみんなは、美味しそうに食べているのにね……。
「……ねー?みんな私怪異談披露したくなったけど聴かない?」
と、絵留胃奈以外みんなは姿勢を正してうなずく。絵留胃奈限っては軽く頷いただけだったから。
だから、私は戒め込めてあの怪異談を披露することを決めた。
「怪異談赤いカマをかけるオカマ。どうぞご静聴ください」
私は怪異談を披露した。
「2」
人気ない夜の住宅道。
そこに待ち伏せする派手な真っ赤なワンピースを着たオカマがいる。
「ひっさしぶりー♪元気にしてた」
そのオカマは馴れ馴れしくあなたをしつこくかまう。
「さゆり元気してた?」
「ああ!元気してたよ!もういいか?」
そのときにあなたはオカマの問いかけにいい加減なことを答えるとオカマはどこからか赤いカマを取り出してあなたを襲いかかる。
逃げてもしつこく無視しても襲い執念に襲いかかる。
オカマにさけるにはキチンと無視せずに正直に答えて回避しなければならないからだ。
「3」
そんなオカマの噂を聞いたとある男性はその晩遅く徒歩の夜道にオカマに出会う。
「あら、こんな夜遅くにもしかして彼女?」
その男性はギクリとした。
なぜなら浮気相手と夜分遅くまで過ごしていたからだ。
しかし、相手はあのオカマであるから、命が欲しかった彼は正直に答えるとオカマはそのまま立ち去った。
男性はホッと胸を撫で下ろしてそのまま同棲する彼女のマンション自室に帰宅すると、
「……おかえりなさい」
玄関先に彼女が赤いカマを携えながら待っていたから。
「4」
「はぁ。食った、食った」
礼奈の自宅先で鶏料理をご馳走になった絵留胃奈はその帰り道に礼奈と遭遇する。
「えーと……」
当然ながら絵留胃奈はそのまま逃げようとしたが捕まってしまう。
「あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなた」
その唱える呪詛に絵留胃奈はそのまま気を失った。
彼女が目を覚ましたときには再び礼奈の自宅にいて再び鶏料理を食べさせられるというループ現象が起きていた。
赤いカマをかけるオカマ 完
ーー「亜季田養鶏舎」ーー
ここでは数多くの新鮮な鶏の肉や卵が近くの地元スーパーやレストランに供給される。
礼奈も幼い頃から数多くの鶏を見て育てていたので慣れたものだった。
「礼奈、そろそろお昼にしましょう」
「うん。これを絞めたら行くから」
と、母親の掛け声のもと礼奈はその手頃の鶏の頭を逃がさないよう押さえてゆっくりと首元に鉈を下ろした。
ーー「キッチンルーム」ーー
「はい。チキンドリアよ」
数多く並ぶ彩りあふれる鶏料理
母親の作る鶏料理は格別なモノだった。
特に私自身が絞めた鶏肉は美味しかった。
(ピンポーン)
私が鶏料理に堪能してるときに玄関先にインターホーンが鳴ったので母親が玄関先に向かう。
「礼奈、お友達よ」
「今行くー」
私の友人達も呼んだのだ。
そう、とびっきりの鶏料理をご馳走するためにね。
ーー「玄関前」ーー
「さぁ。あがってちょうだい」
「あがらせてもらうわね」
「……うん」
「肉だーー」
私たちが呼んだのは友紀と絵留胃奈と鵺3人だった。
他の人も誘ってみたが都合がつかず断られた。
「礼奈さん。その服汚れてるわよ」
「あ、本当だ」
友紀の指摘により服に血だらけになってることに気がついたので後で着替えよう。
「う……」
「大丈夫?鵺さん」
「……なんとか」
鵺は血とかグロい系はダメだったからね。
と、友紀たちが居間に上がろうとするとバキバキと玄関の扉が壊れてしまった。
「ごめーん。あたいまた玄関の扉壊してしまったわ」
原因は絵留胃奈だった。彼女自身は体格が大きいので充分注意が必要だった。
「……いいよ三度目だし。また丈夫なのを頼んどくしね」
せっかく私が招待したんだから、これくらい大目にみようと思った。
「……」
ーーーーーー
「どうぞみなさんよく召し上がってくださいね♪」
「「いただきまーす」」
みんなも鶏料理を堪能した。
友紀は丁寧にゆっくりと食べている。
鵺は目を瞑りながらおそるおそる食べている。
絵留胃奈に限ってはガツガツと食べるワイルドさにたくましさがあったが……。
「ねー?その肉よく捌けてあるから美味しいでしょ?」
「うん。美味いよ。これあたい好みだわ。この捌ききれてない出来損ない肉よりかは美味しいよ。礼奈としてはやるじゃない」
「……ふーん。そっか」
絵留胃奈限ってはその肉だけは、綺麗に避けている。
他のみんなは、美味しそうに食べているのにね……。
「……ねー?みんな私怪異談披露したくなったけど聴かない?」
と、絵留胃奈以外みんなは姿勢を正してうなずく。絵留胃奈限っては軽く頷いただけだったから。
だから、私は戒め込めてあの怪異談を披露することを決めた。
「怪異談赤いカマをかけるオカマ。どうぞご静聴ください」
私は怪異談を披露した。
「2」
人気ない夜の住宅道。
そこに待ち伏せする派手な真っ赤なワンピースを着たオカマがいる。
「ひっさしぶりー♪元気にしてた」
そのオカマは馴れ馴れしくあなたをしつこくかまう。
「さゆり元気してた?」
「ああ!元気してたよ!もういいか?」
そのときにあなたはオカマの問いかけにいい加減なことを答えるとオカマはどこからか赤いカマを取り出してあなたを襲いかかる。
逃げてもしつこく無視しても襲い執念に襲いかかる。
オカマにさけるにはキチンと無視せずに正直に答えて回避しなければならないからだ。
「3」
そんなオカマの噂を聞いたとある男性はその晩遅く徒歩の夜道にオカマに出会う。
「あら、こんな夜遅くにもしかして彼女?」
その男性はギクリとした。
なぜなら浮気相手と夜分遅くまで過ごしていたからだ。
しかし、相手はあのオカマであるから、命が欲しかった彼は正直に答えるとオカマはそのまま立ち去った。
男性はホッと胸を撫で下ろしてそのまま同棲する彼女のマンション自室に帰宅すると、
「……おかえりなさい」
玄関先に彼女が赤いカマを携えながら待っていたから。
「4」
「はぁ。食った、食った」
礼奈の自宅先で鶏料理をご馳走になった絵留胃奈はその帰り道に礼奈と遭遇する。
「えーと……」
当然ながら絵留胃奈はそのまま逃げようとしたが捕まってしまう。
「あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなた」
その唱える呪詛に絵留胃奈はそのまま気を失った。
彼女が目を覚ましたときには再び礼奈の自宅にいて再び鶏料理を食べさせられるというループ現象が起きていた。
赤いカマをかけるオカマ 完
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