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鐘技怪異談W❷巻【完結】
110話「本当かな」
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「壱」
ジリリリと鳴り響く目覚まし時計。
私はとっさに足を使い止めようとするが足をつってしまう。
その時の急激な痛みで眠気も一気にぶっ飛んでしまった。
次に私は目のカスを取るために顔を洗い洗面所で洗面クリームを塗るが父親の指摘により歯磨き粉をつけてしまうほど私は寝ぼけていた。
私がうっかりさんということは断じてはない。朝食の目玉焼きを食べようとフォークでおしぼりを食べようとするのは偶然であり断じて天然ではない……はず。
その原因はかなにある。
私と同じ名前のかなが。
それは先月末に遡る。そうアレはーー。
「いってきまーす♪」
いつものように早朝から登校する私。
私の名前は吉伊田かな。12歳。小学六年生。
私は学校早く登校するのは趣味の読書をするためだ。
一日中休みからずっと本を読むのが好きな私。
ジャンルはファンタジーモノや青春、日常や様々だ。
そんな、1番から早めに登校するから今年も遅刻したことはなかった。
そんな早くから登校して私はいち早く読書する。
しばらく朝礼の時間帯なるまで読書していた。
「ニ」
ーー学校図書館ーー
私は本好きなため、いつも学校の図書委員をしてる。
そこでも読書してるが委員の仕事も忘れずに行っている。そんな中、私は本の整理してると、ふと図書カードを見ると度々かなという名前を確認する。姓名は違うがかなが多かった。
この時、偶然かなと思ってた私だが。明らかに多いのである。
確認するだけで10名もいた。
しかし、私の日時入れ違いなのか、実際に借りる当日を見てなかった。
「三」
「それ、本当かな?」
「本当よ!私、実際に借りる所までは見てなかったけど……」
友人の友紀達に相談してみたがあんまり本気に捉えてなかった。
その時友紀が言った。
「……なら、確かめてみましょう。そのかなが返却当日まで張り込むの。その時にあなたの図書委員に協力してもらいましょう♪」
友紀としてはナイスな提案であり、私たちは張り込むことにした。
そして、ほかの図書委員がかなを探り当てた。
彼女はよく来る子であった。
でもまさか、本当にかなだなんて……。
「四」
ーー学校図書館ーー
「かなはどこにいるかしら?」
「えーと。あの人よ」
図書委員の由真が教えてくれた。
そこにじっくりと本を借りて読むところだった。
私はいよいよ本当のかなに話すのを確かめるために胸の中がドキドキしていた。
その時、私はかなを呼びかける。
「あなたはかな?」
「……はい。そうですけど?」
私はかなを対面してようやく顔を確認することができた。
本当のかなを……。
いや、まだ複数いるのだから。
その時、私はかなを確認するとスゥーと自分自身の存在ごと消えた。
「よかったわね。かな」
「五」
彼女達はかなが創り出した存在のかなだった。
彼女自身は友人と呼ばれる存在がなかったのでいろいろなかなを創りだしたのである。
だから、最終的に彼女達は1人になる。
本物のかなは誰なのかわからない。
きっと、本当にかなは現実いるかしらね。
「六」
ーー友紀の部屋ーー
「お嬢入りますよ」
「ええ。入って」
私の部屋にノックした黒岩を入らせる。
「おや?お嬢は珍しく読書してますね」
「たまにはいいでしょ」
私は視力が悪いため読書する時はメガネをかけている。
「ははは。今夜は嵐でも降りそうですね」
「まさか」
そんな他愛もなく談笑してると風が一気に強くなりこの日が豪雨になった。
「ウソ!?」
「まさか本当になるとは」
私達はまぐれとは言え少し驚いていた。
本当かな 完
ジリリリと鳴り響く目覚まし時計。
私はとっさに足を使い止めようとするが足をつってしまう。
その時の急激な痛みで眠気も一気にぶっ飛んでしまった。
次に私は目のカスを取るために顔を洗い洗面所で洗面クリームを塗るが父親の指摘により歯磨き粉をつけてしまうほど私は寝ぼけていた。
私がうっかりさんということは断じてはない。朝食の目玉焼きを食べようとフォークでおしぼりを食べようとするのは偶然であり断じて天然ではない……はず。
その原因はかなにある。
私と同じ名前のかなが。
それは先月末に遡る。そうアレはーー。
「いってきまーす♪」
いつものように早朝から登校する私。
私の名前は吉伊田かな。12歳。小学六年生。
私は学校早く登校するのは趣味の読書をするためだ。
一日中休みからずっと本を読むのが好きな私。
ジャンルはファンタジーモノや青春、日常や様々だ。
そんな、1番から早めに登校するから今年も遅刻したことはなかった。
そんな早くから登校して私はいち早く読書する。
しばらく朝礼の時間帯なるまで読書していた。
「ニ」
ーー学校図書館ーー
私は本好きなため、いつも学校の図書委員をしてる。
そこでも読書してるが委員の仕事も忘れずに行っている。そんな中、私は本の整理してると、ふと図書カードを見ると度々かなという名前を確認する。姓名は違うがかなが多かった。
この時、偶然かなと思ってた私だが。明らかに多いのである。
確認するだけで10名もいた。
しかし、私の日時入れ違いなのか、実際に借りる当日を見てなかった。
「三」
「それ、本当かな?」
「本当よ!私、実際に借りる所までは見てなかったけど……」
友人の友紀達に相談してみたがあんまり本気に捉えてなかった。
その時友紀が言った。
「……なら、確かめてみましょう。そのかなが返却当日まで張り込むの。その時にあなたの図書委員に協力してもらいましょう♪」
友紀としてはナイスな提案であり、私たちは張り込むことにした。
そして、ほかの図書委員がかなを探り当てた。
彼女はよく来る子であった。
でもまさか、本当にかなだなんて……。
「四」
ーー学校図書館ーー
「かなはどこにいるかしら?」
「えーと。あの人よ」
図書委員の由真が教えてくれた。
そこにじっくりと本を借りて読むところだった。
私はいよいよ本当のかなに話すのを確かめるために胸の中がドキドキしていた。
その時、私はかなを呼びかける。
「あなたはかな?」
「……はい。そうですけど?」
私はかなを対面してようやく顔を確認することができた。
本当のかなを……。
いや、まだ複数いるのだから。
その時、私はかなを確認するとスゥーと自分自身の存在ごと消えた。
「よかったわね。かな」
「五」
彼女達はかなが創り出した存在のかなだった。
彼女自身は友人と呼ばれる存在がなかったのでいろいろなかなを創りだしたのである。
だから、最終的に彼女達は1人になる。
本物のかなは誰なのかわからない。
きっと、本当にかなは現実いるかしらね。
「六」
ーー友紀の部屋ーー
「お嬢入りますよ」
「ええ。入って」
私の部屋にノックした黒岩を入らせる。
「おや?お嬢は珍しく読書してますね」
「たまにはいいでしょ」
私は視力が悪いため読書する時はメガネをかけている。
「ははは。今夜は嵐でも降りそうですね」
「まさか」
そんな他愛もなく談笑してると風が一気に強くなりこの日が豪雨になった。
「ウソ!?」
「まさか本当になるとは」
私達はまぐれとは言え少し驚いていた。
本当かな 完
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