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7.呪われしアルストメリー
エディ王子とメルキオール
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「恐ろしい力って……」
これ以上、私は何を、聞けばいいのだろう。
何を、受け止めればいいのだろう。
私は、バクバクと鳴り響く心臓の音を抑えるように、深呼吸をしてから、次の言葉を待った。
「今の王家に繋がる、自然を司る魔人との伽の習慣が始まったのは……この力を利用されたからなのです」
「利用?」
第三者によって、そうさせられた、ということを意味していることが言葉から伝わってくる。
「この魂の核が宿る肉体の隙間に、私の魔が眠っています。それにより、魔を膨らませることも、縮まらせることもできるのが……私の魔の本質。それに気づいたのが、あの方でした」
「あの方?」
「今のアルストメリー国、最初の王として立った、メルキオールです」
「メルキオールって……」
確か、自然を司る魔人だと、アルフィーが語っていた。
そしてアルフィーがメルキオールについて話すときには、隠しきれない程の憎しみに満ち逢れていたのは、印象的だった。
「ねえ、ステラ……さん……で、いいのかな?」
「ステラとお呼びください」
「じゃあ、ステラ」
「はい」
「メルキオールって……どういう人なの?」
「……なぜ、そんなことを?」
私は、話した。
すでに、アルフィーという人とは話していること。
本に閉じ込められた状態だったのを、封印を解いたということも伝えた。
さらに、そのアルフィーによって、ステラも含めた6人の魔人が、同じ場所に集まったところまでは、教えてもらったこと。
アルフィーが自然を司る魔神と、人体を司る魔人を心底恨んでいる様子だったということ。
そして……私はこの場所に来る直前、エディ王子へアルフィーが攻撃をしかけようとしたことを。
ステラは、私の話について、驚いた様子は見せなかった。
まるで、私がその話をするのを知っていたかのように、じっと受け止めていた。
そして、最後にこれは……絶対に聞かなくてはいけないだろう。
「メルキオールと、エディ王子は……関係がある……?」
「はい。それは……とても……とても……」
即答だった。
「メルキオールと、同じ魂の核を持っているのですから」
これ以上、私は何を、聞けばいいのだろう。
何を、受け止めればいいのだろう。
私は、バクバクと鳴り響く心臓の音を抑えるように、深呼吸をしてから、次の言葉を待った。
「今の王家に繋がる、自然を司る魔人との伽の習慣が始まったのは……この力を利用されたからなのです」
「利用?」
第三者によって、そうさせられた、ということを意味していることが言葉から伝わってくる。
「この魂の核が宿る肉体の隙間に、私の魔が眠っています。それにより、魔を膨らませることも、縮まらせることもできるのが……私の魔の本質。それに気づいたのが、あの方でした」
「あの方?」
「今のアルストメリー国、最初の王として立った、メルキオールです」
「メルキオールって……」
確か、自然を司る魔人だと、アルフィーが語っていた。
そしてアルフィーがメルキオールについて話すときには、隠しきれない程の憎しみに満ち逢れていたのは、印象的だった。
「ねえ、ステラ……さん……で、いいのかな?」
「ステラとお呼びください」
「じゃあ、ステラ」
「はい」
「メルキオールって……どういう人なの?」
「……なぜ、そんなことを?」
私は、話した。
すでに、アルフィーという人とは話していること。
本に閉じ込められた状態だったのを、封印を解いたということも伝えた。
さらに、そのアルフィーによって、ステラも含めた6人の魔人が、同じ場所に集まったところまでは、教えてもらったこと。
アルフィーが自然を司る魔神と、人体を司る魔人を心底恨んでいる様子だったということ。
そして……私はこの場所に来る直前、エディ王子へアルフィーが攻撃をしかけようとしたことを。
ステラは、私の話について、驚いた様子は見せなかった。
まるで、私がその話をするのを知っていたかのように、じっと受け止めていた。
そして、最後にこれは……絶対に聞かなくてはいけないだろう。
「メルキオールと、エディ王子は……関係がある……?」
「はい。それは……とても……とても……」
即答だった。
「メルキオールと、同じ魂の核を持っているのですから」
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