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8.神から与えられたのは、罰と……
……こいつ……見てたな……?
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ノアの姿を見た途端、私の中につい数時間前の記憶が蘇る。
アルフィーの魂が入っているアザレアの脳経路を変えたと言うノア。
そしてその結果、確かにアルフィーは、エディ王子を見ても反応はしなくなった。
それから……エディ王子に対する明確なまでの殺意に近い反応。
そして私の世界を知っている発言。
そこに、さっき覗いたばかりのアルフィーの記憶を照らし合わせてみる。
いかに人体を司る魔人という存在が、恐ろしいものか。
ノアと最後に会った時より、トラヴィスの所業を知った今の方がずっと理解できている。
「ランカ、俺の後ろにいろ」
「え」
「いいから」
エディ王子が、震えた手で庇おうとしてくれた。
それはきっと、カシーの体をノアに触れさせたくないという思いからだろうか。
当然だろう。
エディ王子とノアの険悪な様子を見る限り……私がここに来る前から何らかの確執があったに違いないから。
「そんな可愛い事をして……本当に可愛いね。愚かな程に」
ノアはそう言うと、私たちが入っている湖の中に入ってくる。
「ちょっ……何で入ってくるの……!?」
「君達ばかり、楽しそうなことしてずるいなって」
「ずるいって何!?」
エディ王子と私は、必死にノアと距離を取ろうとする。
ノアの魔は、私たちの体に触れなければ発動しないはずだから。
一方で、エディ王子は右手に何やら力を込めている。
エディ王子の手のひらの上には、次々と水の滴……のようなものが次々と集まってくる。
「ほう……カサブランカ様のおかげで、魔が使えるまでに復活しましたか」
そう言うと、ちらりとノアは私の腹部部分に目をやる。
(ま、まさか……)
「見てた……?」
「何をです?」
「……見てないなら別に」
「安心しましたよ、王子の魔を押さえ込んでくれて」
「…………」
(…………こいつ……見てたな……?見てたん……だな!?)
「いやああああああ!!!」
アルフィーの魂が入っているアザレアの脳経路を変えたと言うノア。
そしてその結果、確かにアルフィーは、エディ王子を見ても反応はしなくなった。
それから……エディ王子に対する明確なまでの殺意に近い反応。
そして私の世界を知っている発言。
そこに、さっき覗いたばかりのアルフィーの記憶を照らし合わせてみる。
いかに人体を司る魔人という存在が、恐ろしいものか。
ノアと最後に会った時より、トラヴィスの所業を知った今の方がずっと理解できている。
「ランカ、俺の後ろにいろ」
「え」
「いいから」
エディ王子が、震えた手で庇おうとしてくれた。
それはきっと、カシーの体をノアに触れさせたくないという思いからだろうか。
当然だろう。
エディ王子とノアの険悪な様子を見る限り……私がここに来る前から何らかの確執があったに違いないから。
「そんな可愛い事をして……本当に可愛いね。愚かな程に」
ノアはそう言うと、私たちが入っている湖の中に入ってくる。
「ちょっ……何で入ってくるの……!?」
「君達ばかり、楽しそうなことしてずるいなって」
「ずるいって何!?」
エディ王子と私は、必死にノアと距離を取ろうとする。
ノアの魔は、私たちの体に触れなければ発動しないはずだから。
一方で、エディ王子は右手に何やら力を込めている。
エディ王子の手のひらの上には、次々と水の滴……のようなものが次々と集まってくる。
「ほう……カサブランカ様のおかげで、魔が使えるまでに復活しましたか」
そう言うと、ちらりとノアは私の腹部部分に目をやる。
(ま、まさか……)
「見てた……?」
「何をです?」
「……見てないなら別に」
「安心しましたよ、王子の魔を押さえ込んでくれて」
「…………」
(…………こいつ……見てたな……?見てたん……だな!?)
「いやああああああ!!!」
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