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8.神から与えられたのは、罰と……
それから少し前
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それから少し前……。
ランカに無理やり置いてけぼりにされた、哀れな知の魔人、アルフィーが乗り移ったアザレアは今、縄でぐるぐる巻きにされていた。
(こ、これはどういう状態なんだ……!?)
「さあ、アザレア。どういうことなのか説明していただけますこと?」
脳の中身を覗き込める、アルフィーは知っていた。
自分が入っているアザレアと、目の前でニコニコと微笑みながらナイフの刃先をアザレアの首元に突きつけているプルメリアは、良好な関係であり、同じ目的を遂行するための同志であることを。
それにも関わらず、プルメリアは容赦無く自分……いや、アザレアに対して「ちょっとでも逆らったら殺す」と言いたげなオーラを出して接しているのだ。
「なっ……」
と声を出して気づいた。
声を出せば、別人だとバレてしまう。
でも、気づいた時には遅かった。
「ふふふ。大丈夫ですわ、アザレア……いえ、知の魔人様」
「気づいていたのか」
「私は、仮にも神を司る魔人ですわよ」
(それが事実ではない可能性は、ランカが気づいた……)
だが、その疑惑をわざわざ本人にこのタイミングでぶつけることは避けるべきだと、アルフィーは悟ってもいた。
「そうか……であれば、話は早いな。このままで行かせてもらう」
「かわいいお顔から、おじさまのお声が出てくるなんて……ゾクゾクしますわね」
あまり誉められた気はしないものの、アルフィーはスルーして言葉をつなげる事にした。
「単刀直入に聞く。何故俺は縛られている」
「決まってますわ。罰です」
「……何?」
そう言った瞬間だった。
「ぐあっ……!!!」
急に、アザレアの体が縄で締め付けられた。
プルメリアが、強い力で引っ張った野田。
「どうしてカサブランカの体を逃したの。あれがなければ、私の計画は完遂しないのに」
「ど、どういう意味だ……?」
ランカに無理やり置いてけぼりにされた、哀れな知の魔人、アルフィーが乗り移ったアザレアは今、縄でぐるぐる巻きにされていた。
(こ、これはどういう状態なんだ……!?)
「さあ、アザレア。どういうことなのか説明していただけますこと?」
脳の中身を覗き込める、アルフィーは知っていた。
自分が入っているアザレアと、目の前でニコニコと微笑みながらナイフの刃先をアザレアの首元に突きつけているプルメリアは、良好な関係であり、同じ目的を遂行するための同志であることを。
それにも関わらず、プルメリアは容赦無く自分……いや、アザレアに対して「ちょっとでも逆らったら殺す」と言いたげなオーラを出して接しているのだ。
「なっ……」
と声を出して気づいた。
声を出せば、別人だとバレてしまう。
でも、気づいた時には遅かった。
「ふふふ。大丈夫ですわ、アザレア……いえ、知の魔人様」
「気づいていたのか」
「私は、仮にも神を司る魔人ですわよ」
(それが事実ではない可能性は、ランカが気づいた……)
だが、その疑惑をわざわざ本人にこのタイミングでぶつけることは避けるべきだと、アルフィーは悟ってもいた。
「そうか……であれば、話は早いな。このままで行かせてもらう」
「かわいいお顔から、おじさまのお声が出てくるなんて……ゾクゾクしますわね」
あまり誉められた気はしないものの、アルフィーはスルーして言葉をつなげる事にした。
「単刀直入に聞く。何故俺は縛られている」
「決まってますわ。罰です」
「……何?」
そう言った瞬間だった。
「ぐあっ……!!!」
急に、アザレアの体が縄で締め付けられた。
プルメリアが、強い力で引っ張った野田。
「どうしてカサブランカの体を逃したの。あれがなければ、私の計画は完遂しないのに」
「ど、どういう意味だ……?」
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