413 / 455
8.神から与えられたのは、罰と……
抱けばいいのか? ※
しおりを挟む
「泣いてないわよ」
私は、なけなしの負けず嫌いを出してみる。
でも言葉と裏腹に、涙がボロボロ出て止まらない。
どうすれば止まるのだろう。
この、弟よりはまだ可愛げがある王子の前で、自分の弱みを見せたくなかったはずなのに。
そんなことをぐるぐる考えている時だった。
エディ王子が、私の腕を引っ張って、自分の胸に引き寄せてきたのは。
「ちょっ……ちょっと!?」
「抱けばいいのか?」
「……え?」
「俺がお前とセックスすれば、お前は泣き止むのか?」
どストレートに、私がさっき叫んだ内容を真顔で綺麗な顔に言われてしまったので、私は居た堪れなくなった。
「べ、別に……さっきのはちょっと……イライラしてたから」
私は、エディ王子から離れるために起きあがろうとしたが、エディ王子に引っ張られ、胸に抱きしめられてしまった「
「ちょっ……」
「俺もなんだ……」
「え?」
「俺も正直言えば、むしゃくしゃして仕方がないんだ……あの3人を見てると……」
あの3人というのは、ノアさんとエディ王子の母親……そして弟のことだろうか。
「だから、ランカに話を聞いてもらいたいとも思ってきたんだ。でも……」
そう言いながら、エディ王子は私の目をしっかり見た。
情熱を帯びた目は、セックスの時のエディ王子を思い起こさせる。
「悪い、ランカ。俺も今、どうしてもカシーの中に入りたい」
(やっぱり、それか……)
私も、さっきから自分の股部分に当たるエディ王子の昂りを感じていたので薄々はそうじゃないかと思っていた。
でも、この後に及んで、真っ正直に言われるのは、やっぱり苦しい。
この男の本命は私じゃなくてこの体の持ち主。
私は、所詮身代わりなのだ。
「……でも、中身は私だよ」
「わかってる。でも俺が抱かなかったら、お前は別の男にカシーの体を抱かせるかもしれない」
「結局、それが理由」
「それもある」
そういうとエディ王子は強く抱きしめた。
私は、それ以上口を開くのをやめて、抱き返す。
カシーと交わりたくて仕方がない雄であるエディ王子と、今は誰でもいいから交わりたい牝の私は、一瞬だけ体を離してから、無我夢中で唇を貪りあった。
唾液が混じるほど、舌を絡めあいながら、お互いの服を脱がせ始める。
この熱さえ治れば、また冷静になれる。
そしたら、お互いのイライラをちゃんとぶつけ合える。
そう信じながら、私はカシーの極上の乳房をエディ王子の前に曝け出し、エディ王子に貪らせ始めた。
「んあっ……」
くちゅくちゅと、エディ王子の舌で転がされる感覚は、今まで以上に私の魂に響いていた。
私は、なけなしの負けず嫌いを出してみる。
でも言葉と裏腹に、涙がボロボロ出て止まらない。
どうすれば止まるのだろう。
この、弟よりはまだ可愛げがある王子の前で、自分の弱みを見せたくなかったはずなのに。
そんなことをぐるぐる考えている時だった。
エディ王子が、私の腕を引っ張って、自分の胸に引き寄せてきたのは。
「ちょっ……ちょっと!?」
「抱けばいいのか?」
「……え?」
「俺がお前とセックスすれば、お前は泣き止むのか?」
どストレートに、私がさっき叫んだ内容を真顔で綺麗な顔に言われてしまったので、私は居た堪れなくなった。
「べ、別に……さっきのはちょっと……イライラしてたから」
私は、エディ王子から離れるために起きあがろうとしたが、エディ王子に引っ張られ、胸に抱きしめられてしまった「
「ちょっ……」
「俺もなんだ……」
「え?」
「俺も正直言えば、むしゃくしゃして仕方がないんだ……あの3人を見てると……」
あの3人というのは、ノアさんとエディ王子の母親……そして弟のことだろうか。
「だから、ランカに話を聞いてもらいたいとも思ってきたんだ。でも……」
そう言いながら、エディ王子は私の目をしっかり見た。
情熱を帯びた目は、セックスの時のエディ王子を思い起こさせる。
「悪い、ランカ。俺も今、どうしてもカシーの中に入りたい」
(やっぱり、それか……)
私も、さっきから自分の股部分に当たるエディ王子の昂りを感じていたので薄々はそうじゃないかと思っていた。
でも、この後に及んで、真っ正直に言われるのは、やっぱり苦しい。
この男の本命は私じゃなくてこの体の持ち主。
私は、所詮身代わりなのだ。
「……でも、中身は私だよ」
「わかってる。でも俺が抱かなかったら、お前は別の男にカシーの体を抱かせるかもしれない」
「結局、それが理由」
「それもある」
そういうとエディ王子は強く抱きしめた。
私は、それ以上口を開くのをやめて、抱き返す。
カシーと交わりたくて仕方がない雄であるエディ王子と、今は誰でもいいから交わりたい牝の私は、一瞬だけ体を離してから、無我夢中で唇を貪りあった。
唾液が混じるほど、舌を絡めあいながら、お互いの服を脱がせ始める。
この熱さえ治れば、また冷静になれる。
そしたら、お互いのイライラをちゃんとぶつけ合える。
そう信じながら、私はカシーの極上の乳房をエディ王子の前に曝け出し、エディ王子に貪らせ始めた。
「んあっ……」
くちゅくちゅと、エディ王子の舌で転がされる感覚は、今まで以上に私の魂に響いていた。
0
お気に入りに追加
570
あなたにおすすめの小説


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる