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8.神から与えられたのは、罰と……
ホープスターという名の国
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この国の名前はホープスター。
前世の世界の言葉に置き換えると希望の星。
いかにも、悪を倒す正義の味方がいそうな名前。
私とエディ王子は、ノアさんによってこのホープスターの城まで連れてこられたのだが……。
(なんか、イメージと違う……)
アルストメリーの城は、よくファンタジーに出てくる城だ。
でも、こちらの城はどちらかと言うと……。
「ノアさん」
「何でしょう?」
「この城も、作ったのはノアさんですか?」
「なぜ、そう思うのです?」
「だって……」
明らかに、城というよりは私にとっては馴染みが深すぎる景色なのだ。
そう。高層ビルが乱立する、あのオフィス街。
その中央に聳え立つ、時計付きの1番高い塔のような場所がこの国の城だとノアさんは言った。
あの、社畜時代に通い続けた場所と瓜二つの場所。
「いや……ちょっと……見たことあるような風景が広がってたもので……」
「偶然じゃないですかね」
(……これは……偶然じゃないな)
これも、予知の力のおかげなのかはわからないが、この見慣れた風景にノアさんが何らかの形で関わっているであろう疑惑は、ますます広がった。
即答するにしても、スピードが早すぎる。
まるで、この質問がきたらこう返そうと、すでに決まっていたかのように。
ちらりと、真横にいるエディ王子を見ると、興味津々に建物を眺めていた。
ちなみに、アさんの手は、未だにエディ王子によって紐でくくられ、紐の先はエディ王子が持ったままだったので、それはそれはとてもシュールな状態ではあった。
「では、参りましょうか。王と王妃が……あなた方をお待ちです。エディ王子」
ノアさんがそう言うと、エディ王子の顔が強張った。
私はまだ、その強張りの理由に心当たりはなかった。
前世の世界の言葉に置き換えると希望の星。
いかにも、悪を倒す正義の味方がいそうな名前。
私とエディ王子は、ノアさんによってこのホープスターの城まで連れてこられたのだが……。
(なんか、イメージと違う……)
アルストメリーの城は、よくファンタジーに出てくる城だ。
でも、こちらの城はどちらかと言うと……。
「ノアさん」
「何でしょう?」
「この城も、作ったのはノアさんですか?」
「なぜ、そう思うのです?」
「だって……」
明らかに、城というよりは私にとっては馴染みが深すぎる景色なのだ。
そう。高層ビルが乱立する、あのオフィス街。
その中央に聳え立つ、時計付きの1番高い塔のような場所がこの国の城だとノアさんは言った。
あの、社畜時代に通い続けた場所と瓜二つの場所。
「いや……ちょっと……見たことあるような風景が広がってたもので……」
「偶然じゃないですかね」
(……これは……偶然じゃないな)
これも、予知の力のおかげなのかはわからないが、この見慣れた風景にノアさんが何らかの形で関わっているであろう疑惑は、ますます広がった。
即答するにしても、スピードが早すぎる。
まるで、この質問がきたらこう返そうと、すでに決まっていたかのように。
ちらりと、真横にいるエディ王子を見ると、興味津々に建物を眺めていた。
ちなみに、アさんの手は、未だにエディ王子によって紐でくくられ、紐の先はエディ王子が持ったままだったので、それはそれはとてもシュールな状態ではあった。
「では、参りましょうか。王と王妃が……あなた方をお待ちです。エディ王子」
ノアさんがそう言うと、エディ王子の顔が強張った。
私はまだ、その強張りの理由に心当たりはなかった。
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