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8.神から与えられたのは、罰と……
エディ王子……何にも知らなさすぎじゃない?
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一通り、エディ王子の綺麗な御髪をイジメて気が済んだ私は、今度はカサブランカ本人の情報を整理することにした。
私が知っている限り、カサブランカは、かつて王族が分家してつくられた大公の一族の娘という情報だ。
ということは、メルキオールの子孫ということになる。
1番考えやすいのは、メルキオールとステラの子供の子孫ということになるのだが。
あとはもう一人……。
「ステラ……メルキオールかトラヴィスの子供は身籠ってても不思議じゃないよね」
「絶対嫌だ」
何故かエディ王子が反論してきた。
「何で嫌なのよ」
「カシーが、人体の魔人の血を引いているなんてありえないからだ」
「いや、でもさ……」
トラヴィスがステラを犯した後を見たところ、すごく激しく……何度も白いアレを出された形跡はあった。
あの時に妊娠しちゃってても、何ら不思議じゃないとは思う。
そう話すと、エディ王子は耳を塞ぎ、聞か猿状態になった。
可愛いけど、可愛くない。
気を取り直して、今度はアルフィーに質問をしてみることにした。
「アルフィーの記憶から考えると、ステラが子供を出産してた様子はなかったけど、間違いない?」
「俺が知る限りは、ステラが妊娠していた様子は知らない」
アルフィーは、ルカの側でルカの子供が育っていくのを見ていたからだろう。
妊娠した女性の体の変化も知識として分かっているはずなので、その証言は信用してもいいだろう。
「となると、カサブランカとステラに血のつながりはないってこと?」
(だとしたら、この二人が瓜二つなのはある意味奇跡に近い)
「エンディは、カサブランカの家のことは何か知ってることはない?」
「俺が聞いてるのは、カシーの家から王妃がたくさんでたということくらいだ」
「ふーん……?」
自分のことは棚に上げておくとしても、王家の後継であれば、他の貴族の家の歴史を学ぶものではないだろうか。
……まあ、私の知識なんて、所詮異世界転生ファンタジーのTL小説から来るものばかりだから、私の方が間違っている可能性は十分あるけれど。
「と、いうことは今この場でステラとカサブランカに血のつながりがあるかどうかの結論は出なさそうね。それからステラが子供を産んだのかどうかも……」
「そうだな。あまりにも情報が足りなすぎる。せめてこの時代の図書館に行ければ……」
「何とかなる!?アルフィー!」
「何とかなるかは知らん。だが、今が何もなさすぎなんだ。どんな情報であれ、今よりは少しは、マシにはなるだろう」
(た、頼もしすぎる……)
他にも、色々考えなくてはいけないこと、知らなければいけないことはたくさんある。
ルカの子供がどうなったのか。
メルキオールはどうなったのか。
とかとか……。
この時代までに受け継がれている史実さえ見れば、アルフィーの欠けている記憶の補完になるだけでなく、次に何をするべきかのヒントも、見つかるかもしれない。
「よし!じゃあ図書館!図書館に行こう!」
と私は言ってみたものの……。
「ねえ、ここから図書館って、どうやっていくの?」
そもそもこの近くに、図書館なんてものはあるのだろうか。
私は、期待を込めた眼差しでエディ王子を見た。
(この国の王子なんだから、図書館くらい場所分かるでしょう!)
その視線の意図に気づいたエディ王子は、大きなため息を1つ吐いてから
「俺は城の書庫にしか行ったことがない。お前達のような人間が入れる図書館という場所があるのかは、知らない」
と言った。
(この王子……やっぱりこの国のこと、何にも知らなさすぎじゃない?)
流石におかしいな、と思ったその時だった。
「誰か、いらっしゃいますの?」
(ぷ、プルメリア……!?)
個人的に疑惑の人リストに入れてしまった、神を司る魔人……のはずのプルメリアがすぐそこまで来ていた。
私が知っている限り、カサブランカは、かつて王族が分家してつくられた大公の一族の娘という情報だ。
ということは、メルキオールの子孫ということになる。
1番考えやすいのは、メルキオールとステラの子供の子孫ということになるのだが。
あとはもう一人……。
「ステラ……メルキオールかトラヴィスの子供は身籠ってても不思議じゃないよね」
「絶対嫌だ」
何故かエディ王子が反論してきた。
「何で嫌なのよ」
「カシーが、人体の魔人の血を引いているなんてありえないからだ」
「いや、でもさ……」
トラヴィスがステラを犯した後を見たところ、すごく激しく……何度も白いアレを出された形跡はあった。
あの時に妊娠しちゃってても、何ら不思議じゃないとは思う。
そう話すと、エディ王子は耳を塞ぎ、聞か猿状態になった。
可愛いけど、可愛くない。
気を取り直して、今度はアルフィーに質問をしてみることにした。
「アルフィーの記憶から考えると、ステラが子供を出産してた様子はなかったけど、間違いない?」
「俺が知る限りは、ステラが妊娠していた様子は知らない」
アルフィーは、ルカの側でルカの子供が育っていくのを見ていたからだろう。
妊娠した女性の体の変化も知識として分かっているはずなので、その証言は信用してもいいだろう。
「となると、カサブランカとステラに血のつながりはないってこと?」
(だとしたら、この二人が瓜二つなのはある意味奇跡に近い)
「エンディは、カサブランカの家のことは何か知ってることはない?」
「俺が聞いてるのは、カシーの家から王妃がたくさんでたということくらいだ」
「ふーん……?」
自分のことは棚に上げておくとしても、王家の後継であれば、他の貴族の家の歴史を学ぶものではないだろうか。
……まあ、私の知識なんて、所詮異世界転生ファンタジーのTL小説から来るものばかりだから、私の方が間違っている可能性は十分あるけれど。
「と、いうことは今この場でステラとカサブランカに血のつながりがあるかどうかの結論は出なさそうね。それからステラが子供を産んだのかどうかも……」
「そうだな。あまりにも情報が足りなすぎる。せめてこの時代の図書館に行ければ……」
「何とかなる!?アルフィー!」
「何とかなるかは知らん。だが、今が何もなさすぎなんだ。どんな情報であれ、今よりは少しは、マシにはなるだろう」
(た、頼もしすぎる……)
他にも、色々考えなくてはいけないこと、知らなければいけないことはたくさんある。
ルカの子供がどうなったのか。
メルキオールはどうなったのか。
とかとか……。
この時代までに受け継がれている史実さえ見れば、アルフィーの欠けている記憶の補完になるだけでなく、次に何をするべきかのヒントも、見つかるかもしれない。
「よし!じゃあ図書館!図書館に行こう!」
と私は言ってみたものの……。
「ねえ、ここから図書館って、どうやっていくの?」
そもそもこの近くに、図書館なんてものはあるのだろうか。
私は、期待を込めた眼差しでエディ王子を見た。
(この国の王子なんだから、図書館くらい場所分かるでしょう!)
その視線の意図に気づいたエディ王子は、大きなため息を1つ吐いてから
「俺は城の書庫にしか行ったことがない。お前達のような人間が入れる図書館という場所があるのかは、知らない」
と言った。
(この王子……やっぱりこの国のこと、何にも知らなさすぎじゃない?)
流石におかしいな、と思ったその時だった。
「誰か、いらっしゃいますの?」
(ぷ、プルメリア……!?)
個人的に疑惑の人リストに入れてしまった、神を司る魔人……のはずのプルメリアがすぐそこまで来ていた。
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