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8.神から与えられたのは、罰と……
私がこの世界に連れてこられた本当の目的
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「どうも、私がカサブランカの体に入ったことで、カサブランカの脳に変化が出てきたみたいなの」
「脳に、だと……?」
急にエディ王子は怖い顔をした。
まあ、仕方がない。
これまでの流れを考えると、ノアやトラヴィスが与えたような影響を真っ先に思い出すだろうから。
「多分、想像よりはだいぶマシ……かも?」
「どういう意味だ?」
エディ王子の質問に答える前に、1度私はノアの方を見る。
「……話して……いいのよね」
私の問いかけに対し、ノアは
「何故……私なんかに聞くのです?」
と、決断を投げてきた。
(この人が何を考えているのか、イマイチ分からない)
でも、いくつかノアが動かざるを得ない場面はあった。
その共通点を考えてみると、今ノアが言ったように私の判断でエディ王子に話しても問題なさそうと言える。
少なくとも、話をすることで、誰かに何かが起きることはなさそう……ということなのだろうから。
まあ、これも今までのことから推測できる仮説でしかないのだけど。
「じゃあ、はい、言います。カサブランカの肉体が持つ脳と、私の魂が融合することで、どうも目覚めちゃったらしいのよね」
「目覚めた……というのは?」
「新しい……魔……って、言うのか?な?」
(そう考えた方が、もしかすると辻褄が合うかも……?)
カサブランカの肉体が持っていた魔は、空間と時間を操ることができる。
これは、何かと何かの間……それこそ、小さな隙間でも良い……そういう、間と呼ばれる部分であればどんな風にでも操ることができる能力である。
その空間が果たしてどこまでを指しているのかは、想像でしかないが、世界と世界の間もまた、カサブランカは司ることができるのかもしれない。
それこそ、例えば私の前世住んでいた世界と、この世界の間もまた……カサブランカならば繋ぐことは可能。
それがどういう仕組みなのか、理系でもない私には分からないし、そもそも理系だって突き止められるかも分からない。
その時間を司る部分が、今回のキーになる能力開花に繋がる。
時間というのは、もちろん過去から未来に繋がる。
アルフィーの記憶から考えると、体ごと過去と未来の行き来が可能だった可能性もある。
ただ、もし脳だけが過去未来を行き来することができるようになったとしたら?
その場にいながら、未来も過去も見通せるようになったとしたら?
まだ、本格的にちゃんと開花したとは言えないだろう。
完璧に使いこなしてもいないだろう。
それでも、少しずつ、自分の中に染み込んでいくのがわかる。
「私はもしかすると、予知が使えるようになったかもしれない。もしくはカサブランカが」
そのセリフを呟いた瞬間、ノアがニヤリと微笑んだ。
なるほど。
それが、私がこの世界に連れてこられた本当の目的だったのかと、理解できた気がした。
「脳に、だと……?」
急にエディ王子は怖い顔をした。
まあ、仕方がない。
これまでの流れを考えると、ノアやトラヴィスが与えたような影響を真っ先に思い出すだろうから。
「多分、想像よりはだいぶマシ……かも?」
「どういう意味だ?」
エディ王子の質問に答える前に、1度私はノアの方を見る。
「……話して……いいのよね」
私の問いかけに対し、ノアは
「何故……私なんかに聞くのです?」
と、決断を投げてきた。
(この人が何を考えているのか、イマイチ分からない)
でも、いくつかノアが動かざるを得ない場面はあった。
その共通点を考えてみると、今ノアが言ったように私の判断でエディ王子に話しても問題なさそうと言える。
少なくとも、話をすることで、誰かに何かが起きることはなさそう……ということなのだろうから。
まあ、これも今までのことから推測できる仮説でしかないのだけど。
「じゃあ、はい、言います。カサブランカの肉体が持つ脳と、私の魂が融合することで、どうも目覚めちゃったらしいのよね」
「目覚めた……というのは?」
「新しい……魔……って、言うのか?な?」
(そう考えた方が、もしかすると辻褄が合うかも……?)
カサブランカの肉体が持っていた魔は、空間と時間を操ることができる。
これは、何かと何かの間……それこそ、小さな隙間でも良い……そういう、間と呼ばれる部分であればどんな風にでも操ることができる能力である。
その空間が果たしてどこまでを指しているのかは、想像でしかないが、世界と世界の間もまた、カサブランカは司ることができるのかもしれない。
それこそ、例えば私の前世住んでいた世界と、この世界の間もまた……カサブランカならば繋ぐことは可能。
それがどういう仕組みなのか、理系でもない私には分からないし、そもそも理系だって突き止められるかも分からない。
その時間を司る部分が、今回のキーになる能力開花に繋がる。
時間というのは、もちろん過去から未来に繋がる。
アルフィーの記憶から考えると、体ごと過去と未来の行き来が可能だった可能性もある。
ただ、もし脳だけが過去未来を行き来することができるようになったとしたら?
その場にいながら、未来も過去も見通せるようになったとしたら?
まだ、本格的にちゃんと開花したとは言えないだろう。
完璧に使いこなしてもいないだろう。
それでも、少しずつ、自分の中に染み込んでいくのがわかる。
「私はもしかすると、予知が使えるようになったかもしれない。もしくはカサブランカが」
そのセリフを呟いた瞬間、ノアがニヤリと微笑んだ。
なるほど。
それが、私がこの世界に連れてこられた本当の目的だったのかと、理解できた気がした。
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