【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

8.神から与えられたのは、罰と……

ステラの悲劇

清らかな、水のような乙女だったステラについて。

トラヴィスとの悲劇的な交わりの後、ステラは常に男を求めずにいられなくなった。
本能がそうさせているのかもしれないし、魔によって命を奪われるかもしれないという、恐怖がそうさせているのかもしれない。
ステラはそれからも毎晩のように、メルキオールとはセックスをしていた。
だが、これまではきっと秘め事だったはずなのに、ステラとメルキオールは人前だろうと交わり合うようになっていた。
まるで、お互いが獣にでもなったかのように、激しく食い荒らすかのセックス。
見ているだけで、その悍ましさに吐きそうになる程だった。

メルキオールの体内に魔が溜まり、ステラが受け止めながらまたメルキオールへと戻す。
そんな風に、魔の交換をすることで、メルキオールの魔がどんどん高まっていき、比例して国も大きくすることができた。

しかし、それから数ヶ月後、メルキオールがある事情でステラとセックスできない日が続いたことがあった。
ステラは急にお腹の痛みを訴えるようになった。
アルフィーは、ルカが残した赤子を抱えながらステラの看病をするようになった。
そのうち、ステラはアルフィーに対して望むようになった。

「私と、早く交わって。そうしなければ、あなたも死んでしまうわ」

そう言いながら、ステラは何度も繰り返し、アルフィーの雄を求め、無理矢理にでも結合しようとした。
しかし、アルフィーはステラの望みを拒否し続けた。
何故ならアルフィーは、決してルカへの想いを捨てることができなかったから。

もちろん、アルフィーはステラに対して親愛の情は抱いていたし、ステラの切望が普通の性的興奮ではないことは分かっていた。
ステラと誰か男がセックスしてやらなければ、ステラの身に危険が及ぶかもしれないという仮説は立てていた。

それでもアルフィーにはできなかったのだ。
どうしても。


その結果なのかは分からないが……。
ステラはメルキオールがステラのところに戻ってくる前に、苦しみに耐えに耐えた結果……体ごとどこかへ消えてしまった。
その後、ステラが死んでしまったのかどうかすら、魔人の誰にも分からなかった。

これが2人目の悲劇。