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おまけ
続いていく物語4
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セイに導かれるまま、晴人は奥の部屋へと進んだ。
だが、ドアを開けた後の廊下がやたらと長い。一人暮らし用の部屋ではありえない距離だ。疑問を抱きながらも、晴人はセイに手を引かれて暗い道を進んでいく。
やがてたどりついたのは、重厚な金属製の扉だった。セイが手を触れると、重苦しい音を立てながらもあっさりと開く。
日常から離脱した空間だったが、晴人はどことなく懐かしさを覚えていた。
恐れや不安もわいてくることはなかった。晴人はセイとともに扉をくぐる。
すると、光があふれてきた。晴人は眩しさに目を細めるが、ややあって慣れてくると、円柱が目に入ってくる。床は大理石のようで、かつてのゲーム世界にあった神殿を思い起こさせる場所だ。
「ここは……」
「覚えているかな? 最後の神殿……静謐の丘にあった神殿だよ」
「やっぱり……でも、どうして……」
「あの世界から戻るとき、願いを叶えてもらえただろう。多分、きみもそうだろうけれど、僕は二つの願いを叶えてもらえた。ひとつはきみとの再会を願い、もうひとつはこの世界との繋がりを得たんだよ。だから、場所や条件は限定されるけれど僕は行き来ができる」
セイの説明を聞きながら、信じられない思いで晴人は周囲を見回す。
試しに自分の頬をつねってみるが、痛かった。
「夢じゃないよ。それに、きみだって何回か精神体で来ているはずだよ。もっとも、それらは本当に夢として見ていただろうけれど」
セイがくすくすと笑う。
確かに、元の世界に戻ってきてからもゲーム世界の夢を何回か見た。夢の中の人と意思を通わせたこともあり、みんなそれなりにやっているようだと安堵したものだ。
おそらくただの夢ではなく本当のことだろうとは晴人も思っていたが、セイの言葉によって裏付けられた形となる。
「この神殿から出ることはできないけれど、水鏡にどこかの様子を映し出すことはできる。力の強い聖娼となら交信だってできるだろう。きみが望むなら、世界を見るなり誰かに連絡するなりしてあげるよ。でも……」
言葉を区切り、セイは不意に晴人の腰に手を回してきた。
突然の感触に、晴人はびくりと身を震わせる。
「まずは、あのときの続きをしよう。前も後ろも、僕がいただくと言ったよね。前はいただいたから、今度は後ろだよ」
だが、ドアを開けた後の廊下がやたらと長い。一人暮らし用の部屋ではありえない距離だ。疑問を抱きながらも、晴人はセイに手を引かれて暗い道を進んでいく。
やがてたどりついたのは、重厚な金属製の扉だった。セイが手を触れると、重苦しい音を立てながらもあっさりと開く。
日常から離脱した空間だったが、晴人はどことなく懐かしさを覚えていた。
恐れや不安もわいてくることはなかった。晴人はセイとともに扉をくぐる。
すると、光があふれてきた。晴人は眩しさに目を細めるが、ややあって慣れてくると、円柱が目に入ってくる。床は大理石のようで、かつてのゲーム世界にあった神殿を思い起こさせる場所だ。
「ここは……」
「覚えているかな? 最後の神殿……静謐の丘にあった神殿だよ」
「やっぱり……でも、どうして……」
「あの世界から戻るとき、願いを叶えてもらえただろう。多分、きみもそうだろうけれど、僕は二つの願いを叶えてもらえた。ひとつはきみとの再会を願い、もうひとつはこの世界との繋がりを得たんだよ。だから、場所や条件は限定されるけれど僕は行き来ができる」
セイの説明を聞きながら、信じられない思いで晴人は周囲を見回す。
試しに自分の頬をつねってみるが、痛かった。
「夢じゃないよ。それに、きみだって何回か精神体で来ているはずだよ。もっとも、それらは本当に夢として見ていただろうけれど」
セイがくすくすと笑う。
確かに、元の世界に戻ってきてからもゲーム世界の夢を何回か見た。夢の中の人と意思を通わせたこともあり、みんなそれなりにやっているようだと安堵したものだ。
おそらくただの夢ではなく本当のことだろうとは晴人も思っていたが、セイの言葉によって裏付けられた形となる。
「この神殿から出ることはできないけれど、水鏡にどこかの様子を映し出すことはできる。力の強い聖娼となら交信だってできるだろう。きみが望むなら、世界を見るなり誰かに連絡するなりしてあげるよ。でも……」
言葉を区切り、セイは不意に晴人の腰に手を回してきた。
突然の感触に、晴人はびくりと身を震わせる。
「まずは、あのときの続きをしよう。前も後ろも、僕がいただくと言ったよね。前はいただいたから、今度は後ろだよ」
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