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8.神から与えられたのは、罰と……
この世界の本質を探ることに決めた
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アルフィーの記憶を覗き見すると言う形で、過去の魔人たちの様子を見せてもらった私の最初の感想はこれだった。
(あまりにも重い。重すぎる)
もしこれが映画や連続ドラマだったら、普通に離脱していたと思う。
ハッピーエンドは大好物。
メリバもまあ……解釈の違いなだけだから、許容できる内容は多い。
けれども、今私が見てしまったものは、悲劇以外の何物でもない。
誰も救われていない。
タチが悪いのは、これはアルフィーにとっては現実の出来事だった、と言うこと……。
ここで、改めて疑問が浮き上がってくる。
何度も考えたことだが……この話は、確かに私が読んでいた小説の設定だったはず。
エディ王子と聖女プルメリアの純愛を追いかける、溺愛系異世界ファンタジー。
確かに、あの小説はハッピーエンドだった。
ところが、いざ小説の中に私がカサブランカとして入り込んでしまった後に見たこの世界は、小説とは全く違う展開になっていた。
悪役だったはずのカサブランカとエディ王子は、相思相愛にも関わらず、古くから伝わる伽の儀式のせいもあり、すれ違っている両片思い状態。
じれじれ……と言う言葉が可愛いと思ってしまうくらい、こじれにこじれまくっていたことは、私がカサブランカとしてエディ王子と関わってよ~く、わかった。
正直、良い迷惑だと思うのは、処女喪女の僻みだろうか。
それは置いておくとして。
エディ王子と相思相愛だったはずのプルメリアは、これまでの状況から推測すると……おそらく、天敵状態と言っても過言ではないだろう。
この3人は、私が読んでいた小説の登場人物のはず。
だけど実際は全く違う、魔人としての役割があったことも、驚いたこと。
しかも、魔人自体は6種類存在し、残りの3名は存在すら小説には記載されてなかった。
……やはり、私が読んでいたあの小説は、やっぱり偶然だったのか。
それとも……アルフィーが閉じ込められていたのも本だったように、魔人の力の何かが作用しているのか。
あの小説は誰が一体書いたのか。
一般人だとしたら、誰かが書かせたのだろうか。
もしくは、この世界の人が私がいた世界に干渉したのだろうか。
もしも、アルフィーの目を通じて魔人たちのことを見てなければ、こんな発想にはならなかっただろう。
単なる偶然だと、思い込むことも容易だったろうう。
でも、私は知ってしまった。
6人の魔人のとんでもな能力は、1つ歯車が狂っただけで簡単に悲劇を生み出す代物であることを。
そして……あの6つの魔のいずれかを組み合わせれば……きっと世界を超えるなんてことは簡単な所業の可能性があると言うことを。
どちらにしても、私が抱えている情報はそろそろキャパオーバーになりそうに代わりはない。
アルフィーとエディ王子。
それぞれをうまく利用しながら、私は改めてこの世界の本質を探ることに決めた。
(あまりにも重い。重すぎる)
もしこれが映画や連続ドラマだったら、普通に離脱していたと思う。
ハッピーエンドは大好物。
メリバもまあ……解釈の違いなだけだから、許容できる内容は多い。
けれども、今私が見てしまったものは、悲劇以外の何物でもない。
誰も救われていない。
タチが悪いのは、これはアルフィーにとっては現実の出来事だった、と言うこと……。
ここで、改めて疑問が浮き上がってくる。
何度も考えたことだが……この話は、確かに私が読んでいた小説の設定だったはず。
エディ王子と聖女プルメリアの純愛を追いかける、溺愛系異世界ファンタジー。
確かに、あの小説はハッピーエンドだった。
ところが、いざ小説の中に私がカサブランカとして入り込んでしまった後に見たこの世界は、小説とは全く違う展開になっていた。
悪役だったはずのカサブランカとエディ王子は、相思相愛にも関わらず、古くから伝わる伽の儀式のせいもあり、すれ違っている両片思い状態。
じれじれ……と言う言葉が可愛いと思ってしまうくらい、こじれにこじれまくっていたことは、私がカサブランカとしてエディ王子と関わってよ~く、わかった。
正直、良い迷惑だと思うのは、処女喪女の僻みだろうか。
それは置いておくとして。
エディ王子と相思相愛だったはずのプルメリアは、これまでの状況から推測すると……おそらく、天敵状態と言っても過言ではないだろう。
この3人は、私が読んでいた小説の登場人物のはず。
だけど実際は全く違う、魔人としての役割があったことも、驚いたこと。
しかも、魔人自体は6種類存在し、残りの3名は存在すら小説には記載されてなかった。
……やはり、私が読んでいたあの小説は、やっぱり偶然だったのか。
それとも……アルフィーが閉じ込められていたのも本だったように、魔人の力の何かが作用しているのか。
あの小説は誰が一体書いたのか。
一般人だとしたら、誰かが書かせたのだろうか。
もしくは、この世界の人が私がいた世界に干渉したのだろうか。
もしも、アルフィーの目を通じて魔人たちのことを見てなければ、こんな発想にはならなかっただろう。
単なる偶然だと、思い込むことも容易だったろうう。
でも、私は知ってしまった。
6人の魔人のとんでもな能力は、1つ歯車が狂っただけで簡単に悲劇を生み出す代物であることを。
そして……あの6つの魔のいずれかを組み合わせれば……きっと世界を超えるなんてことは簡単な所業の可能性があると言うことを。
どちらにしても、私が抱えている情報はそろそろキャパオーバーになりそうに代わりはない。
アルフィーとエディ王子。
それぞれをうまく利用しながら、私は改めてこの世界の本質を探ることに決めた。
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