地球人が脳内で分泌する物質について 三年一組 たかひらだいき

仮説と検証

光の照射

この検証を行うに当たって、私は、地球人が、どの場面でどの種類のモチベーション加増物質を分泌させているのか、それと、そのほぼ逆相関である『ストレス反応』を同時進行で調査していくことにした。
それは案外簡単で、ある特殊な光を対象に照射させると、そのデータが乗り物内にあるモニターに表示される仕組みになっている。そのデータの中にモチベーション加増物質の種類や『ストレス反応』も含まれているというわけだ。

ちなみにその光は、この乗り物から発光させることができる。丸い円盤型の本体の下に、五つの円形の照射グラスが埋め込まれている。真ん中に一つ、それを囲うように残り四つが位置している。四つのエネルギーが真ん中の一つに集まってエネルギーが溜まれば真ん中から光が照射される。
建物を貫通することができ、目的の対象のみのデータを検出することもできる。光自体は地球人の肉眼では確認することはできない。勿論我々の目にも確認できないが、特殊なグラスを通せば見ることができる。

試しに気持ちよさそうにグッスリ眠っているそこの地球人に光を照射してみると、やはり『S』の反応が多く検出された。『D』の反応も少し見られたが、まあ、誤差の範囲内だろう。