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06.突っ込まれるのは、きみ2
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不安と期待の入り混じった表情でインプが晴人を見上げている。服の上からでも、ぷっくりと薄い布を押し上げているのがわかる胸の尖りを指先で押しつぶす。
「あ……ん……」
悦びの滲む声がインプの唇から漏れた。さらに指で摘みあげて擦ってやると、インプは甘い悲鳴をあげて身をよじらせる。
うっとりとした眼差しを向けられ、晴人は頭の中で荘厳なラッパの音が鳴り響くようだった。
相手もこの行為を悦んでくれているのだ。虫けらを見るような目でも、炉端のゴミを見るような目でもない。互いに情熱を持って相手を見ていることに、晴人の胸ははちきれそうな喜びに満たされる。
もうこのインプと結婚してもよい。
しかし、これから晴人は性交を重ねて強くなっていかなくてはならないのだ。これからもっとたくさんの女の子たちが待ち構えているのだろう。
今ここで情をかけすぎてしまっては、後から互いにつらくなってしまうかもしれない。
腕の中で甘い声をあげるインプを眺めながら、晴人は胸にわずかな疼きを覚える。
晴人もそのうち一度思いを遂げたら、すぐに次を探すような割り切り方を覚えるようになるのだろうか。
だが、今、目の前にいるのはインプなのだ。今はこの子のことだけを考えないと失礼だろう。後のことは、後で考えればよい。
さらに手を下に滑らせていく。晴人にとって神秘の領域である、これから晴人自身を受け入れてくれるだろう場所に触れようとする。
ところが、そこにあるはずのない感触が晴人の手を襲い、混乱をもたらす。
「え……? な、何だ、これは!」
思わずインプを突き放してしまうと、晴人に身を預けていたインプは支えを失い、仰向けになって床に倒れる。
開かれたままの足の間には、かわいらしい顔に見合わぬご立派なものが天に向かってそびえたっていた。
「いっ、痛ぁい! 何するんだよ! おまえなんて最低だ!」
インプは目に涙を浮かべ、乱れた服を手早く調えると、晴人に罵声を浴びせながら逃げていってしまった。
「あーあ、逃げちゃった」
セイがため息を漏らす声が空々しく響く。
「え? え? 今のって何? あれって男だったの?」
混乱が抜けきらないまま、晴人は糸が切れたようにへたりと床に座り込む。
「魔物っていうのは、基本的にオスしかいないよ」
あっさりと衝撃の言葉がセイから放たれる。
「はい!? じゃ、じゃあ、性交するっていうのは、男の、その……尻に突っ込めっていうこと……?」
「まさか」
「そ、そうだよね!」
すぐに返ってきた否定の言葉にどうにか気を取り直し、晴人はぐっと拳を握り締める。
「きみが突っ込んだところで、たいした効果はないよ。相手の魔素を取り込まなきゃいけない。突っ込まれるのは、きみだ」
「はい……?」
晴人は信じられない言葉に耳を疑う。突っ込まれるのが自分だとは、いったい何の冗談だろうか。
「そうだね、こう言い換えればいいかな。きみは、犯されて中出しされるたびに魔素を吸収して強くなっていくんだ」
「あ……ん……」
悦びの滲む声がインプの唇から漏れた。さらに指で摘みあげて擦ってやると、インプは甘い悲鳴をあげて身をよじらせる。
うっとりとした眼差しを向けられ、晴人は頭の中で荘厳なラッパの音が鳴り響くようだった。
相手もこの行為を悦んでくれているのだ。虫けらを見るような目でも、炉端のゴミを見るような目でもない。互いに情熱を持って相手を見ていることに、晴人の胸ははちきれそうな喜びに満たされる。
もうこのインプと結婚してもよい。
しかし、これから晴人は性交を重ねて強くなっていかなくてはならないのだ。これからもっとたくさんの女の子たちが待ち構えているのだろう。
今ここで情をかけすぎてしまっては、後から互いにつらくなってしまうかもしれない。
腕の中で甘い声をあげるインプを眺めながら、晴人は胸にわずかな疼きを覚える。
晴人もそのうち一度思いを遂げたら、すぐに次を探すような割り切り方を覚えるようになるのだろうか。
だが、今、目の前にいるのはインプなのだ。今はこの子のことだけを考えないと失礼だろう。後のことは、後で考えればよい。
さらに手を下に滑らせていく。晴人にとって神秘の領域である、これから晴人自身を受け入れてくれるだろう場所に触れようとする。
ところが、そこにあるはずのない感触が晴人の手を襲い、混乱をもたらす。
「え……? な、何だ、これは!」
思わずインプを突き放してしまうと、晴人に身を預けていたインプは支えを失い、仰向けになって床に倒れる。
開かれたままの足の間には、かわいらしい顔に見合わぬご立派なものが天に向かってそびえたっていた。
「いっ、痛ぁい! 何するんだよ! おまえなんて最低だ!」
インプは目に涙を浮かべ、乱れた服を手早く調えると、晴人に罵声を浴びせながら逃げていってしまった。
「あーあ、逃げちゃった」
セイがため息を漏らす声が空々しく響く。
「え? え? 今のって何? あれって男だったの?」
混乱が抜けきらないまま、晴人は糸が切れたようにへたりと床に座り込む。
「魔物っていうのは、基本的にオスしかいないよ」
あっさりと衝撃の言葉がセイから放たれる。
「はい!? じゃ、じゃあ、性交するっていうのは、男の、その……尻に突っ込めっていうこと……?」
「まさか」
「そ、そうだよね!」
すぐに返ってきた否定の言葉にどうにか気を取り直し、晴人はぐっと拳を握り締める。
「きみが突っ込んだところで、たいした効果はないよ。相手の魔素を取り込まなきゃいけない。突っ込まれるのは、きみだ」
「はい……?」
晴人は信じられない言葉に耳を疑う。突っ込まれるのが自分だとは、いったい何の冗談だろうか。
「そうだね、こう言い換えればいいかな。きみは、犯されて中出しされるたびに魔素を吸収して強くなっていくんだ」
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