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くろ

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猫耳メイド

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昨夜も一滴も潮を浴びせ掛けられることはなかった。
もしかしたら、彼女も気をつけて、そこまで飛ばないように意識しているのかもしれない。
広範囲に撒き散らしてしまえば、掃除しなければならない範囲が増えるのだから、当然だ。
もしかしたら、このまま拭かれなくなってしまうかもしれない・・・
そう考えると、焦りと不安の感情が押し寄せてきた。そして、追い打ちを掛けるかのように、「○○君」という、実在するかどうかも分からない悪ガキの存在が、私の嫉妬心を煽って苦しめてくる。今度このクソガキが登場して来たら、ボコボコにしてやりたい・・・

今朝はいつもの時間にアラームが鳴らず、彼女が起きて動き出したのは八時を回った頃だった。彼女は一旦部屋を出て、そしてまたすぐに部屋へと戻ってきた。
別に遅刻したとか焦る様子も見られない。
私が幽体離脱したのが日曜日の夜だったから、逆算すると今日は土曜日だ。土曜日は休みの日なのかもしれない。

その後も外出することも無く、部屋から出てもすぐに戻ってきたりと、のんびりしている。

今日は昼間の時間からゴソゴソが始まった。
ナッツ系の甘い香りがする。ナッツの色が思い浮かばない。多分、南国系のコスプレなんじゃなかろうか。
現れた彼女は猫耳メイドだった。香りを選定する基準が分からなくなってきた。

黒を基調として、エプロンや袖口に白を散りばめた、よく見るメイド服の色合い。
頭は白い猫耳と白黒チェックのカチューシャで飾られている。
髪型はラビットスタイルのツインテール。
レザーの黒い首輪からは、上半分が黒、下半分が白のツートーンの鈴がブラ下がっている。
胸周りは大きく開かれ、谷間から下の大事な部分を隠すようにして、フリルの白い布が四角く覆っていた。その布の上部には小さな黒のリボンが飾られている。
キャップスリーブの袖口は白黒チェックのフリルで広げられ、中からパフの白い袖が少し覗いている。まるでスカートのような作りの袖口だ。
くびれた腰から下に広がっていくスカートは、膝上十五センチメートルほどのミニで、白黒チェックのリボンでさりげなく飾り付けされ、縁も白黒チェックのフリルになっていた。裾からチラリと覗く、白い綿あめのようなパニエが、柔らかさの印象を強調させている。
白の腰エプロンは、縁をフリルで囲った横楕円の形状をしていて、スカートの上半分ほどを覆っていた。白黒チェックのリボンが上部に飾られ、猫の肉球のイラストがポイントとして添えられている。
そして最後に、約十センチメートルほどの柔らかくて美味しそうな絶対領域が、白のニーハイによって形成されていた。
目の前にしたオスのIQを一気に十ぐらい下げてしまいそうな恰好だ。

小道具は、どこにでもありそうなモップと、白い猫の尻尾がスカートの下から伸びている。

彼女は身体を右に向けると、手を後ろに組んで、転がっている石ころでも蹴ろうとするみたいに右踵を持ち上げて、こちらを振り向いて見せた。何のポーズかよくわからないけど可愛らしい。
反対の向きでも同じポーズを取って見せると、次は両手の人差し指を立てて、肘を一杯に広げて、指先を左右の頬に真横から突き刺すように当てがった。彼女はその際、首だけではなく、揃えた膝のクッションを使って身体全体を右方向に傾け、口を「い」の形にして、眩しいものでも見てしまったかのように目を閉じて、思いっきり笑顔の表情をして見せた。
これには、見ているこっちが恥ずかしくなった。

彼女は急に悲しげな表情になると、こちらに向かって姿勢を正し、深々と頭を下げながら言った。

「申し訳ありませんご主人様。いつも汚してしまって。今日はちゃんとお掃除をいたしますのでお許し下さい」

汚れてもいない床をモップが行き来する。

「キャ」

早くも彼女が座椅子にM字開脚になった。しかし、まだ本気のM字ではない、閉じ気味だ。しかも、スカートを左手で押さえつけて、恥ずかしい所が見えないように隠している。

「ごめんなさい、ご主人様。またやってしまいました」

困ったような表情をし、潤んだ瞳でこちらを見上げ、謝罪の言葉を口にする彼女。空いた手は口元に添えられ、目いっぱいに庇護心をくすぐろうとしてくる。

「そ、そんな、ご主人様、お仕置にスカートに乗せた手をどけろだなんて・・・」

そう言って彼女はスカートに乗せた左手を、前方に這う白い尻尾へと伸ばした。手の重りが無くなったスカートが形状を元に戻すと、中からピンクのOバックが現れた。

「そ、そこはダメです」

尻尾を握った左手がそのまま身体の方向に持ち上げられると、根元から直径二センチメートルほどのピンク色のシリコンが覗いた。同時にIラインを尻尾が隠すような格好になる。そのまま左手が釣竿をシャクル動きを始めた。恐らくIラインを通った尻尾によって、クリトリスにもソフトな刺激が加わっているだろう。空いた右手が胸を揉む。息が荒くなってきた。
シャクリの強度が上がると、ピンクのシリコンが徐々に姿を現してきた。それは、直径二センチメートルほどの棒状になったもので、イモムシの身体みたいに、等間隔に浅いクビレが続いていた。

ピンクのシリコンが十センチメートルほど抜き出されたところで、菊座が内部から大きく盛り上がる形になった。そこに何らかの抵抗があるようだ。その位置で彼女はネジを回すように、尻尾をグリグリと左右に小さく回転させた。菊座の裏側と、何らかの抵抗とが、摩擦し合う感触を確かめているのだろう。しばらく左右の回転を続けた後、シリコンの棒はまた内部へと少しづつ戻っていく。胸を揉みしだく右手がモップに伸びた。

丸みを帯びたモップの柄の先端が、パンティー越しに濡れた膣口の上をマッサージするかのように這う。マッサージの軌道が、さりげなくクリトリスの上を通過する。
菊座にはゆっくりとシリコンの棒が飲み込まれていく。荒い息に喘ぎが混ざり出す。

柄の先端はパンティーの際に圧力を掛け、擦り付けるように上下して、押し入るつもりの動きをした。パンティーは徐々に押し寄せられていき、やがて濡れ蠢くピンク色の小陰唇が顔を覗かせた。柄の先端はそのまま小陰唇の表面を撫でるように這い上がり、潤いを獲得すると同時に、その獲得した潤いをクリトリスへと届けた。更なる潤いを求めて、柄の先端は膣口へと滑り落ちる。潤沢に獲得された愛液の潤いは、またクリトリスへと滑る動きで届けられた。
菊座がシリコンの棒を元の深さまで飲み込んだ。酸素が大きく吸い込まれる。腰が少し痙攣する。

シリコンの棒は奥に挿入されたまま、キツイ穴の内周の面積を広げようとするかのように大きく回転を始めた。上から流れ落ちてくる潤滑によって、肉とシリコンの干渉しあうハシタナイ音が部屋中に木霊した。
腰が浮き上がってくる。モップの柄の先端が、自然と膣口へと滑りこむ。更なる刺激を求めた腰が浮き上がり、先端を更に深く飲み込む。その際にモップの角度が変わり、房糸の部分が姿見の私に干渉した。何でもいいから刺激を欲していた私にとっては願ってもない刺激だった。

腰の動きがだんだん激しくなっていく。シリコンの棒が、嫌らしい音を立てながらピストンの動きを始めた。モップの支えは手に代わって膣口がその役割を果たし、空いた手はクリトリスの頭を撫でまわした。
モップは姿見を刺激し続ける。ついにイケるかもしれない。位置関係的に、モップの柄を私の竿に見立てることで、彼女と疑似セックスをしているような感覚になる。身体が鏡から抜け出す感覚になってきた。

彼女が全身に力を入れ、喉の奥から悲鳴のような喘ぎを絞り出した。

シリコンの棒が一気に引き抜かれる。長さ約十五センチメートル。先端の直径が約三センチメートルのアナルスティックが露わになった。浮いた腰が痙攣すると共に潮が吹き上げられる。その大半はモップの柄とOバックのパンティーの障壁によって妨げられ、こちらに浴びせかけられたのはごく少量だった。それでもそのメスのフェロモンを放った液体の温かな刺激によって、鏡から抜け出す感覚は更に強くなった。今の興奮を保った状態で拭いてもらえれば、イケる可能性は高い。

しかし、彼女はぐったりとしてなかなか動けないでいる。

たのむ!早く拭いてくれ!

その声が届いたのか、まるでレイプされた後のような格好をしたメイドが、怠そうにゆっくりと立ち上がって掃除をはじめた。
まず、彼女自身の身体がティッシュで拭かれ、次に床がモップで拭かれ、ついに私に向かってティッシュが迫った。

ティッシュは鏡の濡れた部位を優しく拭き上げる。ビリビリと電気のような快が走る。身体が抜け出そうだ。あともう一回拭かれればもしかして・・・

「楓ー!」

部屋の向こうから、彼女の同居人と思われる女性の声が響いた。
気怠そうに拭き作業をしていた彼女の身体が突然慌てたような反応を示し、「何ー!?」と返事をしながら、雑な動きでさっさと拭き作業を終わらせようとした。
それによって与えられた私への刺激は、快の刺激ではなく痛みの刺激で、それは私の絶頂を遠ざけてしまった。

非常に惜しかった。今日ほどの刺激は今までになかった。もしかしてこれが最後のチャンスだったかもしれない。
そう考えるとまた、焦りと不安の感情が押し寄せてきた。
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