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お仕置き 2
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とうとうヴァレンは捕獲されてしまった。後ろ手に縛られ、床に転がされている。
「……ミゼアス兄さん、床が硬くて冷たいです」
「そう。じゃあ、暖かくなるようにしてあげようね」
優しげな笑みを浮かべてミゼアスはヴァレンを横向けに転がし、ズボンを脱がせて下着もはぎ取る。
「……よけいに寒いんですけれど」
「大丈夫、これから暖かくなるから」
ミゼアスはヴァレンの抗議をさらりと聞き流す。
「上半身着衣のまま下半身剥き出しって、恥ずかしいんですけれど」
「おや、きみにも恥じらいなんてものがあったのかい」
まともに取り合おうとしないミゼアスに、ヴァレンはこっそりため息を漏らした。
「……それで、俺はいったい何をされるんでしょう?」
「うーん……どうしようかな。まだ考え中。とりあえずは……っと」
ぼそぼそと呟きながら、ミゼアスは何かを持ってきて、ヴァレンの横に置く。目の前に置かれた物を見て、ヴァレンは絶句した。
それは禍々しい漆黒の箱だった。通称、『黒の箱』。ミゼアスご自慢の道具類が収められた、ヴァレンにとっては恐怖の象徴ともいえる箱である。
「ん? どうしたんだい、顔色が悪いよ。ああ、僕は突っ込まないから安心して。強姦はしないから大丈夫」
「……いえ、むしろ突っ込んで強姦してもらったほうが楽だと思います。どうぞ突っ込んでください。お願いします」
「えー、そんな言い方じゃあ、その気にならないなぁ。もっと可愛くおねだりしてみて?」
「えっとぉ……いやらしいおれのなかにいれてぐちゃぐちゃにしてください?」
ヴァレンが言われたとおりにおねだりすると、盛大なため息が聞こえてきた。
「……何だい、その棒読み。まったくもって色気というものが感じられないね。きみは本当に白花かい?」
「だって、ミゼアス兄さんの色気にかなうわけがないじゃないですか。無理です、無理」
「……きみは、もう少し仕込んであげないと駄目なようだね。色気ってものが出せるよう、身体に叩き込んであげるよ」
「……ミゼアス兄さん、床が硬くて冷たいです」
「そう。じゃあ、暖かくなるようにしてあげようね」
優しげな笑みを浮かべてミゼアスはヴァレンを横向けに転がし、ズボンを脱がせて下着もはぎ取る。
「……よけいに寒いんですけれど」
「大丈夫、これから暖かくなるから」
ミゼアスはヴァレンの抗議をさらりと聞き流す。
「上半身着衣のまま下半身剥き出しって、恥ずかしいんですけれど」
「おや、きみにも恥じらいなんてものがあったのかい」
まともに取り合おうとしないミゼアスに、ヴァレンはこっそりため息を漏らした。
「……それで、俺はいったい何をされるんでしょう?」
「うーん……どうしようかな。まだ考え中。とりあえずは……っと」
ぼそぼそと呟きながら、ミゼアスは何かを持ってきて、ヴァレンの横に置く。目の前に置かれた物を見て、ヴァレンは絶句した。
それは禍々しい漆黒の箱だった。通称、『黒の箱』。ミゼアスご自慢の道具類が収められた、ヴァレンにとっては恐怖の象徴ともいえる箱である。
「ん? どうしたんだい、顔色が悪いよ。ああ、僕は突っ込まないから安心して。強姦はしないから大丈夫」
「……いえ、むしろ突っ込んで強姦してもらったほうが楽だと思います。どうぞ突っ込んでください。お願いします」
「えー、そんな言い方じゃあ、その気にならないなぁ。もっと可愛くおねだりしてみて?」
「えっとぉ……いやらしいおれのなかにいれてぐちゃぐちゃにしてください?」
ヴァレンが言われたとおりにおねだりすると、盛大なため息が聞こえてきた。
「……何だい、その棒読み。まったくもって色気というものが感じられないね。きみは本当に白花かい?」
「だって、ミゼアス兄さんの色気にかなうわけがないじゃないですか。無理です、無理」
「……きみは、もう少し仕込んであげないと駄目なようだね。色気ってものが出せるよう、身体に叩き込んであげるよ」
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