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お仕置き 5
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「……だるいです。動きたくありません。しっかり消耗しちゃってます。今日はお休みしたいです」
毛足の長い絨毯の上でぐったりとしながら、ヴァレンは掠れた声で呟く。
「それだけ口がきけるっていうことは、まだまだ大丈夫そうだね。本当にお仕事ができなくなるくらい、もっと頑張っちゃおうかな」
「ごめんなさい。俺、今晩のお仕事、頑張ります。だから、もうお許しください」
慌てて撤回し、ヴァレンは絨毯に顔を埋める。柔らかい感触がヴァレンの頬をくすぐり、少しだけ癒されていくようだった。
「そうだね、色気が出せるように教えただけだからね。お仕置きはまた次回にしてあげるよ」
「ちょっ……! 今のって、お仕置きじゃなかったんですか!」
「今のは教育だよ。ああ……あんな変な謝り方に対するお仕置きもまだだったね。それも次に上乗せだね」
平然と述べるミゼアスにヴァレンは慌てる。
何故、あの身体を張った謝罪が気に入らなかったのだろうか。ミゼアスの感覚はよくわからない。どうしたらミゼアスに、あれがとても誠意ある謝罪だと認識してもらえるのだろうか。
だが、それよりもまずは、この場を逃れることだ。
「調べ物とか使い走りとか、身体で誠意を見せます! だからお許しください」
憤りを発散した今なら、ミゼアスもある程度は妥協してくれるだろう。そこに賭けるしかない。
「身体で誠意、か。僕はちょっと違う方向性のものを想像するけどね」
「とにかく! 資料作成でも何でも! 普段は使っていない頭も、全力で使うんで!」
ヴァレンは必死にすがりつく。
「……頭を使っていないって、自分で言っちゃうのかい……まあいいや、実際にきみの頭は特別製だしね。礼儀をわきまえてしっかり働くのなら、それで今回は許してあげるよ」
「頑張ります!」
次こそは、ミゼアスのお気に召すような謝罪方法を考えておかなくては。まだまだ研究が必要そうだ。ヴァレンは頑張ろうと己に言い聞かせるのだった。
毛足の長い絨毯の上でぐったりとしながら、ヴァレンは掠れた声で呟く。
「それだけ口がきけるっていうことは、まだまだ大丈夫そうだね。本当にお仕事ができなくなるくらい、もっと頑張っちゃおうかな」
「ごめんなさい。俺、今晩のお仕事、頑張ります。だから、もうお許しください」
慌てて撤回し、ヴァレンは絨毯に顔を埋める。柔らかい感触がヴァレンの頬をくすぐり、少しだけ癒されていくようだった。
「そうだね、色気が出せるように教えただけだからね。お仕置きはまた次回にしてあげるよ」
「ちょっ……! 今のって、お仕置きじゃなかったんですか!」
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「とにかく! 資料作成でも何でも! 普段は使っていない頭も、全力で使うんで!」
ヴァレンは必死にすがりつく。
「……頭を使っていないって、自分で言っちゃうのかい……まあいいや、実際にきみの頭は特別製だしね。礼儀をわきまえてしっかり働くのなら、それで今回は許してあげるよ」
「頑張ります!」
次こそは、ミゼアスのお気に召すような謝罪方法を考えておかなくては。まだまだ研究が必要そうだ。ヴァレンは頑張ろうと己に言い聞かせるのだった。
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