【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

8.神から与えられたのは、罰と……

これは、魔人をめぐる歴史の……ほんの一部

そして、最後の悲劇と言われる５番目について。
これは、アルフィーにも本当のところは分からない。
自分のことなのか、それとももう一人……ほとんど言葉も交わしたことがなかった霊を司る魔人、リーサのことだったのか。

何故なら、アルフィーにはリーサの情報が少なすぎたから。
リーサは、ほとんど……誰とも話すことはなかったから。

アルフィーが知る限り、リーサはルカとは何かしら話をしていた気がする。
けれど、二人が何を話していたのかは、きっと誰も知らない。
それ程、リーサはそれ以外の魔人との交流はなかった……はずだった。


けれども。
アルフィーにとって最大の想定外は。
リーサのある魔人への想い。



「あの人を私から奪ったお前を許さない」


初めてリーサに話しかけられた時、まさかアルフィーはそれが長い間この世界と別れることになるなんて、夢にも思っていなかった。




気がつけば、アルフィーは体から霊魂全てをリーサによって盗られ、どこに繋がっているかも分からない闇の中へ放り込まれたから。



何故、リーサがそんな事をしたのか。
誰が、リーサをそうさせたのか。
アルフィーはそれを知らないまま、時を超え、そして今再び蘇ったのだった。








これは、魔人をめぐる歴史の……ほんの一部。
けれども、全てが真実。
残念すぎる程に。