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7.呪われしアルストメリー
どの口が言う
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エディ王子に猛毒を盛る指示をしたのは、間違いなくカサブランカだった。
(殺す……は流石に早計すぎか……?)
だが、私が読み取ってしまったアザレアの記憶は……怯えの感情を私に教えてくれた。
この薬をエディ王子に与えれば、王子は死んでしまうかもしれないと、アザレアの心は確かに怯えていた。
その上で、アザレアは喜んでいたのだ。
呪いは解けるかもしれないと。
カサブランカがそれをアザレアに伝えていたということは、カサブランカはエディ王子に猛毒を盛ることで、カサブランカとアザレアの願いが達成できることを知っていたということになる。
記憶のビジョンの怖いところは、それを経験したものでない限りは時系列が全くわからないところ。
唯一わかっているのは、アザレアが見たカサブランカの姿が、今私が入ってる姿とほぼ同じ……つまり、年齢がほぼ変わらない状態であること。
つまり、カサブランカはつい最近エディ王子に毒を盛り、自分の望みを達成しようとしたことになる。
(こんなこと、言えないよな……)
私はちらとエディ王子を見ると
(あー怖い怖い……)
じーっと私の行動をエディ王子は観察している。
観察だけならまだいいのだが、問題は
「おい、カシーの体を岩で傷つけるな」
「カシーの姿でそんな間抜けな顔をするな」
と、1つ1つ私がカサブランカの体でしようとすることに、ケチをつけてくる。
(下手な小姑より厄介じゃねえかこいつ……)
おかげで、手1つ動かすことに慎重にならざるを得ない。
ちなみに、記憶の中のカサブランカも、同じように一挙手一投足、いろんな人たちに監視をされていたので、私は今、私としてカサブランカの気持ちが改めて良く分かってしまった。
(こんなん、逃げ出したくなるわな……)
「あのさ……」
「なんだ……」
「そんなに私のことを信用できない?」
「信用できる要素がどこにある」
(これいろんな意味でブーメランだー)
私がこの世界の人間達に思っていたことが、ものの見事に返ってくる。
私は、何も悪くないのに……たぶん。
「カシーの体で、あんなことしやがって……」
(どの口が言う、どの口が……!)
(殺す……は流石に早計すぎか……?)
だが、私が読み取ってしまったアザレアの記憶は……怯えの感情を私に教えてくれた。
この薬をエディ王子に与えれば、王子は死んでしまうかもしれないと、アザレアの心は確かに怯えていた。
その上で、アザレアは喜んでいたのだ。
呪いは解けるかもしれないと。
カサブランカがそれをアザレアに伝えていたということは、カサブランカはエディ王子に猛毒を盛ることで、カサブランカとアザレアの願いが達成できることを知っていたということになる。
記憶のビジョンの怖いところは、それを経験したものでない限りは時系列が全くわからないところ。
唯一わかっているのは、アザレアが見たカサブランカの姿が、今私が入ってる姿とほぼ同じ……つまり、年齢がほぼ変わらない状態であること。
つまり、カサブランカはつい最近エディ王子に毒を盛り、自分の望みを達成しようとしたことになる。
(こんなこと、言えないよな……)
私はちらとエディ王子を見ると
(あー怖い怖い……)
じーっと私の行動をエディ王子は観察している。
観察だけならまだいいのだが、問題は
「おい、カシーの体を岩で傷つけるな」
「カシーの姿でそんな間抜けな顔をするな」
と、1つ1つ私がカサブランカの体でしようとすることに、ケチをつけてくる。
(下手な小姑より厄介じゃねえかこいつ……)
おかげで、手1つ動かすことに慎重にならざるを得ない。
ちなみに、記憶の中のカサブランカも、同じように一挙手一投足、いろんな人たちに監視をされていたので、私は今、私としてカサブランカの気持ちが改めて良く分かってしまった。
(こんなん、逃げ出したくなるわな……)
「あのさ……」
「なんだ……」
「そんなに私のことを信用できない?」
「信用できる要素がどこにある」
(これいろんな意味でブーメランだー)
私がこの世界の人間達に思っていたことが、ものの見事に返ってくる。
私は、何も悪くないのに……たぶん。
「カシーの体で、あんなことしやがって……」
(どの口が言う、どの口が……!)
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