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77.願い1
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セイはすっかり晴人の身体をお気に召したらしい。一度晴人が達した後も攻守交替をしようとせず、晴人を受け入れて腰を振り続けた。
前側の貞操にこだわりはないので、ずっとこのままのほうが晴人にとってもありがたい。
何よりきつく締め上げ、やわらかく包み込むセイの内部は絶品だ。幾度も快楽の波に襲われ、晴人は精を絞りつくされてしまうのではないかという恐怖すら浮かび上がってくる。
「ああっ……ハルト……ずっと、こうしたかったんだ……きみに触れることすらできず、もどかしかった……」
快楽に浮かされながら、セイは何度も甘くかすれた声を吐き出した。
涙すら流しながら晴人を求め続けるセイを見て、晴人の中にもセイに対する想いが揺らめく。
「んっ……」
体勢を変え、晴人は上半身を起こしてセイの腰を抱えて口づける。
もどかしそうにセイの舌が晴人の唇をなぞり、晴人の口内に入り込んできた。
晴人は当然、舌を絡め合わせる口づけなど知らなかったが、セイの動きを真似て互いに貪る。
繋がりながら口づけを交わし、二人で快楽を分かち合った。このまま二人で溶けて、混ざり合ってしまいそうなほど、身体が熱い。
どれくらいの間、交わっていたのかわからない。
鋭い音がいくつも弾けていく響きに、二人は我に返る。
何事かと見てみれば、水晶がひび割れてきていた。いくつものひびが走り、光があふれてきている。
「え? これ、何?」
「……わからない」
晴人は正気を取り戻し、繋がったままのセイに尋ねてみるが、セイも首を横に振るだけだ。
「ま、まえはこういうことなかったの?」
もしかして魔素吸収が始まったのだろうかとも思ったが、晴人の身体には性的な反応以外の異常は見られないようだ。
それとも、今回は何か違うのだろうか。
「僕のときは、ゆっくりと水晶に吸い込まれて終わりだった。こんなことはなかったよ」
戸惑ったセイの顔が晴人の目に映る。同時に神殿が揺れ、周囲は光に覆いつくされていった。
それが、この世界で晴人が最後に見たセイの顔だった。
前側の貞操にこだわりはないので、ずっとこのままのほうが晴人にとってもありがたい。
何よりきつく締め上げ、やわらかく包み込むセイの内部は絶品だ。幾度も快楽の波に襲われ、晴人は精を絞りつくされてしまうのではないかという恐怖すら浮かび上がってくる。
「ああっ……ハルト……ずっと、こうしたかったんだ……きみに触れることすらできず、もどかしかった……」
快楽に浮かされながら、セイは何度も甘くかすれた声を吐き出した。
涙すら流しながら晴人を求め続けるセイを見て、晴人の中にもセイに対する想いが揺らめく。
「んっ……」
体勢を変え、晴人は上半身を起こしてセイの腰を抱えて口づける。
もどかしそうにセイの舌が晴人の唇をなぞり、晴人の口内に入り込んできた。
晴人は当然、舌を絡め合わせる口づけなど知らなかったが、セイの動きを真似て互いに貪る。
繋がりながら口づけを交わし、二人で快楽を分かち合った。このまま二人で溶けて、混ざり合ってしまいそうなほど、身体が熱い。
どれくらいの間、交わっていたのかわからない。
鋭い音がいくつも弾けていく響きに、二人は我に返る。
何事かと見てみれば、水晶がひび割れてきていた。いくつものひびが走り、光があふれてきている。
「え? これ、何?」
「……わからない」
晴人は正気を取り戻し、繋がったままのセイに尋ねてみるが、セイも首を横に振るだけだ。
「ま、まえはこういうことなかったの?」
もしかして魔素吸収が始まったのだろうかとも思ったが、晴人の身体には性的な反応以外の異常は見られないようだ。
それとも、今回は何か違うのだろうか。
「僕のときは、ゆっくりと水晶に吸い込まれて終わりだった。こんなことはなかったよ」
戸惑ったセイの顔が晴人の目に映る。同時に神殿が揺れ、周囲は光に覆いつくされていった。
それが、この世界で晴人が最後に見たセイの顔だった。
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