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54.取れない石
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とてつもなく長く感じた宴も、やっと退場できる時間になり、ステファニアは最後の力を振り絞るようにして広間を後にした。
昂ぶった身体を早くどうにかしたいとの思いを胸に、自室へとたどり着く。
ドレスを脱ぎ捨てると、少し一人になりたいと言って、ステファニアは浴室にこもった。
早く石を取ってしまおうと、ステファニアは自らの秘所に手を伸ばす。宴の間中、じわじわと刺激を与え続けられていた蜜道は蜜をあふれさせており、淫裂に触れたステファニアの指にねっとりとした蜜が絡みついた。
泣きたくなりながらも、ステファニアは指を蜜口に差し込んでいく。ぬるりとした感触と共に、媚肉を抉る疼きがわきあがってくる。
「んっ……」
切ない吐息が、意図せずに唇から漏れた。これでは、一人で自慰に耽っているようなものではないかと思いながらも、ステファニアは石を掻き出そうとする。
しかし、奥に入り込んでしまった石は簡単には出てこない。一本しか入れていない指の数をさらに増やし、もっと奥まで差し込めば取れるかもしれないが、これまで自慰の経験もないステファニアにとっては、とても高い壁に隔てられた行為に感じられた。
いつもアドリアンには指を差し込まれているし、指よりも太いもので掻き回されもしているのだが、それを自分でするとなると、また話は別である。
「……ステファニア様、大丈夫でございますか?」
どうしたものかと悩んでいるうちに、ステファニアを心配するリナの声が浴室のすぐ外から聞こえて、ステファニアは手を止めた。秘所に自らの指を這わせているところなど、決して見られたくはない。
仕方なくいったんは諦め、平静を装ってステファニアはリナに大丈夫だと答えた。
浴室を出て寝衣に着替えてからも、体内の石は媚肉を蹂躙し続ける。
途方にくれていると、ゴドフレードがアドリアンを伴ってステファニアの部屋に渡ってきた。ステファニアは救いが現れたような気分で、彼らを迎えた。
「……今日は宴で疲れているかと思ったのだが……。もし、無理だというのなら、今日はこのまま帰ろう」
「いえ、大丈夫でございます。どうか、お願いいたします」
「そ、そうか……?」
やや気弱なゴドフレードに対し、ステファニアはとんでもないとばかりにきっぱりと答えた。その気迫に押され気味のようではあったが、ゴドフレードは頷くと、アドリアンを残して隣室へと去っていく。
「……バカっ! 変態っ!」
二人きりになると、ステファニアはアドリアンを睨みつけた。大声にならないように気をつけながらも、罵り声を上げる。
「でも、お守りの効果はあっただろう?」
「そ……それは、あったけれど……でも、ひどいわ! 今だって……」
「え? まだ入れているのか?」
意外そうにステファニアを見つめるアドリアンの視線を受け、ステファニアは顔に熱が集まってくる。
「だ……だって、取れないんだもの……」
「そうか。そんなに気に入ったのか。じゃあ、様子を見てみようか」
「ちっ……ちが……」
ぼそぼそとしたステファニアの抗議など無視して、アドリアンは寝台にステファニアを押し倒した。寝衣をはぎとりながら、ステファニアの秘裂をなぞりあげる。
「……うん、これは凄い。これだけ悦んでもらえると、お守りを入れた甲斐があったな」
入り口の浅い部分を掻き混ぜながら、アドリアンは意地悪く笑う。
「やっ……やぁっ……早く取ってよ!」
「ん……でも、よく見えないから取れないな。きちんと見せてよ」
「え……?」
「脚、開いて見せて」
とんでもないことを言われ、ステファニアは絶句してアドリアンを見つめる。しかしアドリアンは平然としたままだ。
昂ぶった身体を早くどうにかしたいとの思いを胸に、自室へとたどり着く。
ドレスを脱ぎ捨てると、少し一人になりたいと言って、ステファニアは浴室にこもった。
早く石を取ってしまおうと、ステファニアは自らの秘所に手を伸ばす。宴の間中、じわじわと刺激を与え続けられていた蜜道は蜜をあふれさせており、淫裂に触れたステファニアの指にねっとりとした蜜が絡みついた。
泣きたくなりながらも、ステファニアは指を蜜口に差し込んでいく。ぬるりとした感触と共に、媚肉を抉る疼きがわきあがってくる。
「んっ……」
切ない吐息が、意図せずに唇から漏れた。これでは、一人で自慰に耽っているようなものではないかと思いながらも、ステファニアは石を掻き出そうとする。
しかし、奥に入り込んでしまった石は簡単には出てこない。一本しか入れていない指の数をさらに増やし、もっと奥まで差し込めば取れるかもしれないが、これまで自慰の経験もないステファニアにとっては、とても高い壁に隔てられた行為に感じられた。
いつもアドリアンには指を差し込まれているし、指よりも太いもので掻き回されもしているのだが、それを自分でするとなると、また話は別である。
「……ステファニア様、大丈夫でございますか?」
どうしたものかと悩んでいるうちに、ステファニアを心配するリナの声が浴室のすぐ外から聞こえて、ステファニアは手を止めた。秘所に自らの指を這わせているところなど、決して見られたくはない。
仕方なくいったんは諦め、平静を装ってステファニアはリナに大丈夫だと答えた。
浴室を出て寝衣に着替えてからも、体内の石は媚肉を蹂躙し続ける。
途方にくれていると、ゴドフレードがアドリアンを伴ってステファニアの部屋に渡ってきた。ステファニアは救いが現れたような気分で、彼らを迎えた。
「……今日は宴で疲れているかと思ったのだが……。もし、無理だというのなら、今日はこのまま帰ろう」
「いえ、大丈夫でございます。どうか、お願いいたします」
「そ、そうか……?」
やや気弱なゴドフレードに対し、ステファニアはとんでもないとばかりにきっぱりと答えた。その気迫に押され気味のようではあったが、ゴドフレードは頷くと、アドリアンを残して隣室へと去っていく。
「……バカっ! 変態っ!」
二人きりになると、ステファニアはアドリアンを睨みつけた。大声にならないように気をつけながらも、罵り声を上げる。
「でも、お守りの効果はあっただろう?」
「そ……それは、あったけれど……でも、ひどいわ! 今だって……」
「え? まだ入れているのか?」
意外そうにステファニアを見つめるアドリアンの視線を受け、ステファニアは顔に熱が集まってくる。
「だ……だって、取れないんだもの……」
「そうか。そんなに気に入ったのか。じゃあ、様子を見てみようか」
「ちっ……ちが……」
ぼそぼそとしたステファニアの抗議など無視して、アドリアンは寝台にステファニアを押し倒した。寝衣をはぎとりながら、ステファニアの秘裂をなぞりあげる。
「……うん、これは凄い。これだけ悦んでもらえると、お守りを入れた甲斐があったな」
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「やっ……やぁっ……早く取ってよ!」
「ん……でも、よく見えないから取れないな。きちんと見せてよ」
「え……?」
「脚、開いて見せて」
とんでもないことを言われ、ステファニアは絶句してアドリアンを見つめる。しかしアドリアンは平然としたままだ。
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