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7.呪われしアルストメリー
記憶が違うって、分かるものなんですか?
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「どんな……と言うと?」
私なんかには勿体無いくらい、極上のお体だと思います。
海外の下着ブランドのトップモデルだったら億は稼げると思う。
でも、彼女が聞きたいのはそんなことではないのだろう。
「そうですね……あ、1回怪我をしました」
「あら、大丈夫でした?」
「それは……プルメリアが……治して……」
私がプルメリアの名前を出すと
「そう……」
と、カサブランカは何かを考え始めた。
あ、そういえば
「プルメリアのこと、知ってるんですか?」
「ええ、存じ上げています。神の力を司る魔人のお名前ですよね」
即答だった。
でも、それなら余計におかしい。
「あの……体のことを尋ねてくれたと思うのですが」
「はい」
「私が入っているカサブランカの脳の中には、あるはずの記憶がないんじゃないかって、思うんですけど……」
私の言葉に、カサブランカがぴくりと反応した。
「つまり何が言いたいかと申しますとですね……」
どういう言葉を使えば、一番しっくりくるんだろう、と少し考えた。
(たぶん、これがわかりやすい、はず)
「もしかして、カサブランカの記憶って、相当いじられてたりとか……しない……ですかねぇ……?ははははは」
前世でいた世界でも、催眠術で眠ってた記憶を掘り起こすということがあったくらいだ。
魔法の概念が普通に存在するこの世界であれば、やっぱり起こりうること。
そうであれば、今私が考えてる違和感は、理解できる事象に変化する。
(小説にはそんな記載、何1つないけどな……!)
「そういうものって……分かるものなんですか?」
「え?」
「記憶が違うって……分かるもの、なんですか?」
急に、カサブランカの顔色がぐっと変わった。
まるで、気づかれてはいけない秘密を覗かれた時の顔。
私で言うなら……親に初めて、自分で購入したエッチな漫画を見られて気まずくなった……あの空気感に、似ている気がしなくも……ない……。
(例えとして、それはそれでどうなんだろう?)
とりあえず、カサブランカがあまりにも不安げな表情のままでいるので
「はい。周囲の状況と、自分が持ってる記憶のずれがあると感じれば、分かる人はわかるのではないかな~と思います……けど……?」
と、ストレートに思ったまま答えることにした。
すると、突然カサブランカがポロポロと涙を流し始めた。
私なんかには勿体無いくらい、極上のお体だと思います。
海外の下着ブランドのトップモデルだったら億は稼げると思う。
でも、彼女が聞きたいのはそんなことではないのだろう。
「そうですね……あ、1回怪我をしました」
「あら、大丈夫でした?」
「それは……プルメリアが……治して……」
私がプルメリアの名前を出すと
「そう……」
と、カサブランカは何かを考え始めた。
あ、そういえば
「プルメリアのこと、知ってるんですか?」
「ええ、存じ上げています。神の力を司る魔人のお名前ですよね」
即答だった。
でも、それなら余計におかしい。
「あの……体のことを尋ねてくれたと思うのですが」
「はい」
「私が入っているカサブランカの脳の中には、あるはずの記憶がないんじゃないかって、思うんですけど……」
私の言葉に、カサブランカがぴくりと反応した。
「つまり何が言いたいかと申しますとですね……」
どういう言葉を使えば、一番しっくりくるんだろう、と少し考えた。
(たぶん、これがわかりやすい、はず)
「もしかして、カサブランカの記憶って、相当いじられてたりとか……しない……ですかねぇ……?ははははは」
前世でいた世界でも、催眠術で眠ってた記憶を掘り起こすということがあったくらいだ。
魔法の概念が普通に存在するこの世界であれば、やっぱり起こりうること。
そうであれば、今私が考えてる違和感は、理解できる事象に変化する。
(小説にはそんな記載、何1つないけどな……!)
「そういうものって……分かるものなんですか?」
「え?」
「記憶が違うって……分かるもの、なんですか?」
急に、カサブランカの顔色がぐっと変わった。
まるで、気づかれてはいけない秘密を覗かれた時の顔。
私で言うなら……親に初めて、自分で購入したエッチな漫画を見られて気まずくなった……あの空気感に、似ている気がしなくも……ない……。
(例えとして、それはそれでどうなんだろう?)
とりあえず、カサブランカがあまりにも不安げな表情のままでいるので
「はい。周囲の状況と、自分が持ってる記憶のずれがあると感じれば、分かる人はわかるのではないかな~と思います……けど……?」
と、ストレートに思ったまま答えることにした。
すると、突然カサブランカがポロポロと涙を流し始めた。
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