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デート当日(永田)

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俺は腰を少し引き気味に歩かなければならなかった。

隣で並んで歩く美和子は、露出の多い黒のミニのワンピース姿だった。ムッチリとした白い、彼女の魅力的な肌がこれ見よがしに引き立てられていた。



これは勃起不可避だった。

俺はこの勃起を悟られてはならなかった。すれ違いざまの道行く他人もそうだが、美和子に対しては絶対に…

初めに向かった先は映画館だ。映画の内容はよく分からない。別になんだって良かった。隠れた落ち着いた場所で、俺が個人的に美和子の身体を楽しめればそれでよかった。

映画が始まると同時に、俺は小説を投稿した。間もなく隣で美和子が蠢き始めたのが何となく感じ取れた。今回は『ウナギに身体中を弄られているような快』を、絶頂寸前まで味わってもらう。そうしてそこで一旦止めて冷静にさせておいて、ほとぼりが覚めた頃合いを見計らってまたウナギの責めを再開し、また寸止めする。映画が終わるまで、この責めを続ける。

チラッと隣を覗いてみると、映画そっちのけで恍惚の表情を浮かべて身悶える、美和子の美しい表情がスクリーンの逆光に照らされていた。
そのまま見続けてしまうと、俺の方が射精してしまいそうで危なかったので、すぐに視線を逸らした。

映画が終わって場内が明るくなり、隣に目線を移すと、美和子は椅子からずり落ちそうな体勢になって脂汗を額に浮かべ、瞳を閉じて小刻みに震えていた。

「美和子さん終わりましたよ」

と言うと、彼女はハッとしてフラフラと立ち上がろうとしながら言った。

「…ちょっと体調が悪いかも……」

俺はヤバいと思った。獲物をミスミス逃してしまう。

「夏バテじゃないですか?予約してあるのでウナギ食べに行きましょう!夏バテにはウナギが一番ですよ!」

と、適当にごまかして、フラフラと歩く美和子を、腰を引き気味にした歩き方で先導した。

ウナギ屋では、勿論、味覚と性感でウナギを堪能してもらうつもりだ。しかし、少し冷却期間が必要だ、「具合が悪い」とか言われて途中で帰られては元も子もない。
ウナギの注文が終わると、美和子はやたらと「最近体調が変だ」ということを相談してきた。それはそうだろうと思った。なぜなら俺が『θポリス』で小説を投稿しているのだから。笑ってしまいそうになるのを我慢して俺は適当なことを言った。

「美和子さん頑張りすぎなんですよ。ウナギ食べたら元気になって、もう大丈夫ですよ!」

そして、食べ終わると同時に、俺は小説を投稿した。

「あんっ!また!!!」

「大勝負ですか美和子さん!?」

身悶える美和子が移動できるように肩を貸してやり、会計を済ませ、店を出た。
計画通りだ。ウナギ屋で『出来上がった』美和子を、予約済みの隣接するホテルに連れ込み、ハメ撮りし、それをネタにコイツを都合の良い穴女にするのだ。
ホテルへと移動する間も、ずっとウナギの寸止め責めを続けた。
俺は美和子に肩を貸して移動している状態なので、熱い吐息を耳に感じたり、たまに豊満な胸が接触したりし、興奮のあまりもう発射寸前だった。
美和子をベッドに寝かせ、新たな小説を投稿する。この最後のウナギ責めで、美和子は立て続けに三回絶頂する。そして俺も三回目に合わせて一緒にイくハズだった。
はやる気持ちでズボンとパンツを一緒に脱いで、淫らに身体をくねらせる美和子に抱きついた瞬間、不覚にも俺は射精してしまった………
そして、俺は一回射精すると暫くチャージが必要で、その間はロクに身動きが取れなくなってしまい、酷いときには睡魔に襲われることもある。

…あぁ……段々と意識が遠退いていく………
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