52 / 54
おまけ
ヴァレンの冒険5
しおりを挟む 神崎くんはアソコを指で転がしながら、後ろから差し込んだ指であふれ出る熱い蜜をすくいとり、肛門になすりつけた。
もう一度指に蜜をたっぷりとつけると、その指を肛門にぐいッと押し込んだ。
「ウウッ」
身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
お尻の穴に、そんなところに指を入れるなんて……。恥ずかしい……。
僕はなんとか逃れようと身をよじった。
ところが、神崎くんは僕の動きに合わせて、小さな穴にぐいぐい指をねじ込んでくる。指がたっぷりと蜜で潤されているためか、なんとか受け入れていく。
肛門は指を根もとまで呑み込んでいった。
一方、前から差し込まれた指は淫靡なアソコを痛いほどに強くつまみあげている。
僕は身体を動かすことも出来ず、ただ荒い息をついていた。
肛門の奥で指が動き始めた時、僕は奇妙な感触に身を震わせた。
ぞっとする。なのにじわりじわりと快感が湧きあがってくるような奇妙な感触……。
「どうだい、ボクにお尻の穴をいじられるのも悪くないだろう」
神崎くんがいやらしい言葉を囁きながら、僕の形のいい耳を舌でねっとりとねぶった。
生温かい息が耳の穴に吹き込まれる。
「ハア……ハア……」
僕は再び乳首を愛撫し始めた。そうせずにはいられなかった。何もせず、神崎くんのなすがままにされていると気を失ってしまいそうだった。
「ああッ、ああッ、ああッ♡」
しだいに昇りつめていく。
「ああああああああああああンッ♡」
僕はひときわ高い声をあげると、身体をがくがくと震わせた。
自分から神崎くんの唇を求めた。舌を突き出し、神崎くんの舌と絡ませあった。送り込まれた唾液を音を立てて呑み込んだ。
もう立っていられなかった。前後からパンツに差し込まれた神崎くんの手でかろうじて支えられているだけだった。
手が身体から離れたとき、僕は神崎くんの足もとにぐったりとくずれ落ちた。
神崎くんは僕をうつ伏せにすると、パンツを足音まで引きずりおろした。
薄暗い書庫の隅に、真っ白い僕のお尻と太腿が浮かびあがる。
神崎くんの手がお尻と太腿を撫でまわした。
「前戯はこれくらいにしよう。今度はボクのチンポをたっぷりと味わわせてやるよ」
もうだめ。もう、耐えられない……。
でも、声が出ない。僕は荒い息をつきながら横たわったままだった。
股間がヒクヒクと震えているのが分かった。とても淫らで、僕とは別の生き物になっていた。
お尻が持ち上げられた。
恥ずかしい穴の入り口に熱い肉棒が押し当てられ、肉襞を分けて押し入ってこようとした時、
「そこで何をしているッ⁉︎」
凛としたリョウの声が書庫に響いた。
「バレちゃ、しょうがないね」
すかさずリョウの腰めがけて蹴りを繰り出す。リョウは、すっと飛びずさって蹴りをやり過ごし、ニヤリと笑った。
「神崎、おまえだけは許しちゃおかねえ。俺のアキラをめちゃくちゃにしやがって。ゆるさんッ!!!」
リョウは、上着を紙のように脱ぎ捨てる。
「おまえごときに、ボクが倒せるかな?」
神崎くんは挑発しながら飛びかかると、首筋めがけてエルボーを叩き込む。
「あうッ」
腕のガードの上でエルボーが炸裂する。かなりの破壊力にリョウはよろけるものの、グッと体を沈めて踏みとどまる。
着地の瞬間にバランスを崩した神崎くんの太腿にすかさず手を入れて投げる。
「だああッ!」
神崎くんは空中で身体を丸め受け身を取ろうとするが、取りきれずに尻から床の上に落下する。
リョウは踏み込んで、神崎くんの胸倉をつかんで引き起こす。神崎くんは、右手でリョウの手をつかみ腕を振りほどく。そのままジャンプして身体をひねり、リョウに連続してレッグラリアットを放った。
そして、リョウがひるんだところを、至近距離から喉もとへ痛烈なドロップキックをブチこんでくる。
「ぐあッ」
後ろへ弾かれたリョウは、床に崩れ落ちる。両手を開いて受け身を取ると、痛烈な衝撃が右腕に走った。
「くうううッ」
リョウは、思わず右手を押さえてのたうったが、倒れたまま体を腰からスピンさせ、神崎くんの脛めがけて蹴りを繰り出す。
「うわぁあッ!」
神崎くんは脚を取られてバランスを崩し、前へのめった。
リョウは脚を振って跳ね起きると、神崎くんのバックを取り、脇から腕を入れ腹にまわす。振り子の要領で神崎くんの身体をかかえ上げ、一気に突き落とす。
「ぐげッ」
神崎くんは背中を走る痛烈な痛みに身体をのばし、もんどりうった。腰を押さえてばたつくが、すぐに身体を起こして、低く屈んだ体勢から相手をうかがう。
「なかなかやるな……」
眉をあげて薄笑いを浮かべ、神崎くんは弾かれたようにダッシュした。そしてリョウの腰にすかさずタックルする。リョウの背中を取って両手でしっかりと押さえる。
「だッ、りゃああッ!!!」
神崎くんは力を込めて、地面から大根をズッポリ引っこ抜くようにして、背後へ豪快に放り投げる。
「ぐおッ」
リョウの体が宙を舞う。首から見事に落とされて、痛烈に後頭部をクラッシュさせ、大の字になる。
脳震盪を起こしたのか、息があがって体が痺れ、まったく言うことをきかない。
「ほら、どうした! もうこれでおしまいか?」
神崎くんは先に立ち上がると、リョウの首と腕をとって強引に立たせる。
「さあ、そろそろキメさせてもらおうか!!!」
神崎くんがヘッドロックでリョウの首を決めようとしたその瞬間だった。
「俺は、絶対にぃ、負けんのだああッ!!!」
最後の力を振り絞ったリョウの叫びが響く。体ごとぶつかるように神崎くんの脇に肘打ちを入れ、ひるんだところを向かい合った正面から両腕を取る。
頭を押さえつけ、後頭部を自分の胸に固める。そしてズンと腰を落として、神崎くんを一気に持ち上げた。
「うわあああああ!」
神崎くんの足が浮く。そのまま肩に担いで、両手を太腿の位置に持っていき、一気にのびあがって背中をそらす。脚を開いてジャンプして、床に尻から落下する。
グキッ。
神崎くんの身体がリョウの体重もろとも、頭から逆さ落としで床に直撃する。
げしいいいッ。
神崎くんは首を真横に折り、ピクピク身体を痙攣させている。
「俺以外の男に愛するアキラは犯らせない!」
身体をがっちりとキメたまま、シリアスに言った。そして、ゆっくりと腕を離す。神崎くんはすでに失神していた。
「どうした、アキラ? 突っ立ってないで、こっちに来い」
茫然自失した僕は、言われるままにリョウのもとへ駆け寄る。
「あ、リョウ、僕、ズボンはくよ」
僕はズボンを履こうとすると、リョウに阻止されてしまった。
「それよりも先にパンツを脱がなくては」
「えッ?」
「だって、もうベチョベチョになってるんだろう?」
リョウがすっと僕の股間に手を当てた。
「あッ……」
僕は慌てて腰を引いて、リョウの手から逃れようとした。
でも、リョウは左腕で僕の腰をぐいと引き寄せ、ますます強く右手を股間に押しつけてくる。
「ほらほら、こんなに濡れちゃって」
「リョウ、らめぇッ♡」
手を振り払いたいが、大好きなリョウに対してそんな失礼なことはとても出来ない。困惑して、消え入りそうな声で「やめて……」と繰り返し、なんとかリョウの手から逃れようとする。
離れようとしても、リョウは思いがけないほど強い力で僕の腰を引き寄せて離そうとしない。
「アキラはべとべとになったパンツをはいていて恥ずかしくないか?」
僕の頰が真っ赤に火照った。
ジュワッと熱い液体が滲み出て……。
ハッと気がつくと、リョウが僕の顔を覗き込んでいた。僕の考えていることなどすべてお見通しだという目をしていた。
僕は首筋まで真っ赤になった。
「僕、パンツをはきかえるから」
立ち上がろうとしたが、リョウが許さない。
「俺がはきかえさせてあげよう」
「えッ……。でも、でも、リョウ……」
「いいんだよ。だって、アキラは俺の可愛い恋人なんだから」
いくらリョウでもパンツをはきかえさせられるだなんて。幼稚園児じゃないんだから。すごく恥ずかしい……。
「僕、自分で……」
腰にまわされたリョウの腕をなんとかやんわりとはずして立ち上がろうとする僕だが、リョウはますます強く抱きしめるばかりだ。
「いいか? 俺が脱がしてやるからな」
リョウが僕の耳に甘い吐息を注ぎながら囁いた。
「あ、うん……」
リョウの甘い囁きにうろたえて思わずこくんとうなずいてしまった。
「さあ、横になって」
リョウに押し倒されてしまう。
「可愛いパンツだな♡」
リョウの言葉が恥ずかしくて、僕は頰を染めたまま顔をそむけた。
リョウはパンツを引きおろして、僕の脚から引き抜いた。
「リョウ、そんなこと!」
股間を覆い隠そうとした僕の手をリョウが払いのけた。
「じっとしていろ。パンツがこんなに濡れてるんだから、アソコもベチョベチョなんだろ。きれいにしなくちゃ、パンツをはきかえてもまた濡れてしまうだろ」
リョウは脱がせた僕のパンツの股間をひろげて見せた。
恥ずかしさのあまり、僕はもう逆らえなかった。
それだけではない。
リョウはいったい何をするつもりなのと不安でたまらないはずなのに、僕の心の中にわずかな期待が混じっていた。
僕の中に巣くったモノが、リョウによってまた官能を呼びさまされるのをじっと待っていた。
リョウは、僕の白くすんなりとのびた脚を両手でぐっと開いた。
太腿がいっぱいに開かれる。
「リョウ!!!」
見てはいや!……僕は両手で顔を覆った。
「まあ、こんなに雫をたらしちゃって。よっぽど気持ち良かったんだろうな。俺がもっともっと気持ちよくしてあげるから」
リョウが僕の股間に顔を埋めた。
リョウ! そんなこと……!
どうしていいか分からなかった逃げようという考えも、暴れて抵抗しようという考えも浮かんでこない。ただ身体をこわばらせただけだった。
「あッ……」
リョウの熱い唇が、僕のアソコをとらえた。唇で挟みながら、舌でアソコをいたぶり始める。
たちまち、アソコが熱くなり、熱い滴りが湧き出してくる。
次に、リョウは舌先でアソコをクリクリと転がした。
「ああん、あん、リョウ、やめて、やめてッ♡」
やめてと言いながら、僕はリョウの舌がもっと自在に激しく動けるようにと腰を浮かせていた。
リョウは顔をあげた。
「いけない子だな。下半身丸出しで、よがってるなんて。お仕置きが必要のようだ♡」
勝手に人の股間に顔を埋めてもいいのかなどという反論は、到底今の僕には浮かばない。
恥ずかしさに身をよじりながら、太腿を合わせて股間を隠そうとするだけだ。
リョウは強引に太腿を押しひらいて、股間に舌を差し入れてきた。
舌は今や開ききったアナルを這いまわり、奥の熱い肉襞に差し込まれて蠢いた。
「あん……あッ、そんな……」
僕が再び甘い声をあげた。下半身が痺れたように熱くなって、もう何も考えられない。
肉襞の中に潜り込んだ舌の動きが早くなる。
「あ~ん、あ、あ~ん♡」
僕は腰を高く持ち上げ、身体を弓なりに反らせたまま頭上に昇りつめようとしていた。
もう一度指に蜜をたっぷりとつけると、その指を肛門にぐいッと押し込んだ。
「ウウッ」
身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
お尻の穴に、そんなところに指を入れるなんて……。恥ずかしい……。
僕はなんとか逃れようと身をよじった。
ところが、神崎くんは僕の動きに合わせて、小さな穴にぐいぐい指をねじ込んでくる。指がたっぷりと蜜で潤されているためか、なんとか受け入れていく。
肛門は指を根もとまで呑み込んでいった。
一方、前から差し込まれた指は淫靡なアソコを痛いほどに強くつまみあげている。
僕は身体を動かすことも出来ず、ただ荒い息をついていた。
肛門の奥で指が動き始めた時、僕は奇妙な感触に身を震わせた。
ぞっとする。なのにじわりじわりと快感が湧きあがってくるような奇妙な感触……。
「どうだい、ボクにお尻の穴をいじられるのも悪くないだろう」
神崎くんがいやらしい言葉を囁きながら、僕の形のいい耳を舌でねっとりとねぶった。
生温かい息が耳の穴に吹き込まれる。
「ハア……ハア……」
僕は再び乳首を愛撫し始めた。そうせずにはいられなかった。何もせず、神崎くんのなすがままにされていると気を失ってしまいそうだった。
「ああッ、ああッ、ああッ♡」
しだいに昇りつめていく。
「ああああああああああああンッ♡」
僕はひときわ高い声をあげると、身体をがくがくと震わせた。
自分から神崎くんの唇を求めた。舌を突き出し、神崎くんの舌と絡ませあった。送り込まれた唾液を音を立てて呑み込んだ。
もう立っていられなかった。前後からパンツに差し込まれた神崎くんの手でかろうじて支えられているだけだった。
手が身体から離れたとき、僕は神崎くんの足もとにぐったりとくずれ落ちた。
神崎くんは僕をうつ伏せにすると、パンツを足音まで引きずりおろした。
薄暗い書庫の隅に、真っ白い僕のお尻と太腿が浮かびあがる。
神崎くんの手がお尻と太腿を撫でまわした。
「前戯はこれくらいにしよう。今度はボクのチンポをたっぷりと味わわせてやるよ」
もうだめ。もう、耐えられない……。
でも、声が出ない。僕は荒い息をつきながら横たわったままだった。
股間がヒクヒクと震えているのが分かった。とても淫らで、僕とは別の生き物になっていた。
お尻が持ち上げられた。
恥ずかしい穴の入り口に熱い肉棒が押し当てられ、肉襞を分けて押し入ってこようとした時、
「そこで何をしているッ⁉︎」
凛としたリョウの声が書庫に響いた。
「バレちゃ、しょうがないね」
すかさずリョウの腰めがけて蹴りを繰り出す。リョウは、すっと飛びずさって蹴りをやり過ごし、ニヤリと笑った。
「神崎、おまえだけは許しちゃおかねえ。俺のアキラをめちゃくちゃにしやがって。ゆるさんッ!!!」
リョウは、上着を紙のように脱ぎ捨てる。
「おまえごときに、ボクが倒せるかな?」
神崎くんは挑発しながら飛びかかると、首筋めがけてエルボーを叩き込む。
「あうッ」
腕のガードの上でエルボーが炸裂する。かなりの破壊力にリョウはよろけるものの、グッと体を沈めて踏みとどまる。
着地の瞬間にバランスを崩した神崎くんの太腿にすかさず手を入れて投げる。
「だああッ!」
神崎くんは空中で身体を丸め受け身を取ろうとするが、取りきれずに尻から床の上に落下する。
リョウは踏み込んで、神崎くんの胸倉をつかんで引き起こす。神崎くんは、右手でリョウの手をつかみ腕を振りほどく。そのままジャンプして身体をひねり、リョウに連続してレッグラリアットを放った。
そして、リョウがひるんだところを、至近距離から喉もとへ痛烈なドロップキックをブチこんでくる。
「ぐあッ」
後ろへ弾かれたリョウは、床に崩れ落ちる。両手を開いて受け身を取ると、痛烈な衝撃が右腕に走った。
「くうううッ」
リョウは、思わず右手を押さえてのたうったが、倒れたまま体を腰からスピンさせ、神崎くんの脛めがけて蹴りを繰り出す。
「うわぁあッ!」
神崎くんは脚を取られてバランスを崩し、前へのめった。
リョウは脚を振って跳ね起きると、神崎くんのバックを取り、脇から腕を入れ腹にまわす。振り子の要領で神崎くんの身体をかかえ上げ、一気に突き落とす。
「ぐげッ」
神崎くんは背中を走る痛烈な痛みに身体をのばし、もんどりうった。腰を押さえてばたつくが、すぐに身体を起こして、低く屈んだ体勢から相手をうかがう。
「なかなかやるな……」
眉をあげて薄笑いを浮かべ、神崎くんは弾かれたようにダッシュした。そしてリョウの腰にすかさずタックルする。リョウの背中を取って両手でしっかりと押さえる。
「だッ、りゃああッ!!!」
神崎くんは力を込めて、地面から大根をズッポリ引っこ抜くようにして、背後へ豪快に放り投げる。
「ぐおッ」
リョウの体が宙を舞う。首から見事に落とされて、痛烈に後頭部をクラッシュさせ、大の字になる。
脳震盪を起こしたのか、息があがって体が痺れ、まったく言うことをきかない。
「ほら、どうした! もうこれでおしまいか?」
神崎くんは先に立ち上がると、リョウの首と腕をとって強引に立たせる。
「さあ、そろそろキメさせてもらおうか!!!」
神崎くんがヘッドロックでリョウの首を決めようとしたその瞬間だった。
「俺は、絶対にぃ、負けんのだああッ!!!」
最後の力を振り絞ったリョウの叫びが響く。体ごとぶつかるように神崎くんの脇に肘打ちを入れ、ひるんだところを向かい合った正面から両腕を取る。
頭を押さえつけ、後頭部を自分の胸に固める。そしてズンと腰を落として、神崎くんを一気に持ち上げた。
「うわあああああ!」
神崎くんの足が浮く。そのまま肩に担いで、両手を太腿の位置に持っていき、一気にのびあがって背中をそらす。脚を開いてジャンプして、床に尻から落下する。
グキッ。
神崎くんの身体がリョウの体重もろとも、頭から逆さ落としで床に直撃する。
げしいいいッ。
神崎くんは首を真横に折り、ピクピク身体を痙攣させている。
「俺以外の男に愛するアキラは犯らせない!」
身体をがっちりとキメたまま、シリアスに言った。そして、ゆっくりと腕を離す。神崎くんはすでに失神していた。
「どうした、アキラ? 突っ立ってないで、こっちに来い」
茫然自失した僕は、言われるままにリョウのもとへ駆け寄る。
「あ、リョウ、僕、ズボンはくよ」
僕はズボンを履こうとすると、リョウに阻止されてしまった。
「それよりも先にパンツを脱がなくては」
「えッ?」
「だって、もうベチョベチョになってるんだろう?」
リョウがすっと僕の股間に手を当てた。
「あッ……」
僕は慌てて腰を引いて、リョウの手から逃れようとした。
でも、リョウは左腕で僕の腰をぐいと引き寄せ、ますます強く右手を股間に押しつけてくる。
「ほらほら、こんなに濡れちゃって」
「リョウ、らめぇッ♡」
手を振り払いたいが、大好きなリョウに対してそんな失礼なことはとても出来ない。困惑して、消え入りそうな声で「やめて……」と繰り返し、なんとかリョウの手から逃れようとする。
離れようとしても、リョウは思いがけないほど強い力で僕の腰を引き寄せて離そうとしない。
「アキラはべとべとになったパンツをはいていて恥ずかしくないか?」
僕の頰が真っ赤に火照った。
ジュワッと熱い液体が滲み出て……。
ハッと気がつくと、リョウが僕の顔を覗き込んでいた。僕の考えていることなどすべてお見通しだという目をしていた。
僕は首筋まで真っ赤になった。
「僕、パンツをはきかえるから」
立ち上がろうとしたが、リョウが許さない。
「俺がはきかえさせてあげよう」
「えッ……。でも、でも、リョウ……」
「いいんだよ。だって、アキラは俺の可愛い恋人なんだから」
いくらリョウでもパンツをはきかえさせられるだなんて。幼稚園児じゃないんだから。すごく恥ずかしい……。
「僕、自分で……」
腰にまわされたリョウの腕をなんとかやんわりとはずして立ち上がろうとする僕だが、リョウはますます強く抱きしめるばかりだ。
「いいか? 俺が脱がしてやるからな」
リョウが僕の耳に甘い吐息を注ぎながら囁いた。
「あ、うん……」
リョウの甘い囁きにうろたえて思わずこくんとうなずいてしまった。
「さあ、横になって」
リョウに押し倒されてしまう。
「可愛いパンツだな♡」
リョウの言葉が恥ずかしくて、僕は頰を染めたまま顔をそむけた。
リョウはパンツを引きおろして、僕の脚から引き抜いた。
「リョウ、そんなこと!」
股間を覆い隠そうとした僕の手をリョウが払いのけた。
「じっとしていろ。パンツがこんなに濡れてるんだから、アソコもベチョベチョなんだろ。きれいにしなくちゃ、パンツをはきかえてもまた濡れてしまうだろ」
リョウは脱がせた僕のパンツの股間をひろげて見せた。
恥ずかしさのあまり、僕はもう逆らえなかった。
それだけではない。
リョウはいったい何をするつもりなのと不安でたまらないはずなのに、僕の心の中にわずかな期待が混じっていた。
僕の中に巣くったモノが、リョウによってまた官能を呼びさまされるのをじっと待っていた。
リョウは、僕の白くすんなりとのびた脚を両手でぐっと開いた。
太腿がいっぱいに開かれる。
「リョウ!!!」
見てはいや!……僕は両手で顔を覆った。
「まあ、こんなに雫をたらしちゃって。よっぽど気持ち良かったんだろうな。俺がもっともっと気持ちよくしてあげるから」
リョウが僕の股間に顔を埋めた。
リョウ! そんなこと……!
どうしていいか分からなかった逃げようという考えも、暴れて抵抗しようという考えも浮かんでこない。ただ身体をこわばらせただけだった。
「あッ……」
リョウの熱い唇が、僕のアソコをとらえた。唇で挟みながら、舌でアソコをいたぶり始める。
たちまち、アソコが熱くなり、熱い滴りが湧き出してくる。
次に、リョウは舌先でアソコをクリクリと転がした。
「ああん、あん、リョウ、やめて、やめてッ♡」
やめてと言いながら、僕はリョウの舌がもっと自在に激しく動けるようにと腰を浮かせていた。
リョウは顔をあげた。
「いけない子だな。下半身丸出しで、よがってるなんて。お仕置きが必要のようだ♡」
勝手に人の股間に顔を埋めてもいいのかなどという反論は、到底今の僕には浮かばない。
恥ずかしさに身をよじりながら、太腿を合わせて股間を隠そうとするだけだ。
リョウは強引に太腿を押しひらいて、股間に舌を差し入れてきた。
舌は今や開ききったアナルを這いまわり、奥の熱い肉襞に差し込まれて蠢いた。
「あん……あッ、そんな……」
僕が再び甘い声をあげた。下半身が痺れたように熱くなって、もう何も考えられない。
肉襞の中に潜り込んだ舌の動きが早くなる。
「あ~ん、あ、あ~ん♡」
僕は腰を高く持ち上げ、身体を弓なりに反らせたまま頭上に昇りつめようとしていた。
0
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
【完結】お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
第12回BL大賞奨励賞いただきました!ありがとうございます。僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して、公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…我慢の限界で田舎の領地から家出をして来た。もう戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが我らが坊ちゃま…ジュリアス様だ!坊ちゃまと初めて会った時、不思議な感覚を覚えた。そして突然閃く「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけにジュリアス様が主人公だ!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。だけど何で?全然シナリオ通りじゃないんですけど?
お気に入り&いいね&感想をいただけると嬉しいです!孤独な作業なので(笑)励みになります。
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる