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アイドル発掘

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いよいよ、レコーディングが開始されていた。
レコーディングが始まると、朝から夕方までスタジオに釘付けだった。
昼も洋子が弁当を買ってきてくれたので、助かった。
4人は、洋子にいつも感謝していた。 
昼食も作ってくれるし、助かっていた。
すでに音合わせなどもしてきて、上達もしてたが3ヶ月かかってやっと終わった。
CDが売れてたので、事務所も安心だった。
TV出演は、民放での1回きりのTV出演しかなかった。
12月末に、3グループはレコーディングをしていた。   
3組共、2枚目だった。
まぁボーカルだけ入れて終了し、ジャケット撮影は簡単に終わっていた。
麗奈達は、そこにコーラスを入れていた。 
合わないので、ひとりづつ入れていた。
麗奈は簡単に終わったが、他はダメ出しをされていたが無事終了した。

レコーディングが終ると、ジャケット撮影を開始していた。
冬だというのに、夏のイメージの服装で撮影スタジオで撮ったりしていた。
1月になり、スケジュールが発表された。   また、全国ツアーだった。
今回は、前回よりも過密なスケジュールだと言われた。
それからは、練習と支度に追われていた。
グループはホームページは更新していて、今年の冬からツアーの日時が発表されていた。
ギターも半月で5本を、メンテに出していた。
FenderとGibsonの1本は、色を塗る作業までしていた。
洋子に乗せてもらって、楽器屋まで行き4本をメンテに出していた。
残りは、メンテが終わったら渡していた。
弦やピック、自分でのメンテ材料も買っていた。
1年分なので、相当な数だった。
無いものは、取り寄せてもらっていた。
2月中旬からスタートした、最初は都内4箇所を8回公演した。
そのまま、夜から車を走らせて北に向かっていた。
今回はテーブルは、無く電子ドラムとキーボードが設置されていた。
寝てはパーキングエリアで休憩したり、走ってシャワーを浴びたり。
食事をし、車内で個々に練習をしていた。
今回は旭川からだったので、かなり時間がかかっていた。
同行は、今回も吾郎と香織だった。 
優と善人は東京で待機していた。
今年もオーディションが夏には開催されると、会社のホームページに乗っていた。
休憩をたくさん取り入れて、旭川に到着していた。 
2年ぶりだった。
到着した日と翌日は休暇だったが、それでも4人は普通の生活をしていた。
2時間くらい街には出ていたが、前回とは違い練習などしていた。
もうあの頃とは、腕も違っていたのだがまだまだ納得してなかった。
北海道公演は、今回は1週間で終わらせていた。  
毎日ライブだった。
メンバーは体調管理に気をつけて、麗奈もいつものうがいは1日6回していた。

ツアー中も走ることはやめて無く、毎日4人で朝走っていた。
流石にライブ後は体力など残ってもいなく、暗すぎた冬の北海道である。
走ると言うよりも、ウォーキングで済ませていた。
4月中旬には関東まで戻ってきていた4人は、関東エリアを1ヶ月半で駆け回っていた。
大きな公会堂は選ばず、普通は2000とかを選んでいた。
それでも、チケットは完売していた。 
このところ、活動が見えてなかったグループの全国ツアーだった。
CDも、2ヶ月に1枚リリースされていた。
3組のCDも、1ヶ月ごとに発売されていた。
会社では、CDの受付も店舗から受けていて配送していた。
どのCDも、30万枚プレスされていた。

近畿地方には、9月には入っていた。 
メンバーの要望で車を停めて、たこ焼きをスタッフが買ってきた。
最初の我儘であった。 
あまり言わないので、吾郎は買っていた。
その他のスタッフも、当然食べていた。
12月には四国に入り、そこで正月を迎えていた。
まぁ雑煮などは食べてはいなかったし、御節もなかった。
1月と2月で九州・沖縄を周り、3月に戻ってくると都内でライブをした。
ラジオでも、流れ出していて会社も利益が出てきていた。
3組のCDも、バックコーラスがPrettyGirlsという付加価値がついて売上も伸びてきていた。
次々にCDを発売していたが、曲調が変わったり。
グループの世界観は残しながら、曲が作られていた。

会社では、アイドル系のユニットも組まれていた。
まぁ楽器はできないが、ルックスとそこそこの歌唱力だった。
麗奈達がツアー中に、ボイトレやダンスなどのレッスンを受けていた。
麗奈は善人達に呼ばれて、小会議室で話しを聞かされた。

「麗奈は、ポップスも作曲とかできるんだろ?ちょっと、聞きたいんだけど。」

「CDとかは、割と聞いてますね。意識して作ったのはまだ4曲だけですね。あの2組に提供した曲だけなので。」

「今度は、女性ボーカルのユニットなんだけどね。4人の声が様々なんだよね。それで、分担して歌ったり、みんなで歌うのとかできるかな?」

「ええと、それぞれの音域と声質などわかれば多少時間かかりますけど、できると思います。」

「ここに、それぞれの歌声とボイトレで確認した音域も記録されてるから、聞いてから返事してくれないかな?」

「はい、それでは。一応預からせて頂きます。あまり期待しないでくださいね。」

麗奈は、4人の録音した声と資料を持って自室に帰っていった。
麗奈は善人に連絡して、4人のファルセットの声も聞きたいと言った。
1週間くらい歌を聞いてたりしていたので、その間に色々とイメージをしていた。

やることはたくさんあった。
他の3人は楽器だけだったが、曲作りや他人のまで任されていた。
まぁ他の3人より優遇されてるので、仕方ないと思っていた。
会社も上場して、麗奈も株券を持っていたが知らなかった。
会社自体、麗奈が築き上げたようなものなので所有は20%くらいあった。
吾郎達8人は5%づつ持っていて、メンバーは1%だった。
作詞・作曲やコンサートでの報酬も入れられていた。
他にも自分達の曲も作っていたので、ポップスは時間がかかっていた。
1ヶ月で構想が練り上げられ、音域とかも決まっていた。
善人に4人の顔写真や、だれをメインにしたいのかも聞き始めたのはこの頃だった。
それでもギターを弾いたり、4人で演奏などは楽しんでいた。

休日は必ず取り、美容院とか行きリフレッシュしていた。
1人でキャップを被り、赤い伊達メガネをかけて街を歩くのも好きだった。
髪の毛の束ねてないので、気が付かれなかった。
自分達の曲は4曲できていたが、2ヶ月して後少しのところで彼女達のは完成してなかった。
2ヶ月半でやっと完成していた。 
それぞれの歌う場所・コーラス部分なども細かく記載されていた、夏の曲だった。
2曲を作り上げ、善人と優と彼女達4人で大会議室で聞かせていた。
4人の声を合わせると、3オクターブは出るのでその範囲で留めた。

「ちょっと、声高くないですか? ここ私になってますけど、出ません。すいません。」

「あ そこはファルセットね。裏声ですよ。大丈夫です。出ますからね。この1箇所だけなのでがんばってください。その音だけなのでね。その音がないと、この曲が生きてこないのでね。売れなくてよければ、少しそこを変えますけど。ボイトレ頑張れば出ますよ。」

「ああ そうだな、ここが抜けるとしまらない曲だからな。それでも歌いやすい方だからな。後の1曲は、問題ないようだし。どうするか、決めなさいね。」

「それじゃ、決めてダメなら作り直しますので。検討しておいてくださいね。レコーディングの練習があるので、失礼します。」

麗奈は、デモと楽譜を置いて部屋から出ていった。

「まぁな、4人で3オクターブだからな。あいつは1人で5オクターブは出るからな。しかも地声でだけどな。路線が違うからそこらは比べても仕方ないけどね。あいつらは、演奏で勝負してるから。ボイトレだって、もう8年目かな?まだやってるしな。」

「ちょっと、練習とかしてきていいですか?それから言います。」

「無理に声出すなよ。優しく出せば出るからな。」

4人もそれぞれデモと楽譜を持って、部屋を後にしていた。
エントランスに降りると、4人は凄まじい光景を目にしていた。
音は聞こえてないが、演奏を中断して意見を言い合っていた。
彼女らは、頑張らなければと思っていた。

麗奈達の練習は、夜中まで続いていた。 
休憩して意見交換もしていた。
この頃は色々な人と話してるので、割とあすかや彩香などの意見も無くなってきていた。
葉月は、相変わらずマイペースだった。

「麗奈。こっちに来てから下着とか買ってる?洋服もだけど。」

「あ 下着は、あったのをそのままですね。洋服は買いましたよ。2枚くらい。」

「おーい 下着なんてボロボロだろ? 全部買い変えろよ。胸も垂れてきちゃうよ。お尻もね。1年に1回くらいは、見ながら買い替えないとね。後は、トレーニングウエアも、2セット買うといいよ。もう、ボロくなってきてるからね。なんなら部屋着にすればいいしね。」

「そうなんですね。ありがとう、彩香。実家では、母が買ってくれてたからわからなかったから。」

言うまでもないが、次の休みに洋子に付き添って貰って下着とトレーニングウエアを購入していた。
ついでに、ランニングシューズもだった。
お金を稼いでいるのに、お金には執着心が無く物欲もなかった。
例外は、ギターは欲しかったみたいだった。
4曲作ったのだが、また化粧品会社からの依頼が来ていた。
今から作っても、ギリギリだった。  
前は夏用だったが、今回は秋用だった。
レコーディングしながら、依頼された曲を手掛け始めていた。
秋は物静かな季節で、イメージはすぐに浮かんできたが。
今回はエレキは入れないで、アコースティックオンリーにしようとしていた。
アルペジオ・リズム・リードを全てアコースティックでやるという、今までにない奏法だった。
ちょっと、曲調が変わっていて。
馴染めないかと思ったが、一応善人に聞いてもらった。
次の日、呼ばれると大会議室だった。   
今度は、大勢の前で音を聞かせていた。

「こんな曲もあるんだ。イメージがかなりしっくりきてて、いい感じだと思うけど歌詞はどんな感じなのかな?」

「あ ちょっと、待っててくださいね。」

慌てて部屋を出ていくと、10分後に現れて。みんなに配布していた。
聞かせたデモに合わせて歌った。

「ええと、秋なのでこんな感じにしましたけど。改善したいところがあるならばおっしゃって頂ければ近日中に改めて作り直して来ますけど。」

「そうだな、サビのところをもう少しリードっていうのかな?あれの音を強調してくれるといいけどね。」

「あ それなら、エンジニアさんに頼むといくらでも調節はしてくれるので問題ないですね。曲自体の感想とかございましたらお願いします。」

「曲自体も、ぴったりきてるから文句はないよ。前のもよかったけど、今回のも前よりも気に入ってるしね。」

「ええと、アコースティック3本使用するので。2本は頂いたMartinで弾いて。音色の違うギターを1本、入れたいと思っています。デモでは、そこまで音色とか追求できなかったので、すいません。」

「これ以上、いい音が出るんだね。どうだろう、これで決定しては。」

「まぁ、大掛かりなCMになるので3者の競合になるけど。それでもいいのかな?」

「あ それは、私個人はいいですけど。会社に聞いてみてください。」

会社と化粧品会社で話し合い、オーケーが出た。

「期限は、悪いけど10日後だけどいいかな?」

「大丈夫だと思いますけど、一生懸命がんばりますのでよろしくおねがいします。」

こうして、化粧品のCMでの競合に参加することになった。

麗奈はみんなに連絡を入れて、集まってもらった。

「ええと、化粧品のCMが今回も来たんですけど。今回はエントリーが私達入れて3組だそうです。レコーディング期限は10日後までに仕上げることでした。曲とかは、できて。会社からも指示はでてますけど、後はみんなの協力だけですけど。どうしますか?」

「麗奈。かたっ苦しいんだよ。麗奈の作ったのが選ばれないわけないだろ。目一杯演奏するからさ。休日返上でね。その代わり、終わったらファミレスおごってよね。」

その場で、みんなに曲を聞かせていた。 
既に、みんなに渡すデモも作ってあっり譜面も配った。

「弱々しく頼んできた割には、用意良いよな。最初から、やる気だったんだろ?」

「ええ すいません。」
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