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除毛されちゃいましたー

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2ヶ月に1センチくらいは身長も伸び始めていた。
もうすぐ、Aだが。中々到達してなかったが
しだいに胸の膨らみも大きくなりかけていた。
まぁ、みんなこんなものだろうと思っていた。 
陰毛は、やや濃くなってきていた。
茉莉子に聞くのも恥ずかしかったが、一応聞いてみた。

「あんたまだ毛も生えてなかったの? 遅すぎよ。これから脇毛とかも生えてくるから処理しないといけないわよ。」

茉莉子は、麗奈の腕をあげて。

「ほら、少し生えてるわよ。こんなんでノースリブのタンクトップなんて着たら笑われちゃうよ。これ、新品だから麗奈にあげるね。剃り方わかる?」

麗奈は、首を横に振っていた。

「しょうがないな。見てなさいね。最初やってあげるからね。」

茉莉子はシェービングを塗ると、カミソリで剃りだしていた。
細かい産毛の様な脇毛が、剃られていた。

「麗奈はこういうの面倒でしょ?  脇毛だけなら、高校くらいに永久脱毛するといいわよ。 面倒じゃなくなるしね。陰毛もかしら?」

「そんな下まで他人に見られたくないし、処理なんてしないからいいわよ。」

「あら、処理しないと可愛いショーツも履けないわよ。毛がはみ出しちゃってね。おばさんパンツのままね。いいのかしらね?」

「おねえちゃんも処理してるの? 」

「当然でしょ。それって、女子力アップよ。パンツとか見せるものじゃないけどね。おしゃれはショーツからよ。見えないところからお洒落して、気持ちを高めないとね。」

「まだ、生えてきたばかりだから大丈夫よ。今度は自分でするわね。ありがとうお姉ちゃん。」

「ちゃんと、シャワーで今剃った所流すのよ。お風呂場で剃ると、いいかもしれないわね。」

「は~い」

胸が大きくなる代償として、無駄な毛が生えてきていた。
脇毛の処理も終えて、ついに明後日本番の日が迫っていた。

前日練習は早めに切り上げていた。
全曲を通しで、2回演奏していた。
楽器庫に、器材を入れて。
麗奈は、ギターを持って帰っていた。
ベースの彩香も、持って帰った。   
本番前は、弦の張替えをするからだった。
張ってある弦で、最後の練習をしていると茉莉子が部屋をノックした。

「明日だね。がんばるんだよ。見に行くからね。友達たくさん連れてってやるからね。コケんじゃないわよ。私が恥ずかしいからね。」

「うん、ちょっと頑張る。できることしかできないから。」

「そうね。普段の通りやればいいんじゃないかな? 普段以上にはできないからね。しかし、無口な引込み思案な麗奈がボーカルだなんて、笑っちゃうバンドだけどね。」

「だって、選ばれたから。やってるだけだし。みんなが助けてくれるからなんとかなってるのよ。」

「幸平にも言おうかしらね。お姉ちゃんの晴れ舞台を見るようにね。」

「それ、やめてよ。1番、恥ずかしいから、言わないでね。お願い。」

「わかったよ。準備してそろそろ寝なさいね。おやすみ。」

茉莉子に励まされ、2本のギターの弦を張り替えケースにしまった。
風呂場で一応、脇毛をチェックして多少生えてきている毛を剃った。
ベッドに入り、ゆっくりと目を閉じて明日の事を思い浮かべながら寝てしまっていた。
案外、度胸はあり、肝もすわっていた。

朝は、いつもより早く目覚め。
両親は麗奈とは口をあまり聞いてくれていなかったが、仕方なかった。
出来の良い音大を目指している姉の茉莉子と比べられれば、当然だった。
しかも、頼み込んで教室まで通って習ったユーフォも。
中学では、3ヶ月も持たずに辞めていた。
1年の夏は朝から夜まで家には帰ってこなく、いつも説教をされていた。
それからは、毎日。学校からの帰宅も遅く。
母の帰宅の少し前に、帰っていた。
部屋に毎日閉じこもっていて、まるでオタクみたいな生活だった。
両親が心配するのも、無理はなかったが仕方なかった。

朝食をゆっくり食べて、出番は昼過ぎなので。10時に学校に集合だった。
みんな衣装に、夏用のサマーコートなどを羽織って行くことにしていた。
まぁ、学校までは衣装の上に制服を着ていた。
器材室から、校舎の入り口まで。みんなで荷物を運んでいた。
イヤモニは、忘れずに積み込んでいた。
何度も演奏してるので、楽譜は持っていたがいらなかった。
麗奈は自分が作詞してるので、歌詞も完璧だった。
ミネラルウォーターも、15本用意されていた。
みんなが心配してるのは、麗奈の暴走だけだった。

会場に着くと、既に自分達の演奏するステージでは他のバンドが演奏をしていた。
上手かったが、さほどお客さんはいなく。
少し寂しかったが、こんなものだろうと思った。
なにせ、メインステージではプロやセミプロの演奏をしているのだから。
4人は制服では暑いので、衣装の上にコートを羽織り。
昼食にしていた。
13人で昼食をしながら、ワイワイと話しをしていた。
そこへ商店街の人達が集まってきていた。

「流石、余裕だね。もっと緊張してるかと思ったけど、クリスマスで慣れたかな?」

「緊張はしてますけど、後は麗奈が暴走しないことを祈るだけですよ。」

「もう、そんな暴走しないです・・・・・・」

麗奈は小さな声で言っていた。

「良いんじゃないか?祭りなんだから、演奏する方も楽しまないと、こっちに伝わらないからね。暴走、大いに結構だよ。」

「おじさん、そんなこと言ったら、本当に暴走しちゃうから。」

「そうか そうか、俺達商店街はお嬢さん達の味方だからね。ずっと聞いてるよ。」

「はい、ありがとうございます 精一杯がんばります。」

まぁ、ほとんどの受け答えは、あすかの担当だったが。
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