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8.神から与えられたのは、罰と……
カシーは、俺を……
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「……は?」
鳩が豆鉄砲くらったような顔を、期待通りエディ王子はしてくれた。
私は、「あくまでも私の考えで、本当かどうか分からない」を念押しした上で、仮説を話した。
私本人が目覚めるまでに1度、エディ王子のところに、この体で、カサブランカ本人が行ったのではないか、と。
その話を、エディ王子は真剣に聞いてから
「あ」
と、何か思い出したかのような声を出した。
「どうしたの?」
「いや……まさか……そんな……」
エディ王子は、水に濡れた髪をかきあげる。
その仕草は、素直に美しいと思った。
この仕草だけで、動画再生数はいくら稼げるんだろう。
「ねえ、何かあったの?」
だんだん、エディ王子の顔色が青くなっていった。
それから、エディ王子は、今度は胸をかきむしり始めた。
まるで、胸の痛みと闘うかのように。
「え、何?なんなの?」
ここまで、少ない日数ながらも、これまで会ったどの男性よりも濃密な時を過ごさざるを得なかった仲だ。
エディ王子を、自分で自分を傷つける程に動揺させるのなんて、カサブランカ一択しかない。
「嘘だ……」
「何が、ねえ?どうしたの?」
エディ王子は、ぱっと私の顔を見た。
カサブランカとしての私の顔を。
それから、そっと頬に触れてきた。
その手の、女にはない硬さが心地よいと思った。
それからふっと、エディ王子はため息をついた。
私の……少し乾き始めてたカサブランカの飴色の髪がかすかに揺れた。
「だから、温かかったんだな……」
「どういうこと?」
「あれは、俺がカシーを追い求めすぎて見た夢だと思っていたんだ。……これまで見たのと、似ていた」
「それは、どんな夢?」
エディ王子は、余程その内容を話したくないのだろうか。
でも、私に話さなきゃ、と義務を感じているみたいで……。
(本当なら、話さないでいいよって言ってあげたいところなんだけど……)
「ごめんね、王子。辛いかもしれないけど話してほしい」
今は、情報が大事なのだ。
些細なことでも。
どんなくだらないことでも。
「…………もしあれがカシーだとしたら……」
「うん……」
「カシーは…………」
「…………うん…………」
エディ王子はぎゅっと、強く手を握った。
これは決意をした時にする仕草だ。
その決意には、心から感謝をしていきたい。
「カシーは、俺を殺す気かもしれない」
鳩が豆鉄砲くらったような顔を、期待通りエディ王子はしてくれた。
私は、「あくまでも私の考えで、本当かどうか分からない」を念押しした上で、仮説を話した。
私本人が目覚めるまでに1度、エディ王子のところに、この体で、カサブランカ本人が行ったのではないか、と。
その話を、エディ王子は真剣に聞いてから
「あ」
と、何か思い出したかのような声を出した。
「どうしたの?」
「いや……まさか……そんな……」
エディ王子は、水に濡れた髪をかきあげる。
その仕草は、素直に美しいと思った。
この仕草だけで、動画再生数はいくら稼げるんだろう。
「ねえ、何かあったの?」
だんだん、エディ王子の顔色が青くなっていった。
それから、エディ王子は、今度は胸をかきむしり始めた。
まるで、胸の痛みと闘うかのように。
「え、何?なんなの?」
ここまで、少ない日数ながらも、これまで会ったどの男性よりも濃密な時を過ごさざるを得なかった仲だ。
エディ王子を、自分で自分を傷つける程に動揺させるのなんて、カサブランカ一択しかない。
「嘘だ……」
「何が、ねえ?どうしたの?」
エディ王子は、ぱっと私の顔を見た。
カサブランカとしての私の顔を。
それから、そっと頬に触れてきた。
その手の、女にはない硬さが心地よいと思った。
それからふっと、エディ王子はため息をついた。
私の……少し乾き始めてたカサブランカの飴色の髪がかすかに揺れた。
「だから、温かかったんだな……」
「どういうこと?」
「あれは、俺がカシーを追い求めすぎて見た夢だと思っていたんだ。……これまで見たのと、似ていた」
「それは、どんな夢?」
エディ王子は、余程その内容を話したくないのだろうか。
でも、私に話さなきゃ、と義務を感じているみたいで……。
(本当なら、話さないでいいよって言ってあげたいところなんだけど……)
「ごめんね、王子。辛いかもしれないけど話してほしい」
今は、情報が大事なのだ。
些細なことでも。
どんなくだらないことでも。
「…………もしあれがカシーだとしたら……」
「うん……」
「カシーは…………」
「…………うん…………」
エディ王子はぎゅっと、強く手を握った。
これは決意をした時にする仕草だ。
その決意には、心から感謝をしていきたい。
「カシーは、俺を殺す気かもしれない」
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