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いたずら 3
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「え? 床入り?」
「うん、僕は少しずつ教わり始めているけれど……ヴァレンなら、基本的にミゼアス兄さんから教えてもらうんじゃない?」
「うーん……あまり、よくわからない……どんなこと?」
「そうだね……口づけなんかもそうだけれど、まずは軽い愛撫の仕方から教わっているよ。たとえば……」
そう言ってネヴィルはヴァレンの首に手を伸ばす。指の背で首筋をくすぐるようにかすめると、ヴァレンがびくっと震えた。
「やん」
拗ねたような甘い声をヴァレンは漏らす。吐息もほんのりと甘く色付いている。
その様子にネヴィルは驚いて目を見開いた。
「え……? ヴァレン、きみ……もしかしてかなり敏感?」
呟きながら、ネヴィルに悪戯心がわきあがった。首筋を下から上へと指先で撫で上げていく。
「んっ……やっ……」
耐えるような声を漏らし、ヴァレンは震える。ネヴィルの手から逃れようと、身を引こうとする。
「ちょっと……きみ、可愛いんだけれど……」
逃れようとするヴァレンを捕らえ、ネヴィルは引き寄せた。ヴァレンは身体に力が入らないようで、あっさりとネヴィルの腕の中におさまる。
ネヴィルはヴァレンの首筋に手を這わせながら、耳たぶを唇で挟んで甘く噛む。
「やっ……やだ、やだぁ……」
鼻にかかった声を漏らしながら、ヴァレンはいやいやをするように身をよじろうとする。しかしその様子は、快楽を持て余しているようにしか見えない。
「きみの耳は柔らかくて、可愛いね。食べちゃいたい……」
うっとりと呟きながら、ネヴィルはさらにヴァレンを追い詰めていこうとする。
「はい、そこまでー」
しかし、終了の合図が響いた。
にっこりと笑う白花の一人が、べりっとネヴィルをヴァレンから引き剥がす。黒い炎が揺らめいているような笑みに、ネヴィルは血の気が引いた。
「ここが共同浴場だって、わかっているかなー? きみの上役にご報告しちゃうからね」
「うん、僕は少しずつ教わり始めているけれど……ヴァレンなら、基本的にミゼアス兄さんから教えてもらうんじゃない?」
「うーん……あまり、よくわからない……どんなこと?」
「そうだね……口づけなんかもそうだけれど、まずは軽い愛撫の仕方から教わっているよ。たとえば……」
そう言ってネヴィルはヴァレンの首に手を伸ばす。指の背で首筋をくすぐるようにかすめると、ヴァレンがびくっと震えた。
「やん」
拗ねたような甘い声をヴァレンは漏らす。吐息もほんのりと甘く色付いている。
その様子にネヴィルは驚いて目を見開いた。
「え……? ヴァレン、きみ……もしかしてかなり敏感?」
呟きながら、ネヴィルに悪戯心がわきあがった。首筋を下から上へと指先で撫で上げていく。
「んっ……やっ……」
耐えるような声を漏らし、ヴァレンは震える。ネヴィルの手から逃れようと、身を引こうとする。
「ちょっと……きみ、可愛いんだけれど……」
逃れようとするヴァレンを捕らえ、ネヴィルは引き寄せた。ヴァレンは身体に力が入らないようで、あっさりとネヴィルの腕の中におさまる。
ネヴィルはヴァレンの首筋に手を這わせながら、耳たぶを唇で挟んで甘く噛む。
「やっ……やだ、やだぁ……」
鼻にかかった声を漏らしながら、ヴァレンはいやいやをするように身をよじろうとする。しかしその様子は、快楽を持て余しているようにしか見えない。
「きみの耳は柔らかくて、可愛いね。食べちゃいたい……」
うっとりと呟きながら、ネヴィルはさらにヴァレンを追い詰めていこうとする。
「はい、そこまでー」
しかし、終了の合図が響いた。
にっこりと笑う白花の一人が、べりっとネヴィルをヴァレンから引き剥がす。黒い炎が揺らめいているような笑みに、ネヴィルは血の気が引いた。
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