76 / 90
76.貞操喪失3
しおりを挟む
楽しそうにセイは自らの服を脱ぎ捨てる。
潔い脱ぎっぷりが、妙に男らしい。
細身だが引き締まった裸身をさらすと、今度は晴人の服を脱がせにかかる。
「ちょっ……! 待って、待って……!」
セイと対照的に晴人は悲鳴をあげるが、セイは晴人の訴えなど無視して服を取り払ってしまう。
「大丈夫、僕はそれなりに慣れているからね。きみは黙って身を任せていればいい。僕がきみを男にしてあげようじゃないか」
尊大に言い放つと、セイは晴人の中心で萎えているものに手を伸ばし、包み込む。
セイの手はぬめりを帯びていて、まるでローションを使って愛撫されているように感じられた。
「うっ……」
素直な晴人の分身は、セイの手の動きに忠実だった。呼びかけられ、お行儀よくお返事をするようにそそり立つ。
「きみはここまで魔素を使いこなせないだろう。慣れると、こんな風にローション代わりにもできるんだよ。もちろん、こっちにも……ね」
セイの唇から、甘みを帯びた吐息が漏れる。
ぐちゃぐちゃとした音がセイの後ろから響くが、セイの両手は晴人をもてあそんだままだ。
仕組みはよくわからないが、セイは手を使わずに自らの後ろをほぐしているらしい。
「さあ、きみの準備も十分のようだし、しようか。後できみにも僕を咥え込んでもらうつもりだから、やり方を覚えておくといい」
不吉なことを言いながら、セイは晴人の上に乗ってくる。そそり立った晴人のものを自らの後ろにあてがうと、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「ちょっ……あっ……!」
抵抗するような余裕もなく、晴人はセイの中に飲み込まれていく。
すべてがセイの中におさまると、きつく締め上げられ、優しくしっとりと包み込まれる。
これまでの人生で味わったことのない快楽が、晴人の身体を突き抜けていった。
「ハルト……きみ、いいよ……僕も、気持ちいい……」
うっとりとした声が降ってくる。
見上げれば、蕩けた顔で腰を振るセイの姿があった。ぞくぞくと肌が粟立つほどの色香が漂い、晴人は思わずごくりと喉を鳴らす。
「あっ……中で大きくなった……きみも、気持ちいい……?」
愉悦のにじむ声で囁かれ、晴人は答えることもできずにただセイを見つめる。
その姿が十分な答えになったようで、セイは口元をほころばせると再び快楽を貪りだす。
こらえきれないような快楽に包まれ、晴人の頭は白く弾ける。
とうとう晴人は前側の貞操を喪失してしまったことに呆然とする。
真に大切な後ろ側の貞操も、もはや風前の灯だった。
潔い脱ぎっぷりが、妙に男らしい。
細身だが引き締まった裸身をさらすと、今度は晴人の服を脱がせにかかる。
「ちょっ……! 待って、待って……!」
セイと対照的に晴人は悲鳴をあげるが、セイは晴人の訴えなど無視して服を取り払ってしまう。
「大丈夫、僕はそれなりに慣れているからね。きみは黙って身を任せていればいい。僕がきみを男にしてあげようじゃないか」
尊大に言い放つと、セイは晴人の中心で萎えているものに手を伸ばし、包み込む。
セイの手はぬめりを帯びていて、まるでローションを使って愛撫されているように感じられた。
「うっ……」
素直な晴人の分身は、セイの手の動きに忠実だった。呼びかけられ、お行儀よくお返事をするようにそそり立つ。
「きみはここまで魔素を使いこなせないだろう。慣れると、こんな風にローション代わりにもできるんだよ。もちろん、こっちにも……ね」
セイの唇から、甘みを帯びた吐息が漏れる。
ぐちゃぐちゃとした音がセイの後ろから響くが、セイの両手は晴人をもてあそんだままだ。
仕組みはよくわからないが、セイは手を使わずに自らの後ろをほぐしているらしい。
「さあ、きみの準備も十分のようだし、しようか。後できみにも僕を咥え込んでもらうつもりだから、やり方を覚えておくといい」
不吉なことを言いながら、セイは晴人の上に乗ってくる。そそり立った晴人のものを自らの後ろにあてがうと、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「ちょっ……あっ……!」
抵抗するような余裕もなく、晴人はセイの中に飲み込まれていく。
すべてがセイの中におさまると、きつく締め上げられ、優しくしっとりと包み込まれる。
これまでの人生で味わったことのない快楽が、晴人の身体を突き抜けていった。
「ハルト……きみ、いいよ……僕も、気持ちいい……」
うっとりとした声が降ってくる。
見上げれば、蕩けた顔で腰を振るセイの姿があった。ぞくぞくと肌が粟立つほどの色香が漂い、晴人は思わずごくりと喉を鳴らす。
「あっ……中で大きくなった……きみも、気持ちいい……?」
愉悦のにじむ声で囁かれ、晴人は答えることもできずにただセイを見つめる。
その姿が十分な答えになったようで、セイは口元をほころばせると再び快楽を貪りだす。
こらえきれないような快楽に包まれ、晴人の頭は白く弾ける。
とうとう晴人は前側の貞操を喪失してしまったことに呆然とする。
真に大切な後ろ側の貞操も、もはや風前の灯だった。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
触手生物に溺愛されていたら、氷の騎士様(天然)の心を掴んでしまいました?
雪 いつき
BL
仕事帰りにマンホールに落ちた森川 碧葉(もりかわ あおば)は、気付けばヌメヌメの触手生物に宙吊りにされていた。
「ちょっとそこのお兄さん! 助けて!」
通りすがりの銀髪美青年に助けを求めたことから、回らなくてもいい運命の歯車が回り始めてしまう。
異世界からきた聖女……ではなく聖者として、神聖力を目覚めさせるためにドラゴン討伐へと向かうことに。王様は胡散臭い。討伐仲間の騎士様たちはいい奴。そして触手生物には、愛されすぎて喘がされる日々。
どうしてこんなに触手生物に愛されるのか。ピィピィ鳴いて懐く触手が、ちょっと可愛い……?
更には国家的に深刻な問題まで起こってしまって……。異世界に来たなら悠々自適に過ごしたかったのに!
異色の触手と氷の(天然)騎士様に溺愛されすぎる生活が、今、始まる―――
※昔書いていたものを加筆修正して、小説家になろうサイト様にも上げているお話です。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで
キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────……
気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。
獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。
故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。
しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる