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7.呪われしアルストメリー

透明人間……?

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目が覚めたら、別の場所でした。
目が覚めたら、処女がセックスしてました。
こんなことをリアルで体験した私だとしても、やっぱりこれは慣れない。

「ここは……どこ……?」

私が周囲をきょろきょろ見渡している時だった。

「おい……か……ランカ……?どうした?」

まず、真横からエディ王子の声が聞こえる。
だけど、横を見ても、何も見えない。
誰もいない。

「おい、どうした?」
「エンディー……?そこにいるの?」
「何言ってる?ずっと横にいるだろ」
「ええええ……うそぉ……」

そう思って、手を声が聞こえる方に伸ばすと。
確かに誰かの筋肉の触感がした。

「ええっ!?」

思わず手を引っ込める。
まるでそこに透明人間でもいるかのような感覚だ。
ただただ、気持ち悪い。

「おい、人の首触ってその声はなんだ」
「いや、首って言われても……」

見えないのだ。
私には。
冗談ではなく本気で。
でも感触は……。

「おい、揉むな!痛い!」

(うん。間違いなくある)

これはどういうことだろうと悩んでいる時だった。

「おい……聞こえるか」

今度は、脳に直接声が響いてきた。
アルフィーの声だ。

「え、アルフィー!?」

私がまたきょろきょろ見渡すが

「待て、動くな、お前の視線がぐるぐる変わると、具合が悪くなる」

とこれまた脳にアルフィーの声が届いた。

「ど、どういうこと?」

私が声を出すと、今度は再び真横から

「か……ランカ……お前は誰と話しているんだ?」

再びエディ王子の声。

「誰とって、アルフィーさんと、だけど……」

とりあえず、目に見えないけど声が聞こえる方に顔を向けて私は話すと、驚くべき答えがエディ王子の声で帰ってきた。

「アルフィーって……アザレアのことで合ってるのか?」
「え?そう……だけど……」
「今、そなたの足元に倒れているのだが」

(……は?足元?)

私は、足元をそっと見た。
ただの、何も転がっていない、綺麗な土の地面だった。
しかし、ちょっと足を動かして気づいた。

また、肉の感触がする。
足元から。


「こ、これ……何……!?」
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