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7.呪われしアルストメリー
こういうのは、どこの世界でも変わらないのだろうか
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本当のカサブランカじゃないんです。
そう言おうとした時、邪魔が入った。
「聖女様、お待ちください」
「何ですの?ノア」
(何なんだ!ノア)
言おうとした言葉が、喉から引っ込んでしまった。
「僭越ながら、我々の認識もこの機会にすり合わせをした方が宜しいのでは?」
「その必要、ありますの?」
(うわっ……きっつっ……!!)
聖女様のこの受け答え……見たことある。
部下の提案に対して、1つ残らず
「今、それ必要あるの?」
と、詰めに詰めまくる、かつての上司を思い出した。
(こっちが聞きたいわ!その必要があるのか!ってね)
などと裏で愚痴ったことは1度や2度じゃない。
もはや、トラウマレベル。
思い出しただけでもゾッとすると言うのに。
どうして今私は同じ場面に遭遇しているのだろうか。
(……こういうのは、どこの世界でも変わらないのだろうか)
プルメリアは聖女であり、誰に対しても分け隔てなく親切だ。
私に対しても甲斐甲斐しく世話をしてくれる。
見たところ、私よりも年下だと思うが、先ほどの子供たちの世話をしたり、仕事をさせるなど、マネジメントスキルが自然と備わっているのだろう。
だからだろうか。
一定の圧も、何となく感じてしまう。
「私の言うこと聞けないんですの?」
という、無言の圧が。
本当に言っているかは、わからない。
あくまでも、私の想像にすぎない。
そんなプルメリアとノアは、何やらずーっと笑顔で、無言で、見つめ合っている。
その側でアザレアはと言うと、オロオロとしている。
これが漫画なら、汗マークいっぱいついてそうな表情をしている。
私は、こそっとアザレアに近づいてみる。
アザレアは、私が近づくと、その分離れた。
「……何で離れるの?」
私が尋ねると
「いえ……私なんかが近づくと、カサブランカ様に申し訳がないから……」
「え?どういうこと?」
私がその言葉を発した時だった。
「ほら、聖女様ごらんなさい」
ノアが好機!とばかりに声をあげる。
「カサブランカ様は、何故アザレアがカサブランカ様にお近づきになれないか、理解されていないではないですか」
ノアがそれを言った途端、プルメリアがはっと何かに気づいた表情をした。
(え……それ、そんなに重要なことなの……?)
「……わかりましたわ……」
(今のでわかったの!?)
何だ。
何なんだ。
アザレアに一体、何があるというのだ……。
そう言おうとした時、邪魔が入った。
「聖女様、お待ちください」
「何ですの?ノア」
(何なんだ!ノア)
言おうとした言葉が、喉から引っ込んでしまった。
「僭越ながら、我々の認識もこの機会にすり合わせをした方が宜しいのでは?」
「その必要、ありますの?」
(うわっ……きっつっ……!!)
聖女様のこの受け答え……見たことある。
部下の提案に対して、1つ残らず
「今、それ必要あるの?」
と、詰めに詰めまくる、かつての上司を思い出した。
(こっちが聞きたいわ!その必要があるのか!ってね)
などと裏で愚痴ったことは1度や2度じゃない。
もはや、トラウマレベル。
思い出しただけでもゾッとすると言うのに。
どうして今私は同じ場面に遭遇しているのだろうか。
(……こういうのは、どこの世界でも変わらないのだろうか)
プルメリアは聖女であり、誰に対しても分け隔てなく親切だ。
私に対しても甲斐甲斐しく世話をしてくれる。
見たところ、私よりも年下だと思うが、先ほどの子供たちの世話をしたり、仕事をさせるなど、マネジメントスキルが自然と備わっているのだろう。
だからだろうか。
一定の圧も、何となく感じてしまう。
「私の言うこと聞けないんですの?」
という、無言の圧が。
本当に言っているかは、わからない。
あくまでも、私の想像にすぎない。
そんなプルメリアとノアは、何やらずーっと笑顔で、無言で、見つめ合っている。
その側でアザレアはと言うと、オロオロとしている。
これが漫画なら、汗マークいっぱいついてそうな表情をしている。
私は、こそっとアザレアに近づいてみる。
アザレアは、私が近づくと、その分離れた。
「……何で離れるの?」
私が尋ねると
「いえ……私なんかが近づくと、カサブランカ様に申し訳がないから……」
「え?どういうこと?」
私がその言葉を発した時だった。
「ほら、聖女様ごらんなさい」
ノアが好機!とばかりに声をあげる。
「カサブランカ様は、何故アザレアがカサブランカ様にお近づきになれないか、理解されていないではないですか」
ノアがそれを言った途端、プルメリアがはっと何かに気づいた表情をした。
(え……それ、そんなに重要なことなの……?)
「……わかりましたわ……」
(今のでわかったの!?)
何だ。
何なんだ。
アザレアに一体、何があるというのだ……。
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