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メリークリスマス
しおりを挟む麗奈の悩みは音楽ではなく、胸であった。
みんなAとかBはあるのに、未だに発育してないAAの胸だった。
身長は普通より低めで145であり、体重も34キロだった。
風呂場で乳房を揉んで大きくしようとしたが、本で読むと形が悪くなるとか乳首が黒くなるとか。
ロクなことが書いて無く、1回しかやっていなかった。
もう、2度とあんなステージ衣装は嫌だと思っていた。
クリスマスにはイベントを開催しようと計画を立てていた。
商店街にも話しをして、2つの商店街が交差する広場で演奏ができることになった。
年の瀬も迫り、街は慌ただしい季節である。
街のイルミネーションは、20日前から輝いていた。
ここでいい演奏ができれば、なんかのイベントには参加できるかもしれなかった。
人前で演奏とか滅多にできないので、良い機会だった。
学園祭から、猛練習を積み重ねていた。
時には喧嘩したりもした。
それは、悪いことではなく。
悪ければ、お互いに言い合っていた。
それによって、言われないように家で各自練習をしていた。
時間は2~3時間なので、限りなく曲の演奏はできた。
曲の選択にも困っていたが、商店街なので。
子供向けの歌も入れなければならなかった。
【赤鼻のトナカイ】【ジングルベル】【恋人がサンタクロース】【WINTER SONG】【聖なる夜の贈り物】【LAST CRISTMAS EVE] [ クリスマスキャロルの頃には】【Marry Marry Xmas】【Cristumas Wish】【クリスマスイブ】【ラストクリスマス】【素敵なホリディ】【ハピネス】【恋人達のクリスマス】だった。
曲を決めて練習をして、当日が来ていた。
学校は、今日が終業式だった。
午前中で終わると、軽トラックに器材を運んでいた。
「おい、お前らどっかで合宿でもするのか? 評判良かったからな。」
「これからパーティーよ。是非暇なら見に来てね。商店街でやるから。」
「おお、わかった。もっと早く言えばいいのに。みんなに知らせてやっからがんばれよ。」
「ありがとう がんがりま~す」
商店街の人の協力もあり、器材の運搬には軽トラックで運んでもらっていた。
今日は本当に野外だった、荷物を乗せたトラックは葉月を乗せて走っていった。
4人は、お揃いの服と靴だった。
着替えはあっちでやるので、持っていた。
時間は、5時から9時が開けられていた。
元の通ってた教室から、無理を言ってユーフォも借りてきていた。
4時から、スタンバイを始め始めた。
商店街は、なにか始まるのかと気にしてる人もいた。
4人は、商店街の洋服屋の更衣室で衣装に着替えた。
ミニのサンタの衣装と赤いブーツだった。
頭にも帽子を被って、ユーフォとペットを持って出てきた。
昔、葉月とやった季節外れの打上花火がスタートした。
葉月は、一緒に戻ったと思ったらキーボードをシンセサイザーに交換してきていた。
まぁ、バンドではシンセの方がよかった。
どんだけ金持ちなんだ!!
一曲吹き終わると、マイクを取って。
「みなさん、メリークリスマーーーーーーーーーーーーース
今日は商店街の皆様に無理を言ってここで演奏させてもらうことになりましたーーーーーーーーーーーーーー
まだ、バンド始めて4ヶ月でお見苦しい点もございますでしょうがーーーーーーーーーーーーーー
聞きながらお買い物とか楽しんで 良いクリスマスを迎えてくださいねーーーーーーーーーーーーーーー」
麗奈達は、次々と演奏を始めていた。
ミスも少なく、自分たちのこの4ヶ月の成果を十分に出し切っていた。
まぁ、途中でマイクパフォーマンスをしても2時間くらいで終わってしまい。
再び、少し10分休憩をしてから始めていた。
この寒空の中、ずっと聞いてるカップルの姿もあった。
ムードある曲では、恋人がキスしたりもしていた。
「みなさん 良いクリスマスをーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、ありがとうございましたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
感謝しまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす。」
観客の拍手の中無事クリスマスパーティーは終了した。
28曲も歌ってしまっていた。
途中で何度も水は飲んでいたが。
そのまま器材を片付けてると、商店街の人も手伝ってくれて。
一旦、店の中にしまって。
翌日の早朝取りに来ることにした。
翌朝は、みんな8時には商店街に来て。
お礼を言い回っていた。
器材はなぜか、ワンボックスに積み込まれ学校に向い、当直の先生の許可を得て器材を運んだ。
4人は、ホッとしてこれから打上でもしよかと言っていた。
それほどお金も無い麗奈だったが、今回は仕方ないと同意していた。
校門にワンボックスが停まっていて、乗せてくれた。
商店街に到着すると、降りて。
ファーストフードの店に、連れて行かれた。
キョトンとしてた4人だったが、商店街の会長からご褒美だと言われて驚いた。
「前年よりも売上がみんな良かったしね。また、なんかあったら頼むね。おじさんも昔はジャズやってたから音楽は好きなんだよ。まだまだ腕は未熟だけど、4ヶ月でここまでだったら、相当努力したんだね。しかし、みんなの器材はすごいよな。普通買えないだろ。」
「私は夏休みにバイトして買いましたよ。25万もしましたけどね。」
「まぁ、私達3人は親に頼み込んでかしらね。麗奈が良いギター持ってたからそれに揃えた感じかしら。」
「おじさんもやってたからわかるけど、あのベースは弾きにくいだろ?」
「ええ 最初は弾きにくかったですね。調節も楽器屋でやってもらわないといけないので。でも、音色とかあれの音には変えられませんからね。」
4人は大人たちと話しながら、ポテトとシェイクを飲んでいた。
商店街の人々に感謝をして、深くお辞儀をして4人は帰っていった。
冬休み中は、それぞれ課題を持って個人練習だった。
葉月は厳しく 1日10時間以上の練習と言っていたが。
麗奈は、いつも休みの日はやっていたので苦にもならなかった。
なんせ速弾きのところなどは、ユーフォの時の様に。
最初はゆっくり正確にやっていて、除々に速度をあげていった。
クリアするのには2日程かかるのであったが、それでも起きてから寝るまでやっていた。
その間は食事と風呂だけだった。
茉莉子も呆れていた。
「たまには幸平の面倒でもみなさいよ。」
母に言われたのだが。
部屋の鍵を閉めて、自分1人の世界に入っていた。
ちなみに今は、アンプ内蔵のヘッドホンで練習をしていた。
チューナーはさっぱり使わず、そのまま放置されていた。
こうして、短い冬休みも終わっていた。
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