364 / 455
8.神から与えられたのは、罰と……
私と、セックスしましょう
しおりを挟む
エディ王子と私は、湖のすぐ横に広がってた、ふさふさの草地にどうにかたどり着くことができた。
エディ王子の魔のおかげで。
そしてエディ王子はというと、私……というよりこれもやはりお約束だが……カサブランカの体を、これでもかという程丁寧に下ろした。
おかげで傷1つつかないどころか、まるで羽毛布団の上に寝かせられたような感覚すらした。
(自分の前世の体で、そんなことしてくれる人はいないんだろうな……)
何故かそんな虚しさが、急にした。
そしてエディ王子はと言えば、横になった途端お腹を抱えて苦しそうにうめき声をあげている。
「ううっ……」
「大丈夫!?」
あまりにも額から汗が滴り落ちているので、恐る恐る触れてみると、やっぱり熱かった。
(これ、本気でまずいんじゃね……?)
急いで私は、自分の服の布を破り取り、布切れにしたものを湖の水で濡らした。
エディ王子の体温が少しでもこれで冷やせれば、と思ったものの焼石に水的な状況を、今エディ王子の体で実際に体験している状況だ。
どんなに冷やそうとしても、あっという間に布の方が熱を持ってしまう。
(どうする……?)
息がますます荒くなっていく。
エディ王子から聞こえてくる心臓の音も、どんどん激しくなっている。
(一体、彼にこの後何が起きてしまうのだろう)
自分は病気で死ぬ側だったから分からなかった。
私は、死にゆく人を見るという経験をしたことがない。
でも、この状況がそれに近しいことであることは、本能で分かった。
そして、それをなんとしても阻止しなくてはいけないと、カサブランカの脳が叫んでいるような気もした。
「ねえ、王子」
私は、自分が身につけている服に手をかけ、エディ王子に圧をかけるように囁きながらその服を脱ぎ捨てた。
「私と、セックスしましょう」
エディ王子の魔のおかげで。
そしてエディ王子はというと、私……というよりこれもやはりお約束だが……カサブランカの体を、これでもかという程丁寧に下ろした。
おかげで傷1つつかないどころか、まるで羽毛布団の上に寝かせられたような感覚すらした。
(自分の前世の体で、そんなことしてくれる人はいないんだろうな……)
何故かそんな虚しさが、急にした。
そしてエディ王子はと言えば、横になった途端お腹を抱えて苦しそうにうめき声をあげている。
「ううっ……」
「大丈夫!?」
あまりにも額から汗が滴り落ちているので、恐る恐る触れてみると、やっぱり熱かった。
(これ、本気でまずいんじゃね……?)
急いで私は、自分の服の布を破り取り、布切れにしたものを湖の水で濡らした。
エディ王子の体温が少しでもこれで冷やせれば、と思ったものの焼石に水的な状況を、今エディ王子の体で実際に体験している状況だ。
どんなに冷やそうとしても、あっという間に布の方が熱を持ってしまう。
(どうする……?)
息がますます荒くなっていく。
エディ王子から聞こえてくる心臓の音も、どんどん激しくなっている。
(一体、彼にこの後何が起きてしまうのだろう)
自分は病気で死ぬ側だったから分からなかった。
私は、死にゆく人を見るという経験をしたことがない。
でも、この状況がそれに近しいことであることは、本能で分かった。
そして、それをなんとしても阻止しなくてはいけないと、カサブランカの脳が叫んでいるような気もした。
「ねえ、王子」
私は、自分が身につけている服に手をかけ、エディ王子に圧をかけるように囁きながらその服を脱ぎ捨てた。
「私と、セックスしましょう」
0
お気に入りに追加
570
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる