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7.呪われしアルストメリー
王家を滅ぼすため、ただ力を手に入れただけ
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「貴様……!」
下唇を噛みながら、王子がプルメリアを睨みつけている。
プルメリアもまた、王子への憎しみを隠さないまま
「ここは神の力が満ちた、聖域。穢らわしい獣が、カサブランカ様の体に触れて良い場所ではありませんのよ」
と言葉を投げかける。
(一体……この2人に何があったの……?)
そう思っている間に、エディ王子が自らの剣を取り、プルメリアに斬りつけようとしていた。
「危ない!」
私はプルメリアを庇おう、エディ王子とプルメリアの間に入ろうとしたが
「離れて!!」
プルメリアは私を突き飛ばした。
それと同時に、子供の一人が
「聖女様!!」
と駆け寄りながら、細長い薙刀のような武器をプルメリアに渡していた。
その武器は、私がこの世界のプルメリアと初めて会った時、振り回していたやつだった。
小説のプルメリアであれば、決して振り回さないような武器。
プルメリアは、柄を持つとまるで水を得た魚のようにイキイキと武器を振り回し、王子の剣へと振りかざす。
「貴様……本当に聖女なのか……!?」
「ええ。私は間違いなく聖女ですわ。ただし……」
プルメリアは一歩下がってからもう1度思いっきり武器を振り下ろした。
その先には、エディ王子の頭。
「あなた達王家を滅ぼすために、ただ力を手に入れただけですわ!!」
プルメリアの剣先を、エディ王子が受け止める。
エディ王子の苦しげな表情から、プルメリアの攻撃がいかに重いものかが、客観的に見ても分かる。
プルメリアの華奢な体からは想像もつかないほどの力が、そこに込められているのだろう。
「貴様……カシーを連れ去る時にもそう言っていたな……」
(そうなの……!?)
私は気がつけば、伽の部屋からこの場所に連れてこられていた。
誰が、どのように私を連れ去ったのか、私は知らない。
「何故貴様は、聖女でありながら王家への反乱を企てる!!?聖女といえども、これほどまでの大罪を犯せば、死罪になるぞ」
「死罪?誰が、誰を裁くのです?」
「何だと?」
プルメリアの様子が、何かおかしい。
「あなた達、王家の存続を望む者など……誰もいないのです。それを、この私が……証明して差し上げますわ」
下唇を噛みながら、王子がプルメリアを睨みつけている。
プルメリアもまた、王子への憎しみを隠さないまま
「ここは神の力が満ちた、聖域。穢らわしい獣が、カサブランカ様の体に触れて良い場所ではありませんのよ」
と言葉を投げかける。
(一体……この2人に何があったの……?)
そう思っている間に、エディ王子が自らの剣を取り、プルメリアに斬りつけようとしていた。
「危ない!」
私はプルメリアを庇おう、エディ王子とプルメリアの間に入ろうとしたが
「離れて!!」
プルメリアは私を突き飛ばした。
それと同時に、子供の一人が
「聖女様!!」
と駆け寄りながら、細長い薙刀のような武器をプルメリアに渡していた。
その武器は、私がこの世界のプルメリアと初めて会った時、振り回していたやつだった。
小説のプルメリアであれば、決して振り回さないような武器。
プルメリアは、柄を持つとまるで水を得た魚のようにイキイキと武器を振り回し、王子の剣へと振りかざす。
「貴様……本当に聖女なのか……!?」
「ええ。私は間違いなく聖女ですわ。ただし……」
プルメリアは一歩下がってからもう1度思いっきり武器を振り下ろした。
その先には、エディ王子の頭。
「あなた達王家を滅ぼすために、ただ力を手に入れただけですわ!!」
プルメリアの剣先を、エディ王子が受け止める。
エディ王子の苦しげな表情から、プルメリアの攻撃がいかに重いものかが、客観的に見ても分かる。
プルメリアの華奢な体からは想像もつかないほどの力が、そこに込められているのだろう。
「貴様……カシーを連れ去る時にもそう言っていたな……」
(そうなの……!?)
私は気がつけば、伽の部屋からこの場所に連れてこられていた。
誰が、どのように私を連れ去ったのか、私は知らない。
「何故貴様は、聖女でありながら王家への反乱を企てる!!?聖女といえども、これほどまでの大罪を犯せば、死罪になるぞ」
「死罪?誰が、誰を裁くのです?」
「何だと?」
プルメリアの様子が、何かおかしい。
「あなた達、王家の存続を望む者など……誰もいないのです。それを、この私が……証明して差し上げますわ」
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