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師匠と呼ばせて3
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驚愕の事実を突きつけられ、三人は言葉少なく帰り道を歩いた。
ブラムは何かがつかめそうな気分だった。
ミゼアスはよく自らを『突っ込まれる側』と言う。まあ白花というのは普通そういうものだ。
しかし、数が少ないとはいえ『突っ込む側』もいる。
大抵は賞味期限を過ぎた白花が女相手に宗旨替えをしたものだが、男相手だって存在するのだ。
それならば、突っ込まれる側でありながら突っ込む側もこなせるようになればどうだろうか。ある程度の年長者になればそういった存在もいることはいるらしいが、店に出たての年少者では聞いたことがない。
ミゼアスを見て学んでいる、客をいたぶる技術と合わせれば、可能性が広がるように思えた。
突っ込まれるだけというのは、どうも性に合わないのではと前々から感じていたのだ。その考えはなかなかに魅力的だった。
そのときに応じてどちらもこなせるようになればよいのだ。
突っ込まれる側の手管はミゼアスから教わっている。ミゼアスという師匠がいる上に、どちらかといえば受動的な役割になるこちらはさほど問題はなさそうだ。
問題は突っ込む側である。
こちらの師匠は周囲に存在しない。皆、突っ込まれる側ばかりだ。
客ならば突っ込む側だろうが、まさかミゼアスの客を捕まえて教えを請うことなどできるはずがない。
しかもこちらはどちらかといえば能動的な役割だ。それなりの技術と経験がなければ難しそうである。
そこでブラムは閃いた。
アデルジェスだ。あのミゼアスすら虜にするのだ。素晴らしい技を持っているに違いない。彼を師匠と仰ぎ、教えを請おう。
未来が開けてきたような気がした。ブラムは上機嫌になって足取り軽く、帰り道を歩んだ。
ブラムは何かがつかめそうな気分だった。
ミゼアスはよく自らを『突っ込まれる側』と言う。まあ白花というのは普通そういうものだ。
しかし、数が少ないとはいえ『突っ込む側』もいる。
大抵は賞味期限を過ぎた白花が女相手に宗旨替えをしたものだが、男相手だって存在するのだ。
それならば、突っ込まれる側でありながら突っ込む側もこなせるようになればどうだろうか。ある程度の年長者になればそういった存在もいることはいるらしいが、店に出たての年少者では聞いたことがない。
ミゼアスを見て学んでいる、客をいたぶる技術と合わせれば、可能性が広がるように思えた。
突っ込まれるだけというのは、どうも性に合わないのではと前々から感じていたのだ。その考えはなかなかに魅力的だった。
そのときに応じてどちらもこなせるようになればよいのだ。
突っ込まれる側の手管はミゼアスから教わっている。ミゼアスという師匠がいる上に、どちらかといえば受動的な役割になるこちらはさほど問題はなさそうだ。
問題は突っ込む側である。
こちらの師匠は周囲に存在しない。皆、突っ込まれる側ばかりだ。
客ならば突っ込む側だろうが、まさかミゼアスの客を捕まえて教えを請うことなどできるはずがない。
しかもこちらはどちらかといえば能動的な役割だ。それなりの技術と経験がなければ難しそうである。
そこでブラムは閃いた。
アデルジェスだ。あのミゼアスすら虜にするのだ。素晴らしい技を持っているに違いない。彼を師匠と仰ぎ、教えを請おう。
未来が開けてきたような気がした。ブラムは上機嫌になって足取り軽く、帰り道を歩んだ。
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