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7.呪われしアルストメリー
何故王子がここに……
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(どうして王子がこんなところに……!?)
私は、もう少し状況を把握しようと近づこうとしたが
「だめっ」
「聖女様に怒られる!」
小さなナイトのような子どもたちが、私の手や服の裾を掴んで、動けないようにした。
一方で、他の子供たちはというと、敷かれていたマットを剥がし、下に隠されていた床扉を開けようとしていた。
手伝おうかと、子供たちに手を差し伸べたが
「触っちゃダメ!」
と、訳もわからず拒絶されてしまっていたので、手持ち無沙汰だった。
プルメリアは私に言った。
私だけは、見つかってはいけない、と。
だから、今この瞬間でも、私はきっと、誰よりも1番目立たない場所に居るべきだったのだろう。
だけど、どうしても、気になってしまった。
王子のことが。
そして、1人残ったプルメリアのことが。
(大丈夫だろうか……)
そう思って、耳を傾けた瞬間だった。
こんな言葉が聞こえてきたのは。
「そなたが聖女という立場でなければ、真っ先にその頭、斬り落とした」
というエディ王子の声が。
そしてプルメリアもまた
「一国の王子様ともあろうお方が、そのような愚かな考えを持つなんて嘆かわしいですわ」
と、冷静さを少し取り戻したのがわかる声で、応酬していた。
(やっぱり気になる……!)
まだ、子供たちは床扉を開けるのに時間がかかりそうだった。
私は、見つからないように息を潜めて、2人の様子を観察することに決めた。
虫の知らせと言えるのかは分からないが、そうしろと……カサブランカの体が言っている気がしたから。
私は、もう少し状況を把握しようと近づこうとしたが
「だめっ」
「聖女様に怒られる!」
小さなナイトのような子どもたちが、私の手や服の裾を掴んで、動けないようにした。
一方で、他の子供たちはというと、敷かれていたマットを剥がし、下に隠されていた床扉を開けようとしていた。
手伝おうかと、子供たちに手を差し伸べたが
「触っちゃダメ!」
と、訳もわからず拒絶されてしまっていたので、手持ち無沙汰だった。
プルメリアは私に言った。
私だけは、見つかってはいけない、と。
だから、今この瞬間でも、私はきっと、誰よりも1番目立たない場所に居るべきだったのだろう。
だけど、どうしても、気になってしまった。
王子のことが。
そして、1人残ったプルメリアのことが。
(大丈夫だろうか……)
そう思って、耳を傾けた瞬間だった。
こんな言葉が聞こえてきたのは。
「そなたが聖女という立場でなければ、真っ先にその頭、斬り落とした」
というエディ王子の声が。
そしてプルメリアもまた
「一国の王子様ともあろうお方が、そのような愚かな考えを持つなんて嘆かわしいですわ」
と、冷静さを少し取り戻したのがわかる声で、応酬していた。
(やっぱり気になる……!)
まだ、子供たちは床扉を開けるのに時間がかかりそうだった。
私は、見つからないように息を潜めて、2人の様子を観察することに決めた。
虫の知らせと言えるのかは分からないが、そうしろと……カサブランカの体が言っている気がしたから。
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